ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「暁に祈れ」、タイ刑務所の地獄!

2019-06-10 16:58:03 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

シリアス映画好き ☆☆☆☆

イギリス・フランス合作

R15+ 刑務所でのおかま掘りの現実。

タイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がることに成功したイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝小説を映画化したアクションドラマ。

アクションドラマというけれど、突然タイ刑務所に放り込まれたイギリス人。周りは殺人者など薄気味悪いタイ人ばかり。言葉がわからない、お金がない、最低の状態で、殺人、レイプ、汚職がはびこる地獄のよう刑務所で、ビリーは死を覚悟する日々を余儀なくされた。

所内に新たに設立されたムエタイ・クラブとの出会いによって、ビリーの中にある何かが大きく変わっていく。

実際の刑務所を使っての撮影、囚人たちも受刑者が演じている。まさに地獄が再現される。

まあ、逃げ出したい気持ちになる。

だが、ボクサー魂がよみがえり、ムエタイを会得、試合に出ることに。

そして、地獄のマッチ。

手持ちカメラでアップシーンが多く、臨場感は半端ない。

「グリーンルーム」のジョー・コールが主人公ビリー役を演じる。監督は「ジョニー・マッド・ドッグ」のジャン=ステファーヌ・ソベール。

見る人を選ぶ映画だ。

圧倒的な臨場感は、目の前に迫ってくる。

 

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「バハールの涙」、ISと戦うクルド人女性戦士!

2019-06-09 17:15:28 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

フランス・ベルギー・ジョージア、スイス合作

IS(イスラミックステート)に奪われた息子を助け出すべく、女性だけの戦闘部隊を結成してISとの戦いの最前線に身を投じたクルド人女性と、彼女たちを取材する女性ジャーナリストの姿を描く。

2014年に、ISがイラク北西部のシンジャル山岳地帯に住む少数民族ヤズディ教徒を襲撃した事件をモチーフにしている。

ISの戦闘はすさまじい。男は惨殺、子供は誘拐して戦闘員に、女は性奴隷に。

夫を殺され、子供を誘拐された女性は、銃を持ち戦闘に参加する。

激戦地の逃避行も迫力満点。妊婦を抱えて国境を突破するときには、思わず手に汗。

主人公を演じるゴルシフテ・ファラハニがかっこいい。

実際に起きた戦闘をモチーフにしているだけに、リアリティにあふれる。

いまだに、このような戦闘地域があると思うと心が痛む。

リアルな戦闘場面は少ないが、隊長と随行カメラマンの視点で描かれるので、より具体的に迫ってくる。


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「マイ・サンシャイン」、ロス暴動事件が背景に!

2019-06-08 17:25:50 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

フランス・ベルギー・アメリカ合作

1992年のロサンゼルス暴動に巻き込まれた家族を描いたドラマ。

監督は、トルコ系の女性デニス・ガムゼ・エルギュベン。

ハル・ベリーと、ダニエル・クレイグの共演。

ミリー(ハル)は家族と一緒に暮らすことができない子どもたちを、貧しいながらも愛情を注いで育てていた。黒人街は貧しい。

それにしても。子供多すぎない。幼い子もいるし。

騒動は、テレビで見せられるが、やがて、子供たちも、紛れ込んで盗みを働こうと。

そこへやってきた警官につかまり、反抗するから余計いらだたれ、手錠をかけられ電柱に括り付けられてしまう。

警官もいらだっていて、黒人とあれば見境なくつかまえる模様。

一方、若者たちは、友人がけがをするが、助けてくれる人もおらず、警察がどこかもわからずてんやわんや。

この二つの事件が、暴動を背景に起こり、この映画のメインになっている。

ちょっと取っ散らかっているが、問題意識は確か。

 

 

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「ベン・イズ・バック」、救えるとしたら 母しかいない!

2019-06-07 17:17:22 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

深刻な麻薬問題を抱えるアメリカで、医師の処方薬で中毒に陥る人々の窮状を取り上げた『ベン・イズ・バック』

堕ちて行く子供を、止められないと分かっていても尚掴んで放さない母親を主人公に置き、家族とクリスマスを過ごしたいために嘘をついて帰宅した青年が麻薬に屈して行く姿を切々と描いています

母親をジュリア・ロバーツ、息子をルーカス・ヘッジズが熱演。

施設に入所中の息子が、クリスマスに帰ってきた。

皆の反対にあいながら、一日だけと懇願する母親。

教会で過ごして帰宅した家に、愛犬が見つからない。

事情を察した息子が出かけ、心配した母親が追いかける。

恋人を麻薬中毒者にして亡くしていた過去を持つ息子。

金のために麻薬の運び人をやっていた息子。その過程で借金していた男がいた。

犬のために再び麻薬運びをする息子。

息子を見失いながら、必死に探す母親。

診療薬による麻薬中毒という痛ましいアメリカ。

ひずんだ社会と、一途な母親の愛。

ベンイズカンバックで終わるラストは痛々しい。

最後まで、引き付けるサスペンス。お見事。

 

 

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「体操しようよ」、定年退職したシングルファザーの再生!

