ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「パディントン」ペルー生まれの熊がロンドンで大暴れ、だが、ハートフルコメディー

2016-01-22 18:54:36 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆☆

昨日紹介したアメリカ産「テッド2」と違って、こちらの熊jは、こてこての英国ジェントルマンなんです。

というのも、1958年に第1作が出版されて以降、世界40カ国以上で翻訳され、3500万部以上を売り上げるイギリスの児童文学の映画化なんです。

ペルー生まれの熊が、探検家により教育され、地震で一家離散、祖母がいたが熊養老院へいき、子熊は単身探検家を訪ねてロンドンへ。

駅で困っているところをブラウンさん一家に救われ、とりあえずは生活することに。

だが、勝手知らない他人の家、いろんなトラブル発生。

その異文化に、笑いの種は満載。

そこへ、熊を剥製にしようとたくらむ女学芸員の登場で、がぜんミステリアス冒険物語に。

演ずるは、ニコール・キッドマン。元夫(トムクルーズ)の「ミッションインポシブル」をパロって大暴走。

イギリスの街の風景がふんだんに出てきて、一種ロンドン観光ツアーっぽいところも。

子供は勿論、大人の鑑賞にも耐える、家族映画になっております。

「パディントン」は、熊がブラウンの奥さんと出会ったところがパディントン駅、ペルーでの名前は、熊語のため発音がむつかしく、急きょ駅名が名前となった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「テッド2」、中年テディベアが父親になる話

2016-01-21 19:31:33 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

テッド好き ☆☆☆☆

当然、R15+

前作「テッド」、全米はもとより日本でも興行収入42.3億円の大ヒット。

その秘密は。テディベアの中年化と擬人化、そして何よりお下劣な下ネタ連発。

その流れは、当然受け継いでおり、今回、前回稼いだせいか、やけにお金がかかっている。

冒頭のミュージカルシーンは、まあうっとり。テッドの踊りに魅了される。

そして、テッドとタミ・リンとの結婚式。

まあこう順調にいけば面白くない。

そこで、夫婦仲が悪くなり、それを解消する一番の方法は、子作り。

人形のテッドに子作りの能力はなく、そこから物語は発展する。

それからカメオ出演の有名人が次々登場。オゲレツさはヒートアップ。

今回は、映画のパロディも随所に見られ、セス・マクファーレン監督の手腕がうかがえる。

そして、アメリカでは最もシビアな人権問題を俎上に、裁判沙汰とコミコンでの大捕物へと発展。

中で、テッドの相棒ジョンが、弁護士(アマンダ・セイフライド)と仲良くなる色恋も用意。

それにしても、こんな汚れ役にセイフライドが挑戦とは驚いた。

最後は、弁護士(モーガン・フリーマン)で、綺麗にしめてくれる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「人生の約束」、亡き友の意志を継いで、新湊の曳山を再生させる!

2016-01-20 17:35:37 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

テレビ界の巨匠・石橋冠が78歳にして初めて監督した劇場映画。

お蔭で、豪華な役者陣、壮大な富山県新湊の曳山祭りのロケ。

骨太な映画に仕上がっている。

だが、ヒューマンドラマの割には、盛り上がりに欠け、入りもあまりよくなさそう。

北陸新幹線開通で、盛り上げたいご当地映画でもあるのだが。

実在する四十物町(あいものちょう)。経済的、人材的に曳山が困難に、

西町(実在するが別の地区・架空の街)が引き受けることに

ところが、約束が保護になり、四十物町は曳山が曳けなくなった。

そこで、主人公の中原(竹野内豊)が、友人の意志を継いで奔走。

この曳山の話と中原の会社の話が並行して描かれ、

経済一方道だった、中原が一から出直す話に。

ちょっと話を複雑にしながら、描き切れなかった不満が残る。

この映画と同時に小説も執筆され、発売された。ただ、原作ではない。

脇に豪華な役者をそろえ、さらに、新湊の美しい風景と相まって、大作のお膳立てはできていたのだが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ザ・レジェンド」、ヘイデン・クリステンセン主演の中国版西部劇です。

