ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ラッシュ プライドと友情」、F1レーサーの確執と執念の映画です

2014-02-11 17:00:56 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

  カーレース好き ☆☆☆☆☆

1976年のF1を舞台にした映画です。実話に基づいたドラマです。

F1といえばセナの事故を思い出しますが、それだけ危険なスポーツです。(現在はいろいろ改良されて危険度は少なくなりました)

もう一つ、他のスポーツと違うのは、車という機械があります。それぞれが車メーカーの協力を得て戦うのです。改良して、走れる車を得るのも大事な要素です。

無謀な故に心惹かれるそんな心理が、普通のスポーツ以上に興奮を呼びます。

登場するのは、合わせ鏡のように、性格の全く反対な二人のレーサー、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダ。

すでに頂点に達していたハントに、新人ニキが挑み、そこから二人の時代に。

そして因縁のレースが、その日は雨だった。20%が命の危険にさらされるというレースに雨が加わることによってさらに危険度が増すといって中止を要求するニキ。だが、大方の反対にあってレースは強行される。

レースの描写もさりながら、こういった、危険を予知させてのレース展開に観客は手に汗握ります。

低音で響く車の排気音、映像はアップの多用で迫力満点。走行とストップモーション。特に雨が降ったときの映像は心を騒がせる。

更に二人の対立が、それぞれの人間描写に裏打ちされ、どちらを応援するでもないが、なぜか引き込まれる。

車のメカにも、細かくチェックの入るニキ、大胆で、勝つことに精いっぱいのハント。

ハントは、レース以外では全くの暴れん坊、男遊びにふけります。この辺の豪快さが彼の魅力です。

ニキはまじめでレース一筋。

それぞれに家庭もでき、実生活は順調です。でもレースは勝負。

ドラマとレースをうまく結び付け、最後のレースが日本の富士なのも興味をそそります。レースは世界を駆け巡ります。

いい題材を得て、迫力満載の映画を作ったロン・ハワードに感服です。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「タンゴ・リブレ 君を想う」、一人の女を巡る恋の駆け引き

2014-02-10 17:47:32 | 映画
おすすめ度 ☆☆

 タンゴ好き ☆☆☆

ベルギー・フランス・ルクセンブルク合作。第69回ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門審査員特別賞受賞をはじめ、各国映画祭で高い評価を得た人間ドラマ。

題名から受ける感じは、タンゴをメインにした映画かと思うが、

これ刑務所の話。ちょっと肩すかし。

刑務所の看守をしている超真面目男。

タンゴ教室で、踊った女性に一目ぼれ。

だが、この女性、刑務所に収監されている囚人の妻。15歳の息子の母親。

収監されているのは、夫と元恋人、2人の犯罪は共犯らしい。

大体、看守は、囚人の家族とは付き合ってはいけない。

で、夫は、看守が妻とタンゴを踊ったことを知るや嫉妬。

囚人たちにタンゴを教えてくれと頼む。

最初は否定していたが、中にアルゼンチンタンゴのダンサーがいた。そして刑務所でだダンスレッスンが始まる。

看守の惚れた女はじつにさばさば、2人とのほかに看守とも色気を使い。といっても、さばさば感のほうが強い。息子には「誰とでも寝る」と毒づかれる。

女一人に男4人の微妙な関係が中心でドラマは進み、最後はちょっとアッという展開。

それにしても、監獄でのダンス。プロが踊るだけにひきつけられる。それも男同士、もともとは男同士で踊るものだったらしい。これが故に題名となったのか?





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「今日、キミに会えたら」、イギリスとアメリカの遠距離恋愛の行く末は

