おすすめ度 ☆☆☆☆
フランス・ベルギー・ジョージア、スイス合作
IS(イスラミックステート)に奪われた息子を助け出すべく、女性だけの戦闘部隊を結成してISとの戦いの最前線に身を投じたクルド人女性と、彼女たちを取材する女性ジャーナリストの姿を描く。
2014年に、ISがイラク北西部のシンジャル山岳地帯に住む少数民族ヤズディ教徒を襲撃した事件をモチーフにしている。
ISの戦闘はすさまじい。男は惨殺、子供は誘拐して戦闘員に、女は性奴隷に。
夫を殺され、子供を誘拐された女性は、銃を持ち戦闘に参加する。
激戦地の逃避行も迫力満点。妊婦を抱えて国境を突破するときには、思わず手に汗。
主人公を演じるゴルシフテ・ファラハニがかっこいい。
実際に起きた戦闘をモチーフにしているだけに、リアリティにあふれる。
いまだに、このような戦闘地域があると思うと心が痛む。
リアルな戦闘場面は少ないが、隊長と随行カメラマンの視点で描かれるので、より具体的に迫ってくる。