2016-01-19 19:03:55 | 映画
おススメ度 ☆☆

ヘイデン・クリステンセン、ニコラス・ケイジ好き ☆☆☆

中国・カナダ・フランス合作 R15+

12世紀中国で王の後継者争いに、十字軍で華々しい活躍を繰り広げていた最強の騎士が助っ人として参加。

最後、シェーンのように、仕事を終えて、去っていくかっこいい剣士。お姫様は惚れていたのに。

中国といっても、最後は、窃盗団の住処で争いが起こるので、うっそうとした山と、高くそびえたつはげ山があったりと、まさに舞台的には西部劇。当然、乗馬シーンも。

主演は、「スター・ウォーズ」シリーズのヘイデン・クリステンセン、

お家騒動で、兄が父を殺し、それを察知した父は弟に玉印を授け、姉とともに逃避行。

途中で出会った、ジェイコブ(クリステンセン)に助けられ、彼の師匠の下へ。

その師匠が、ニコラスケイジ。でも、酒におぼれた風采の上がらぬ姿。まあ、格闘シーンはカッコいいが。

分かりやすい展開で、軽く見る分には、結構面白い。

「ラスト サムライ」でスタントコーディネーターを務めたニック・パウエル監督だけに、アクションシーンが多い。

中国が主題だが、英語が使われ、国際的。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊」、呉京監督主演映画です

2016-01-18 17:53:42 | 中国映画
おススメ度 ☆☆

戦争アクション好き ☆☆☆

劇場未公開

上海国際映画祭では最優秀アクション賞、最優秀俳優賞、金鶏百花電影奨でも最優秀作品賞ほか2部門でノミネート。

中国では、大ヒット。

その理由は、この映画、中国万歳映画です。

往年の中国映画に見られる、国威掲揚映画です。、まあ、それが鼻につくので嫌な人はダメでしょう。

成龍(ジャッキー・チェン)、李連杰(ジェット・リー)、甄子丹(ドニー・イェン)に続く次世代の星と目される呉京(ウー・ジン)が主演・監督の特殊部隊を題材にした映画です。

特殊部隊の最新実戦装備を撮影に使用!。高いリアリティ×香港アクションが融合した超弩級エンターテインメント。

本物の戦闘ヘリ、戦車、軍事用ドローン、高度降下低高度開傘を用い迫力満点。

前半は、指令に違反し殺人を犯した人民解放軍のスナイパー冷鋒。営巣に送られるが、「戦狼」という特殊部隊の女性司令官に勧誘され、きびしい訓練を経て、国境沿いで、傭兵部隊であるネイビーシールズと対戦する。

特に、後半のネイビーシールズの隊長との1対1の対決は見ごたえがある。

呉京と傭兵に扮するスコット・アドキンスのアクションテクニックは素晴らしく、圧巻だ。

タイトルが英語なので、一見見まごうのと、中国礼賛映画にうんざりするが、それがクリアな人にはいいかも。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ホーンズ 容疑者と告白の角」、「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフ主演の映画です

2016-01-17 19:38:28 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフ好き ☆☆☆

R15+

天地が逆になる冒頭シーン。

そして、突然恋人殺人の容疑者に。

なぐさみに、酒を飲み、女と寝た後、額に動物のような角が生えてきた。

そしてこの角が、話し相手に、本当のことを告白させる効果が。

やがて、彼女と別れた日のことが次々と明らかにされていく。

しかしその過程で、ファンタジーは暴走し、ハチャメチャな展開に。

やがて、真犯人は明らかになるが、

途中、蛇がぞろぞろ出てきたり、ガソリンに火をつけられ、車ごと池に突っ込んだり、暴走し過ぎ。

そして彼女の、本当の心が明らかになるのだが、

要は、青春時代の恋愛映画なのだが、

神話的アプローチが、いささか日本人には理解しずらい。

原作はスティーブン・キングの息子ジョー・ヒルによる小説「ホーンズ 角」で、やはりホラー的要素が隠されている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

台湾映画「共犯」、青春映画です

2016-01-16 18:56:59 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

ビルから飛び降り自殺をした女子校生を発見した男子高校生3人。

冒頭、沼のような、草の生えたどろどろ、そこに浮かぶ男性の死体。このシーンは、どういう関係にあるのだろうか。

一見、ソロモンの偽証のような、それでいて、なにか映像的に研ぎ澄まされたシーンの展開。

日本映画とはちょっと切り口の違う不思議な展開。

ミステリーのようで、そうではない、青春の孤独感がひしひしと。

そんな研ぎ澄まされた感覚で、物語は展開していく。

犯人探しから一転、今度は、泥沼池での出来事。

それらはどうつながるのか?

