記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

背伸び

2008年09月05日 07時18分01秒 | Weblog
スタイル抜群なのに猫背な為になんだか気弱に見えたり、10才は年をとって見えてしまうものだ。
かく言う私も猫背がなおらない。
冗談で竹の物差しを背中に入れられたこともある。冬場に赤い半纏を着てこたつに入りみかんを食べながらテレビを見ていると、「おばあちゃんがいる!」と言われる。ずっと母親や姉から口をすっぱくして言われていたが、見込みのない私に諦めたらしく何も言われなくなった。
学生時代は医局の先生から壁に背中をつけて立ってみてというので立つと首から上が前屈みになる。頭を掴まれて壁に当てられると前後のバランス感覚が不安に感じた。呼吸もしずらい。同じ状態を維持して壁から離れると後ろにひっくり返りそうな感覚。実際に大学病院でレントゲンを撮ったら、頚椎が曲がっていた。これは治らないらしい。

そんな猫背の私がパリに留学したら、姿勢に敏感になっていた。まわりがみんな背が高く、姿勢よく歩く姿に惚れ惚れしたからだ。少しでも背伸びをしたい気分。日本だと自分よりも背が低い人は沢山いるし、猫背も海外にくらべると気にならない。
だが、パリにいると一日本人であると、本能であるかのように主張したい自分がいた。ただ、完全には治らない。だって骨の向きを変えることは出来ないから。後ろ姿の写真を撮ると一目瞭然。
帰国してからはウインドウに映る自分の姿を見て必ず確認している。
女性の品格の一つとして、背筋を伸ばし颯爽と歩く姿は永遠の憧れなのだ。
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客観視

2008年09月03日 00時04分34秒 | Weblog

突然の福田総理の辞任。
ああ、やっぱりね。

といった感想だ。
福田総理の発言に「私は自分を客観視できる人間。あなたとは違う」とあった。
そもそも自分を客観視なんてできるのだろうか?

今までの首相の顔を分析してみると、安倍総理は見るからに気弱そうで、国民一人の発言で胃に穴があきそうな感じ。小泉さんは、いま私が「さん付け」をしたように、親しみがあった。ふたりにくらべると全く表情が違う。毎日テレビで見る総理の普段の表情がまわりに影響を及ぼすのだ。
不安の入り混じった顔は必ず伝わる。小泉さんの場合、喜怒哀楽を上手に表現していたと思う。だが、安倍総理も福田総理も、どこかしっくりこない、奥歯にものがはさまったような表現ばかり。白黒ハッキリさせてくれなきゃこっちも賛否つけられない。
国民にとっては表情からくる印象が1番強くのこる。あくまで表情だ。誤解されないために加えるがイケメンという意味ではない。
客観視が出来るのであればわれわれ国民の気持ちがわかるはず。
だがあの表情からはこれっぽっちもうかがえない。

どこまで自分をさらけだせるか?そして確固たる意志から湧き出る自信が、その人の面差し、ひととなりを作り上げるのだ。
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