記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

記憶のとびら

2010年06月04日 22時13分30秒 | Weblog
今日みたいな天気のいい日、青空に雲が浮かび心地よい風が耳もとを吹き抜ける。
そしてヘリコプターの音。
こんなシーンは決まって保育園のお昼寝時間を思い出す。

私がいた保育園では、お昼ごはんのあと、外で少し遊んでからお昼寝の時間があった。
確か3時までの2時間ほどだったように思う。
入園時に持参した敷き布団を、教室いっぱいに敷きつめみんなで寝る。2つの部屋を解放したから全部で40人以上はいたと思う。
はじめのうちは隣どうし小声でおしゃべりしているが仕舞いに私だけが目を爛々とさせたままひとりぼっちになっている。私が眠れずにいることを知っている先生は教員室に私をそぉーっと連れていき、遊び相手をしてくれた。毎日というわけでもなかったが今思えばせっかく先生たちがホッと出来る貴重な時間を私は奪いとっていたのだ。手のかかる子供だったようだ恩知らずの私は先生の名前が思い出せない
Tさんにこんな話をしたら、Tさんは牛乳がどうしても飲めなかったそう。だからお昼寝の時間は寝かせてもらえなかったという。ひどすぎる子供は寝て育つのだ。(眠れない私が言うのもおかしいが!)ただ飲めないから飲むまで我慢比べをさせるなんて進歩のないやり方だ。なお一層嫌いになりそうだ。牛乳とは違った形で摂取出来る方法を考えてもよかったと思う。創意工夫がポイント!

みんなが寝静まって友達の寝息の間に聞こえてきたのは渇いたヘリコプターの音。寝ながら青い空を眺め姿が見えないヘリコプターを想像した。

あれから何十年もたった今でもあの頃の敷き詰められた布団と寝ているみんなの姿がよみがえる。

お弁当を食べながら過去のとびらを開けていたのだ。


fine ART photographer Masumi
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履歴書

2010年06月04日 06時28分28秒 | Weblog
自分の履歴書に自信ありますか?

Hさんは人事関係の仕事も兼務している。毎日たくさんの履歴書とにらめっこしている。
「いろんな人の履歴書を見るのは楽しそうですね」とSiさんが言った。Hさんは、「仕事じゃなければそうだけど。でも、見る側にたつことで、どういうふうに書けば好印象が得られるかが判るようになった」と答えた。

今まで履歴書を書いた経験は少なくないがあまり深く考えたことはなかった。
あくまで事実を書くものといった感覚。
B4のたった一枚きりの紙に相手を惹き付ける切り札はあっただろうか。

多くが書類選考ののち、面接という形態をとっていることを考慮すれば気を遣うべきだった。
私が気にしたのは写真くらい。あとは楷書で丁寧に書くこと。パソコンが使えるいまでも履歴書は手書きで仕上げたい。なぜなら字体は人柄をも表すからだ。
写真については普通なら写真屋さんできちんと証明写真を撮るのだがなかなか自然な表情に撮れないのが常だ。だから私は自分で撮影したものを使った。今だから言うけど今の仕事に就くために使用した履歴書の写真は実は2年ほど前の写真。おそらく時効と思われるので告白した。
これは部屋でセルフタイマーで撮ったもの。自然な表情は慣れた場所、居心地のよい場所でなければ現れない。また撮影する人との距離感、慣れが必要。私は特にそうだ。こないだ撮影したウェディングフォトだって20ショットほど撮ったのになんとか顔がやわらかくなっているのはたったの二枚。あとは眉間にシワが寄っているではないかこれでは台無し。写真には重きを置きたい。
自分が納得いく表情でなければ履歴書に貼ることは決して出来ない。だからあまりにも残念な写真が貼られている履歴書はそれだけで選考外だと言うHさんの意見に同感
顔だけがすべてではないが、生まれ持った顔にその人の人となりを示す表情を刻むのは紛れもなく自分なのだ。


fine ART photographer Masumi
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