ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「映画 深夜食堂」、深夜しか営業しない食堂での人生模様。

2016-02-22 18:13:49 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

しみじみとした映画好き ☆☆☆☆


原作は、「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載中の安倍夜郎の大ヒット漫画。

先にテレビドラマが放映された。

そのテレビドラマを作った面々で、映画化。

元々、一週読み切りの作品なので、必然的にオムニバスとなった。

愛人を亡くし新しいパトロンを探すたまこ。

無銭飲食をきっかけに住みこみで働くことになったみちる。

福島の被災地から来た謙三。

それに、骨壺を置いていった女性。

ナポリタン、とろろご飯、カレーライスと店の看板料理を名乗った三つの物語。

深夜しか営業しないので、それなりに訳ありの人たちばかり。

芸達者をそろえて、雰囲気満載。

それぞれ人情話で、ほろっとさせられる。

主役の小林薫は、まさに適役。刀傷を顔に描いて訳ありを見せる。

久しぶりの人情話にほろっとさせられる。


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「ディーパンの闘い」、スリランカ内戦の闘士がフランスで

2016-02-21 17:03:01 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

カンヌ映画祭で、「サウルの息子」を抜いて、グランプリに

フランス映画でありながら、美男美女が出ない。

スリランカ人が主人公の本作品。

それだけで、まず減点。

スリランカの内戦で、家族を亡くした男、女、少女、3人の偽装家族がフランスで暮らす話だ。

当然異文化のそれも、極貧マンションでの生活。

映画に夢を求める人には、まったく面白くない映画だ。

だが、面白いだけが映画ではない。

この映画が、退屈かというとそうではない。実にドラマチックだ。その展開が読めないから、興味津々。

そしてラストでは、それこそ戦士が燃えるのだ。

赤の他人の3人が家族を形成していく過程が、また興味津々。

でも根底に優しさがある。

スリランカの内戦も、フランスの貧困マンションの荒れようも、初めて知る世界の異常だ。

だが、これが現実、この現実をうまくストーリーに流し込んだ製作陣に頭が下がる。

スリランカ人も映画になじむにしたがって、美男美女に見えるから不思議なものだ。

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「木屋町DARUMA」、遠藤憲一渾身のやくざダルマ!

2016-02-20 18:55:04 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆

やくざ映画好き ☆☆☆☆

生粋やくざ映画です。R+15。

こんな映画見たくない。

反面、ごっつうおもろかった。

ちなみに、2016年日本映画ベストワンにする評論家もいます。

なにしろ、やくざ出入りで、指を落としても許してもらえず、きっぱり、四肢を切り落とした潔いやくざ。

オムツをし、固定された電動歯ブラシを使い、体を洗ってもらい、服を着せてもらい、コンビニ弁当へ口をくっつけながらムシャクシャ食べる。

そんなだるまの仕事は、借金の取り立て屋。何しろこんな形相で来られては、たまったものではない。

えぐい描写の連続に、まったく辟易する、でも惹かれる。

なんなんだこれ。

そして後半、じつはこの四肢切断の裏には、やくざの争いがあったのだ。

ダルマを世話する坂本、この事件のきっかけを作った若い男に裏があることを突き止め、

親分と交渉に。

男と男の話し合いも持たれ、ラストへ突入。

後半は、なかなかきびきびとしたやくざ映画。

いずれにせよ、遠藤憲一のDARUMAの迫力に恐れ入る。


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「最愛の子」、生みの親、育ての親どちらも子供は可愛い。

2016-02-19 17:23:15 | 中国映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

中国社会に関心のある方 ☆☆☆☆☆

深圳に住む離婚した夫婦の3歳の子供が誘拐される。

まずその間の、出来事が丁寧に描かれる。

子を亡くした夫婦は、警察の初動捜査ができないおかげで、自らが子を探さなければならない。

広大な中国でどうやって、子供を探そうというのか。

誘拐された子供の親たちが結束して、子探しを始める。

そして3年後、子は見つかる。

だが、3年を経て、子供は育ての親になついていた。

ここからは、育ての親の物語になる。

産めない体だとだませれて、夫が連れ帰った子供を、夫の子とばかりにかわいがって育てて来た。

突然、実の親が出てきて、連れ去ってしまう。

さらに、妹がいたが、施設へ送られる。

今度は、彼女が深圳で子を探す番だ。

さらに妹を取り戻す裁判も。

親子愛だけに、丁寧に描かれたピーター・チャンの演出に涙が止まらない。

だがその裏に、中国社会の抱える一人っ子政策などの矛盾した社会がえぐられている。

ラスト、この映画の元となった、親子の映像が流れる。

これが本当の今の中国だと。



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「ラブバトル」、ある男女の葛藤と愛の交歓

2016-02-18 19:26:45 | フランス映画
おすすめ度 ☆☆

純粋ラブ好き ☆☆☆

メイクラブのシーンがあるが、ぼかしが入るので、R指定はなし。ただし大人のラブなので向き不向きがある。

愛憎劇だが、実際のラブバトルは後半にあるので、

前半は、主として会話バトル。

哲学的な言葉も行きかうので、退屈する向きも。

そういう意味では、心してみる必要がある。

父の葬儀に帰ってきた少女。他の家族とはなじめない。おまけに、父とのトラブルが尾を引いている。

ピアノが欲しいのに、それすら要求が通らない。

そんな、訳あり女が、隣の中年男にひかれる。

以前にも親しくした時期があった。

そこで二人は、よりを戻そうとするのか、誘惑と反撃。

ちょっと、普通のラブとは違う。

言ってみればじゃれあいなのだ。猫や猿のように。

そして後半は、全裸でのレスリング。

果ては、泥沼でのエッチ。

フランスらしいといえばそれまでなのだが。




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「ザ・ガンマン」、ショーン・ペンがムキムキでアクションスターやってます。

