タクシーの運転手さん曰く、
〜悪徳タクシーは、100ユーロとかもっと高額な値段を要求することもあるんだよ。でも乗った人はわからないから、支払う羽目になる
ひどい話だね。大体、そういうタクシーは、中東系か黒人の運転手が多いよ〜
なるほど。たしかに中東系だった電話の会話は、途中からフランス語とは言えなかったし。
いい勉強になりました
次回は乗る時に必ず確認しよう空港からなら定額そのままの料金で間違いないから
そんなぼったくりタクシーの話をきっかけにして、思いがけず会話が弾んだ
運転手さんはセネガル出身で、父親の仕事の関係で子供の頃にパリに来たと。だからパリには30年ほど住んでいる。れっきとしたパリジャンだけど、本当は物価も安くて住みやすいセネガルに帰りたいと。結婚して子供が5人いるから、子供たちが成長したときには、帰る予定なんだそう
パリは悪くないけど、教育や学校など、セネガルの方がいいのそうです。
そして、「こどもはいますか?」の質問に、「No. Je suis célibataire.」と答えると、「ええっ?!」
「いちども?」と、驚きを隠せない様子
そして「いくつですか?」と聞かれたので、「cinquante quatre」と答えると、「No〜〜〜!!!」と、片手でハンドルを叩きながら驚いた
私が間違えたんじゃないかと「fifty-four?」と、続けて英語で聞き直した
海外では特に日本人は若く見られがち。毎回パリに行くとこんなシーンに遭遇するのがこそばゆい。
何より運転手さんの驚く姿が面白かった
そして、人生において結婚することの大切さを語ってくれた
「チャンスがあればしてみたいけど、今はやりたい事がたくさんありすぎて考えられない!」と答えた。
会話の途中、タクシー会社からの無線が2回ほど入った時は、無線に応対する前に、必ず「I'm sorry」と断ってくれた
最後にかかってきたのは、1番下の男の子!9歳だったかな?
学校から帰宅したけどママが出かけていないと言っていた。
おやつを食べていなさいと言っているようだった。
電話中、お父さんの顔になっているのが微笑ましかった
ひとしきり運転手さんとの爆弾トークが終わると、「音楽聞きますか?」と言って、アフリカンなメロディが流れた。
途中渋滞に巻き込まれたが、無事空港に到着し、重いスーツケース2つ を歩道に上げてもらうと、「Bon voyage」と笑顔で見送ってくれました
今までは無言で乗っていることが多かったし、それゆえ運転手さんの人柄が解らず、多少不安を抱きつつの長い時間だったでも、こうしてコミュニケーションをとることで、お互いが心地いい時間を過ごせるのだと気づいた
次回も勇気を出して喋ってみよう
これは、スマホに送ってくれた明細書。
すぐに届かなかったので、レシートも出してくれました。
※見出し画像が頂いたレシート
7€の項目欄、左端に1Ap. reserv.と書かれています。これが予約料金。
62€の項目欄、1forf. RG CDGは、左岸よりシャルルドゴールとあり、一目瞭然!