2014-02-09 18:02:11 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

  シリアスな恋愛映画好き ☆☆☆☆

劇場未公開、2011年作品。WOWOWで放映。

2011年のサンダンス映画祭でグランプリを受賞した恋愛ドラマの注目作。

前半は、アメリカのロスに留学中のイギリス人アンナ(フェリシティ)とロス在住アメリカ人のジェイコブ(アントン)が付き合いだすところから始まります。

アンナはライター志望で、その心憎いラブレターから交際が始まります。ジェイコブは、家具デザイナーで、彼女に手作りの椅子をプレゼントします。

大学生活で、2人は恋愛の日々を楽しみます。このあたりは、恋の心当たりのある方には垂涎のシテュエイションです。そしてアンナの帰国の日が近づきます。

でも二人は離れがたく、オーバーステイを覚悟で逢瀬を楽しみます。これが、このドラマの始まりです。

オーバーステイの代償は大きかった。アンナは再びロスに行くことができず、結局遠距離恋愛に。会いに来るのは一方的に男のほう。

お互い二人は離れ離れ、自然新しい恋も芽生えます。

で、結婚すれば、渡米できるといわれて結婚するが、ビザの担当が違うので、再び、渡米困難に。

結婚しているにもかかわらず、お互いの場で別の相手と付き合う、そんな生活を余儀なくされる。シビアな現実です。

アンナに求婚する相手ができたところに渡米許可が、2人は再会するのですが?

ドキュメンタリー風な自然な二人の演技で、淡々としているだけに、問題の深刻さが伝わってきます。

ジェニファー・ローレンスが恋人役で出ています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「サハラ砂漠の愛」、飛行機事故を起こした恋人を探して砂漠をさまよう

2014-02-08 15:24:43 | フランス映画
おススメ度 ☆☆

 灼熱のラブロマンス好き ☆☆☆

劇場未公開 WOWOWで公開。2009年作品

実在の飛行士ビル・ランカスターと恋人ジェシー・ミラーをモデルにした原作小説を映画化

1933年フランス領サハラ。そこに駐留するフランス軍。

部族の反乱があって、強権で鎮圧しようとする隊長と、部族長の娘と仲良く、反対するアントワーヌ中尉。

そんな中、砂漠で行方不明となった恋人を探しに女性飛行士(マリー)がやってくる。

マリーは、協力を得られず、勝手に部族討伐隊に同行。

途中、トラブルを起こして拘束されたアントワーヌは逃げ出す。それに同行したマリー。

結局二人は、マリーの恋人を探すことに。

広大な砂漠。同行した部族の人たちは同行を拒否、仕方なく二人で捜索を続ける。

ラクダも一頭、疲労で倒れ、銃殺。残り一頭で更に果てしない捜索の旅が続く。

何とも身勝手なマリー。人やラクダを殺してまで自分の意志を貫く。

まあ、いくらラクダでも、炎天下の砂漠をそんなに歩けるわけがない。

それでも、この辺にいるに違いないと探し回る。

アントワーヌは、この女性に惹かれたのか、最後まで付き合う。

広大な砂漠、この景色を見るのはとっても魅力的だが、女のわがままに付き合うのは大変だ。

マリーをマリオン・コティヤールが演じ、彼女のパートナーでもあるギョーム・カネがアントワーヌを演じている。

ちなみに実在のビルランカスターの話は、脚色されている。    


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ウルフオブウォールストリート」、デカプリオさん大活躍の金融ものです

2014-02-07 17:16:13 | アメリカ映画
 おススメ度 ☆☆☆☆

ただし、R-18です。

何しろ記事によると「ファック」という言葉が506回、平均して1分間に28回出てくるというから驚きだ。

26歳で証券会社を設立、年収4900万ドル(約49億円)を稼ぎ出し、10年間の栄光の果てに、36歳で楽園を追放された男、ジョーダン・ベルフォートの物語だ。成功、放蕩、破滅─そのすべてにおいて彼は、いまだ誰も超えられない破格の伝説を打ち立てたのだ。

そんな、豪放な男をレオナルドデカプリオが演じ、ドヤ顔で3時間騒ぎ立てるのだから満腹する。結構体も貫録がついて、エッチシーンも魅せてくれます。

それにしても、証券会社で、株という紙切れをお客に売りつけるその巧みさ、これを見たら、怖くて、証券会社の話に乗れないね。

一方、会社で、社員の意気を盛り上げるシーンは、日本の某会社のような盛り上げようで、このいけいけのノリはマーティンスコセシ監督の演出にもよるが、やはりデカプリオの貫録だろう。トークのうまいこと。

