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「おらおらでひとりいぐも」、岩手弁、孤独老女のひとりごと!

2021-06-15 16:47:29 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

会社のムービングロゴがアニメーションで続いているのかと思いきや、なんと46億年前の地球史のはじまりから映画はスタートし、そこから一気に現代の街の夜景にジャンプ。そして、薄暗い部屋でひとりお茶を飲む老婦人が映し出される。

マンモスが出てきたり、いささか度肝を抜くが、あとは、心の声の三人が、老婆の孤独感を独言したりと、ひねった演出にやや戸惑う。

原作は、第158回芥川賞と第54回文藝賞をダブル受賞した若竹千佐子のベストセラー小説。

若竹さんは55歳で夫を亡くした後、主婦業の傍ら執筆し63歳で作家デビュー。本作を発表するとシニア世代の圧倒的な支持を得た。「おらおらでひとりいぐも」とは、「私は私らしく一人で生きていく」という意味。

主演の老婆には、田中裕子。若かりし頃を蒼井優。

まあ、なれそめなども描かれるが、波乱万丈というほどのものではない。

ようは、昔を思い出しながら、マイペースに生きる老婆の生きざまだ。

沖田修一がひねった演出で色を添えている。

それにしても、前地球史を勉強するなんて、粋なばあさんだ。

 

コメント
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