2019-06-06 18:54:52 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

題名からして、もっと明るい映画かと思って見たが、シリアスな家庭ドラマだ。

真面目で、文具会社を務めあげた、佐野道太郎。

妻を亡くして18年、娘が母替わりを務めてくれたが、退職と同時に親離れ宣言。

何でも一人でやれと。掃除洗濯も父の務め。

空いた時間は、酒を飲むなどだらしない。

そんな彼が、灯台の近くの原っぱで行われているラジオ体操に参加することに。

おまけにマドンナののぞみの紹介で便利屋をやることに。

会社勤めの癖で、規則を押し付け体操会のメンバーから総すかんを食らう。

娘の結婚や、マドンナの息子探しなどのおかずもあって、結構見せてくれる。

佐野を草刈正雄、娘を木村文乃、マドンナを和久井映見。

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「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」、ハリウッド版ゴジラ!

2019-06-05 17:56:25 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

日本が生んだ怪獣王ゴジラをハリウッドが映画化した「GODZILLA ゴジラ」(2014)のシリーズ第2作。

ゴジラは1954年に、東宝で製作された第一作だが、今では、全世界規模となってハリウッドの自慢の作となった。

特に、ゴジラ以外の怪獣たちを登場させ、その総集編ともいえるようなバトルは、壮大としか言いようがない。

ストーリーにあらを見つける評者もあるが、まあ、ここは、怪獣対決の展開を読むべきだろう。

それにしても、神話時代のモスラ、ラドン、キングギドラらの怪獣たちが復活し、世界の覇権をかけてゴジラと争いを繰り広げる。

今の映像技術は、怪獣のレスリングシーンを難なく描写し、迫力満点。

音楽、音、光と初期のゴジラを踏襲。ゴジラファンをうならせる。

今回、渡辺謙が日本を代表、中国からチャン・ツィイーを参戦させ、中国観客狙いも十分。

安定した怪獣映画。

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「純平、考え直せ」、ヒットマンの恋!

2019-06-04 17:16:53 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

R15+ セックスシーンがあります

今どき珍しい、純情やくざの初恋。

原作、直木賞作家・奥田英朗の同名小説。

新宿歌舞伎町で、いつか「一人前の男」になることを夢見ながら、雑用に追われる日々を送る、21歳のチンピラ・坂本純平。

ある日、対立する組の幹部の殺害を命じられた純平は「これで一人前の男になれる」と気負い立ち、偶然出会ったOLの加奈と一夜を過ごす。

それから三日間、二人は、愛を交わす。

女は、不安感から、SNSで、この事実を吐露する。

このSNSに反応する人たち。彼らは何のかかわりもないが、純平の行為をやめさせようとする。

だが、純平は、このSNSを見ていない。

ただ、人を殺すことに一直線の男の一途さと、彼に惹かれれる女の愛おしさが丁寧に描かれる。

純平を演じる野村周平が熱演。

相手の女を柳ゆき菜が体当たり演技。映画は、ここだけに焦点を当てていないので、期待すると肩透かし。

ラストは、意味深な終わり方。

 

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「ミスター・ガラス」、M・ナイト・シャマラン監督のサスペンススリラー!

2019-06-03 16:25:29 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

M・ナイト・シャマラン監督好き ☆☆☆★

「アンブレイカブル」「スプリット」との3部作なので、前作を見ていないとちょっと辛い。

「アンブレイカブル」でデヴィッドを演じたウィリス、ミスター・ガラスを演じたジャクソン、「スプリット」でケヴィンを演じたマカボイが同役を続投。

マカボイが全裸で、二足歩行するのが滑稽。

今回は、一応最終章ということで、超能力者がすべての力を出して、対決。

診療所での三者面談に始まって、脳検査、そしてトリックを使った対決と見どころは多い。

題名通り「ミスターガラス」が主役で、物語が進む。


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「T-34 ナチスが恐れた最強戦車」、ソ連が誇る最強戦車!

2019-06-02 17:47:40 | ロシア映画

おすすめ度 ☆☆

戦車好き ☆☆☆

第二次世界大戦、対ドイツ戦で活躍した戦車T-34。

防御性能を一段と高めた精鋭戦車。

モスクワのスターリンに見せるために、自走で800キロを走り抜いた。

二台の戦車のロードムービーだ。

中には、ドイツ軍との戦いがあったり、仲間割れがあったりと、なかなかのサスペンス。

ただ、戦車の中は薄暗く、行動が見えないつらさがある。

実話を脚色した映画だ。

ロシア映画らしく、重厚。

女性が参加するのが息抜きに。

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「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」、気持ちで人生が変わるなんて!

2019-06-01 17:44:00 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

自分に自信がないぽっちゃり女子の主人公が、自信を得たことで輝きを増していく姿を描いたコメディドラマ。

容姿にコンプレックスがあり、何事にも積極的になれないレネーは、ある日、自分を変えようと通い始めたジムでハプニングに見舞われ、頭を打って気を失ってしまう。目が覚めたレネーは、自分の見た目が絶世の美女になっていると思い込むようになり、性格も超ポジティブに。すっかり自信に満ち溢れた彼女は、仕事も恋も絶好調になるのだが……。

思い込みだけで、ここまで、ポジティブになれるとは思わないが、何しろ、その話術がすごい。

おかげで、新商品の宣伝担当になってしまい、適当に恋人もでき、順風満帆。

現実は、こんな甘いものではないが、そう感じさせる演出は確か。

人気コメディエンヌのエイミー・シューマーの独壇場。

心を晴れやかにしてくれるのがいい。

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