2016-02-17 19:42:27 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆

アクションファン向け。ただ、スカッとする映画ではない。

アメリカ・スペイン・イギリス・フランス合作

PG12

演技派俳優ショーンペンも、55歳、アクションスターへのあこがれがあったのか、

「96時間」のピエール・モレルを監督に迎えて、アクションに挑戦。ムキムキに体を鍛え上げ、これみよがし。

だが、しょせん借り物、いささか迫力に欠ける。

おまけに、神経病みと来ては気がそがれる。

それにしても、コンゴ。アフリカが最初の舞台。

まずは、暗殺のがんさばきを見せる。

そしていったんは消えるが、なぜか再びコンゴ。そこで、作業中に襲われる。

そして、スペインンへ旧友を訪ねると、恋人は彼と結婚。

だが二人はひかれあっていた。

恋物語もしっかり注入。

そこからは、アクションのオンパレード。

最後は、闘牛場という格好の場面だが。

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「オデッセイ」、火星で独りぼっち。だが、前向き。サバイバルが始まる。

2016-02-16 17:38:03 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆☆

火星探査の途中、嵐に見舞われ、一人脱落。

その他は、地球へ向け帰路に。

だが、一人は生きていた。そして火星に一人置いてけぼり。

そこからサバイバル。

マッドデイモンがこの生き残りを演じるが、とにかく明るい。

滑稽ですらある。

お陰で、ゴールデン・グローブでは、コメディ・ミュージカル部門の作品賞を受賞。堂々、コメディなのだ。

植物学者を名乗り、人の残した糞尿で、ジャガイモを育てるという、そこ火星なのという按配。

酸素と水素で水を作ったり、通信機を奇跡的に直したり、孤軍奮闘。

おかげで、NASAと連絡が取れ、

そこからは、国際協調と、一度は見放した仲間たちによって救出作戦が。

中国を巻き込むあたりう、今を感じさせる。

原作は、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」。

SF 映画の巨匠リドリー・スコットが監督。

NASAの全面協力もあり、スペースオペラとしても成功。

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「太陽を撃て」、米国で異邦人としての疎外感をかかえた3人の韓国人男女の出会いと別れ

2016-02-15 19:23:17 | 韓国映画
おすすめ度 ☆☆☆

大阪アジア映画祭上映作品。

R+15

「映画は映画だ」のカン・ジファン主演。

ベッドシーンもあるとかで話題の映画。

ロサンゼルスとラスベガスで全編撮影。おかげで、韓国映画っぽくない。

低予算のためパナソニックのミラーレスをメインカメラとして撮影。

おかげでかなり荒っぽい映像。

相手役は、「オールドボーイ」のユン・ジンソ。

ロスに流れ着いたジョン(ジファン)、同じ不法滞在者の旧友チャンと再会。

砂漠に埋められたボスを助けたことから、その部下に。

そこで歌手をしているサラ(ジソン)に惚れる。

金を持ち逃げ、3人の逃避行。ロードムービーだ。

だが、話を複雑にしたため、ちょっと辻褄不足。


最後の音楽で、異境での切なさが感じられればいいのだが。
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「堕落の王国」ハンサムのしかけに堕ちていくモデルのアナベル

2016-02-14 17:24:48 | 映画
おすすめ度 ☆☆

メキシコ映画 劇場未公開

官能映画

ラスベガスから移ってきたというIT長者のオスカルにひかれていくモデルのアナベル。

どこか怪しげな感じを抱きながら、じょじょに男の手玉に。

男は、離れてみたいからと、ポーズをとらせたり、先を歩かせたり。

そして自らの仲間たちに紹介する。

一方で、車とかプレゼントはすごい。

その肉体的魅力と、口説きにはまるアナベル。

しかし、オスカルは一方的。

アブノーマルなパーティーへといざなわれる。

美しいアナベルの裸体。

そこでは、幾人もの女たちが、全裸で。

そして意外な結末が。

じらせる作りになっているので、なんとなくひかれていく。

ただ内容はそんなに濃くない。

ライトエロチック映画だ。

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「ファイナル・ゲーム」、飛行機事故で遭難したサッカーチーム、そこからサバイバル

2016-02-14 09:12:20 | 映画
おすすめ度 ☆☆

ツタや先行レンタル。

2014年作品、原題は「EDEN」。

スペイン・マレーシア合作

サッカーワールドカップに優勝したアメリカチーム。

凱旋の飛行機が遭難、そのうち15人が無人島に漂着。

そこから、少量の水と食料のサバイバルな生活が始まる。そしてお互い疑心暗鬼。

なぜか、向かいに島があり、仲間割れしたグループが、島に渡り住む。

要は、サバイバル途中で仲間割れの話だ。

取り立てて、面白い展開ではない。

暇なときに見る分には。


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