一方で、酒と麻薬と女という、金持ちの常道のお遊び満載で、特に女を複数連れてのヨット遊びなど、こういうエンタテインメントで男性陣は、善望の極に達します。

女の遊びでいえば、最初献身的な女性と結婚するが、やがて美女と浮気それが本気になって、こちらと結婚します。マーゴットロビーが演じ、なかなかの美人です。

法律すれすれのあこぎな稼ぎで、億の金を稼ぐのですから、いずれ転落の時が来ます。でも、作家本人が出演しているように、再復帰しているのです。

いずれにせ、3時間の超大作、あくまでコメディなのだが、最後まで飽きさせません。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『犯罪「幸運」』、数奇な運命で娼婦になった女と、路上生活の若い男の恋物語。

2014-02-06 19:06:51 | ドイツ映画
おススメ度 ☆☆☆

劇場未公開。ただ、ドイツ映画祭などで上映。

2012年本屋大賞翻訳小説部門1位の短編小説を映画化。現役弁護士フェルディナント・フォン・シーラッハが実話に基づいて書いた短編集『犯罪』。

監督は、ドイツのベテラン女性監督、ドリス・デリエ。

故郷マケドニアの内戦で両親を惨殺され、自身もレイプされたイリーナ。ベルリンに流れ着いて娼婦をしている。いまでも、ふとしたことでレイプシーンを思いだしトラウマに。

そんな彼女が、愛犬と路上生活をするパンク青年カレと知り合い、恋に落ちた。

それぞれ傷を持つ二人、2人の過去のことはあまり語られず、恋は進む。

ベルリンの綺麗な街並みでのデート三昧。

イリーナは、娼婦で稼いだ金でアパートを借り、2人の新居を作る。そして、彼には新聞配達の仕事を用意する。

不法滞在の女と路上生活の男。底辺に生活する二人の、それでも灯りが見えてくる。

そこで事件が(ネタバレ)
























娼婦の客が行為中に腹上死する。びっくりした彼女は、公園へ。

その間に戻ってきた男は、事情を知らぬ間に男をのこぎりで切り刻み、山に捨てる。(男自身は菜食主義者で鶏さえ料理できないのだが)

だが、階段に残る血の跡からばれて、警察に捕まる。

淡々と事件を追いながら、やむを得ず犯した罪を、結局許す結末に。

暗くなりがちな底辺の青春を、未来的に明るく描いた演出はさえている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「誘い花」、映画「赤×ピンク」のメイキング。多田あさみ編

2014-02-06 11:06:49 | 映画
「誘い花」という映画のDVDかと思って借りたが、これは、「赤×ピンク」のメイキング映像。

知名度の低い女優さんを売り出し、映画につなげようという戦略だった。

まんまとのせられて借りてしまった自分がえっ。

DVDを見たはじめ、いつものように、新作案内かと思っていたら、これが長い。

そこでやっとメイキングだと気付く。

「赤×ピンク」は、桜庭直樹の小説の映画化。深夜の廃校で開催される非合法な格闘イベント。そこで繰り広げられるドラマ。

主人公は3人。

それを、芳賀優里亜が、大胆なフルヌードにも挑戦し、性同一性障害に悩む女嫌いの空手家・皐月を演じる。その他、多田あさみがDV夫から逃げる人妻格闘家・千夏、水崎綾女がSMの女王様ミーコを演じる。

で、その3人のメイキング映像を、芳賀優里亜「開花」、水崎綾女が「百花乱舞」それと本作、都合3本のDVDが発売された。

一本の映画で、4度おいしいというわけだ。

45分の商品でまったくのお買い損だった。

ちなみに、芳賀優里亜さんは、週刊誌などで話題に。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鉄くず拾いの物語」、ボスニア=ヘルツェゴヴィナで起きた、手術拒否事件

2014-02-05 19:03:23 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

 社会的映画の好きな方 ☆☆☆☆

ボスニア=ヘルツェゴヴィナで、実際に起きた病院での手術拒否事件。これを、当事者に改めて演じてもらった、ドキュメンタリー再現映画とでもいおうか。

ボスニア=ヘルツェゴヴィナは、紛争でも有名だが、その一寒村での話。映画では、ロマの家族としか紹介しないので背景がよくつかめないが、少数民族で、差別を受けているらしい。

病院が、拒否したのは、保険証を持っていない(これは貧しくて保険料が払えないためだが)ことと、代わりの手術代500ユーロが払えないためだが、根底には、鉄くず拾いぐらいしか仕事がない差別があるからなのだ。

分割払いをするといっても、院長がダメだと言っているの一点張りの非情な病院。(日本でもたらいまわしの病院が問題になったことがあるが)。これも差別ゆえなのか?

