記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

言葉は凶器

2011年03月24日 22時39分59秒 | Weblog
普段何気なく遣っているコトバが時として凶器となることがある

「がんばって」・・・

被災者への接し方で禁句として挙げられていたのが目に止まった。

力を出し尽くして疲れきっている人には負担となるとなるのだ。

今だって充分やってるんだ、これ以上何をがんばればいいんだ?という気持ちでいっぱいなのだ。


過去に受けた心理学セミナーでも同じことを言っていた。

セミナーでは実際にあった話を聞いた。
身一つで夫から逃げて帰ってきた娘を、両親は「まだまだ、がんばれるでしょう。こんなところにいないで帰りなさい」と、娘の訴えをまともに聞かなかったという。翌日、娘は自ら命を絶った。


「大丈夫」というコトバも同様。

「大丈夫ですか?」と言う質問の場合、本当に辛い人にとっては否定的なコトバが出にくいし、首を横に振ることも困難である。辛くてもついつい気を遣って「ええ」、や「はい」などうなずきやすい返答を選ぶ。
ならばどうすればよいのか?
具体的に「背中が痛むの?」などのように、相手がYESで答えられる質問がいいのだ。

また元気づける時の「大丈夫!」も、何も状況を把握していない人が言うのは聞く側にとっては不安をあおるだけ。
どんなときにも「大丈夫ですよ~!」を連発する人が過去にいたが、理由づけがないコトバは素直に受け止められないのだ。


抵抗力が低下した時のカラダは、普段悪さをしない弱毒性の常在菌が増殖し感染能力を発揮する。

心も同じ。
心が疲れきっているときは凶器となるコトバではなくそっと両手で支えるコトバを発したい。

コメント
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