記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

モンスターペアレンツ

2010年06月07日 22時26分06秒 | Weblog
先週はどんより寒空の鎌倉だったが昨日は暑いくらいのお天気。
Akkoの家は七里ヶ浜の駅から歩いて10分ほど。海を背にして坂を登ったところにある。新築の白壁の可愛らしいお家が現れた。玄関を開け靴をぬいだあと階段を上がっていくAkkoについていっていいのかわからずNaoちゃんと立ちすくんでいた。一般的にリビングが一階だと思い込んでいたが最近は二階の傾向だそう。ふんだんに陽射しを取り入れることが出来て部屋が明るくなるからだ。広々としたシンプルな部屋はとても居心地が良かった。室内もオフホワイトの白壁にダークブラウンの梁がパリのおしゃれなアパルトマンを彷彿とさせる。ああ、私もこんなお家に住みたい想像力が常に刺激されそうだ
そんな部屋で交わされたのはモンスターペアレンツといわゆる問題児の話。Akkoは小学校2年生と年長さんの子どもの母親である。一方Naoちゃんは小学校2年生の担任。子どもと同じクラスにいる問題行動を起こす子どもとその親の話題で盛り上がった。そのどちらにも関連性のないわたしは聞き役に徹した
理解出来ない行動をとる子どもは必ずクラスに2人ほどいるようだ。生育環境がそうさせるのだと私は思う。そんな子どもに我が子が苦しんでいたら、たまったもんじゃない。指導する立場だって一筋縄ではいかない。大抵そういう子どもは親の前ではいい子を完璧に演じきる。だから騙された親はいくら担任から事実をこんこんと聞かされても信じることが出来ない。あるいは気付いていても事実をうけとめられない親。親子で芝居ごっこだ。
そんな私も結構問題児だったかもただいわゆる問題児とは違って直接人に迷惑をかけるようなことはしなかった。ただ集団行動は苦手だった。それはいまも変わらない。人と同じことをして安心するたちではなかったのだ。
人に手を出さない分、あまり先生に叱られたこともなかったが、母子家庭だからとねこっかわいがりされた時は子ども心に不愉快だった。確かに愛情に飢えていたかもしれないが哀れみなど必要なかった。

たとえ、アスペルガー症候群や、ADHDのような病的原因があって問題行動を起こす場合だとしても、教師側で受診をすすめることは出来ないとのこと。最悪人権問題に発展することもあるからだとNaoちゃんは言う。言葉も注意を払う必要があるのだ。例えばお母さん、お父さんという言葉も「おうちの人に伝えてね」と、言った具合に特定することが困難な時代なのだ。私たちが子供の時はたとえ事実じゃなくても、そんなコトバに親たちは敏感になんかならなかったし、子供でも気にもしなかったが今は違うのだ。そんなに繊細な心なのか?と疑いたくなる。傷付くことに恐れる一方で相手には平気でコトバのナイフを突き付ける。

子供にとっても親にとっても、傷付くことを知って初めて人にやさしくなれることを学ぶことが必要なのだ。
コメント
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