映像表現の巧みさから、この映画は、新しい台湾映画の誕生とまで言わせる。

ミステリーと見せかけて、青春時代の孤独を描いた映画だ。

「光にふれる」のチャン・ロンジー監督作品。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ブリッジ・オブ・スパイ」冷戦下、米ロスパイ交換に弁護士の活躍があった!

2016-01-15 19:10:55 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

歴史秘話好き ☆☆☆☆

この正月一番の大作。

スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本、最高のメンバーが揃った。

それも、実話の映画化。

スパイの活躍の話でないので、結構話は地味。

でもそれを覆って余りある映画の出来。

前半は、ソ連スパイの弁護。巧みな弁論で、無期を勝ち取るが、世間の目は冷たい。

後半は、米軍スパイとこのロシアスパイとの交換話。(U-2偵察機パイロットがスパイとして捕まり捕虜交換の事件)

民間人でありながら、なおかつ政府の後ろ盾もなく、単身東ベルリンへ乗り込む弁護士。

たまたま、東ドイツで彼女と過ごしていたアメリカ人学生が捕まってスパイ容疑に。

これらの話が、交互に語られ、緊迫の度は増す。

単身東ドイツに潜入時、若者たちに襲われ、コートを奪われる恐怖。言葉が通じないのが何ともじれったい。

丁度、ベルリンの壁が作られたとき、車窓から壁を乗り越えようとして銃殺されるのを目撃する恐怖。

東ベルリンで、受け入れ態勢が十分でなく。、はたして成功するかの賭け。

ラストの人質交換は、手に汗もの。

先の3者に加えて、静かな演技で光るロシア側のスパイを演じるマーク・ライランスが渋い(ゴールデングローブ賞受賞)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年のアカデミー賞の長編アニメーションに「思い出のマーニー」(監督:米林宏昌)がノミネートされる

2016-01-15 15:25:33 | 映画
今年のアカデミー賞ノミネートが発表された。

中で、長編アニメーション部門で「思い出のマーニー」(監督:米林宏昌)がノミネートされた。

最多ノミネートは、

アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ「レヴェナント 蘇えりし者」の12部門。次いで、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が10部門で追随する。

ゴールデングローブ賞を追随している。

画像は「思い出のマーニー」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ヴィオレット ある作家の肖像」、1940年代後半のパリ、ボーボワールに見いだされた生と性文学の天才

2016-01-14 19:07:21 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

文学好き ☆☆☆☆

フランス・ベルギー合作 PG12

冒頭暗い画面から始まる。

そんなに美しくない女性文学者の卵ヴィオレット。

夫は、作家だが、ホモのため、愛してはくれない。

父なくして育った私生児の身分を、心から憎んでいた。

仕方なく闇商売で生活、警察に捕まったりする。

だが、ヴィオレットは、そんな逆境だからこそ書ける小説の執筆に没頭していた。

そして出会うボーボワール。

ボーボワールはのちに、「第二の性」で一躍有名になった、哲学者。

そんな彼女の励ましで、出版にこぎつけるが、題材が反社会的なため、世に受け入れてもらえない。

再び、ヴィオレットの苦悩が始まる。

苦悩と小説、苦悩と小説のサークルで、徐々に世間に認められる。

ボーボワールの友人たちは、一流の文壇陣。

その人たちとの交流もあるが、結局、ヴィオレットは一人。

ボーボワールとも、愛のある生活にはならない。

後半、南仏プロバンスに移り住み、画面も明るくなる。

そこで、愛なき性に溺れ、作品にふくらみが。

やや明るさが見えるものの、ボーボワールの派手さから見たらしょぼいものだ。

それが今やっと日の目を見るのか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする