記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

娘の父親

2009年06月17日 20時31分43秒 | Weblog
東京駅発丸の内線荻窪方面行きのホーム。
今朝と同じ時刻に必ず現れる親子がいる。私立の小学生の女の子と父親だ。まだ小学生2年生くらいじゃないかな。いつもお父さんと手をつないでやってくる。いままではホームで見送っていたが、最近は父親も一緒に電車に乗っている。そうそう、見送っていた時は、電車の扉が閉まると、娘の姿は見えなくなるのにじっとこちらを見つめる目と合った時があった。代わりに手を振ってあげればよかったかしら。
しかし見ていて飽きない。父親にとっては一番ちいさな恋人みたいだ。母と娘のツーショットよりも父親と娘の姿に惹かれる。父親のぎこちなさと、まだまだ子供でも、一人前の女性のしぐさをする娘の姿がおかしいからだ。


fine ART photographer Masumi
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しあわせな香り

2009年06月17日 07時13分31秒 | Weblog
朝のホームで電車を待っていたら、ふわぁ~んとパンの焼けるいい香りが鼻をくすぐった。
深く深呼吸してあらためて香りを味わった。パンの焼ける匂いってほんっとしあわせな気持ちになる
お米が炊ける匂いもまたちがったしあわせな香りだ。
 8年ほど前に、扁桃腺の摘出手術をしたときのこと。
手術は全身麻酔で行い、手術室の天井を見ていたら、いつの間にか自分のベッドに戻っていた。もう忘れたが痛みは相当だったと思う。しばらくは何もたべられず、水を飲むことさえしんどかった。だから水に浸したティッシュを舌にのせ、上アゴに押しあてて僅かな水分を含んだ。それを繰返した。病院食は徐々に水溶物から固形物へと変わっていくが、痛いくらいなら食べたくなかった。毎度手を付けないお盆を見て看護婦さんに怒られた
まだ固形物になるまえ、お味噌汁のうすーい汁とお粥の汁だけが出たときのこと。湯気と共にお米の香りがした。お米は一粒もないのに香りだけが主張していた。お味噌汁も通常よりかなり薄めなのだが、しっかりだしの香りがした。しばらく水しか入って来なかった私の体は、懐かしいこの香りを心から歓迎していた。香りを感じたい時って思わず目を閉じてしまう。あのときほど、お味噌汁やお米の香りがいとおしいものだと感じたことはなかった。病気の身体でなければあたりまえのことにありがたみを感じられないのだ。最近家でお米を炊いていないなあ


fine ART photographer Masumi
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