それにしても、山に入ってまき割りをして燃料を作る原始的方法。洗濯はたらいでごしごし手洗いだ。

一応、電気は通っているが、テレビを見たり、灯りをともしたり。

主人公は夫婦と幼い女の子二人。

妻が妊娠するが、体内で流産し、手術しないと母体が危ないという話。

行政にも相談に行くがここも、けんもほろろ、ボスニアはこんなにつれない国なのか。

病院は都会にあるので、車で出かけるが、途中見かける火力発電所は立派なものだ。紛争が終わって、都市部は復興したということか。

病院での待合での子供たちの無邪気なこと、何も知らず二人で仲良く遊んでいる。

最後は苦肉の策で、乗り切るがそれにしても、貧しさから逃れられるわけではない。

主人公は、怒りを心に収め、黙々と自分の環境に従っていく。その姿が神々しい。

カンヌで審査員特別賞と男優賞を得たのもうなずける。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ダブルボーダー」メキシコ国境で繰り広げられる西部劇風アクション

2014-02-04 17:00:04 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

  アクション好き ☆☆☆

1月にリリースされたDVDだが、1987年作品。劇場公開はされていたが、DVD初公開。

ウォルター・ヒル監督、ニック・ノルティ 主演の西部劇風アクション映画。

テキサスとメキシコの国境に程近いとある町を舞台に、 麻薬大国を築こうと目論む組織と.それに単身挑むレンジャーの男。そして政府特殊部隊との三つ巴の戦いを描く。

映画の主人公は、ニックノルディ扮する保安官。

銀行強盗事件があり、保安官の上司が射殺される。更には、彼のメキシコ人の愛人が、麻薬組織のボスにかっさらわれる。麻薬組織のボスは彼の幼馴染で、愛人は元彼の愛人だった。

そして、麻薬組織を撲滅しに訪れた政府特殊部隊は、いずれも大戦で戦死した男たちだった。(死んだことにした)

銀行強盗から始まり、射撃事件は、一種戦争のようでもあり、まあ、派手だ。彼らの関係がちょっと複雑で、やられやり返され。

更には。保安官と麻薬組織のボスの一対一のがん対決もあり。

アクション的には、申し分ない。

ノルディックが、渋くてかっこいい保安官を演じ、特殊部隊の隊長を演じるマイケルアイアンサイトが凄みを利かせる。

往年の活劇が健在



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「アメリカンハッスル」、1970年代後半のアメリカを揺るがした政治家などの収賄スキャンダル

2014-02-03 18:03:28 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

1970年代アメリカで起こった収賄スキャンダル「アブスキャム事件」、詐欺師がFBIに協力し、おとり捜査によって真相を暴いた実話を映画化。

冒頭詐欺師の男、朝起きて、かつらを付けるが、愛人にはねられぐちゃぐちゃに、詐欺師の哀れな一面が。

この詐欺師でっぱら、胸毛ぼうぼう、禿げと来ては、もてないかと思ったらさにあらず、妻がいるのに、色っぽい女に惚れこんで、それが、デュークエリントンの曲で意気投合、踊りまくったりして、ラブラブの雰囲気です。

で、このデブ男をクリスチャン・ベール、色女をエイリーアダムスが、役作りに凝って、好演しています。

もう一人重要なのが、後半から出てくるデブ男の妻。夫の浮気にやきもち焼いて、やくざと付き合うわ夫を裏切るは、なんとも微妙な役どころをきっちり演じています。

この映画おススメ度が低いのは、話がちょっと複雑、何しろ詐欺師ですから、だまし合いなわけで、それにセリフが多く、字幕を追うのに疲れます。話自体は面白く、演技陣は豪華で申し分ないのですが。

なにしろアカデミー賞10部門ノミネイトとちょっとびっくりですが、まあ、実話もので、詐欺事件と来ては、アメリカ人には受けるのかもしれません。

70年代の豪華雰囲気も、アラブ人(と称した男)がからみ、市長を巻き込む大仕掛けにうっとりですが、マフィアのボスにデニーロが扮し興味を添えます。

二人の女性も、お色気勝負みたいなところがあって、豪華衣装と相まってお楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする