記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

どう見えるか

2009年06月05日 22時22分51秒 | Weblog
先日書いた余命1ヶ月の花嫁のヒロイン。
名前で検索したら、思いもよらぬ書き込みを見つけてしまった

書き込みを信じるわけじゃないが、驚きは隠せなかった。

ちょっと話が違うかもしれないけど。いつも思うこと。
わたしはロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」という写真が一番好きだ。彼のとらえたパリのスナップには脱帽である。
パリの写真学校のスタジオの先生エレーヌは、ドアノーのこの写真はやらせだと言った。信じられなかったが、事実だとわかった。だからと言ってこの写真を嫌いになんかならない。なぜか?
それは信じて疑わない写真だからだ。
見る者をとことん信じさせることが出来れば、私にとってれそれが事実なのだ。つまりどう見えるか。上司も同じようなことをよく言っている。
どう振る舞うかじゃなく、どう見えるかだと。
見た目が大事と言う意味ではない。内面からにじみ出るものが相手にどう伝わり、受け止めれるかという意味だ。

余命一ヶ月の花嫁もたとえどんな事実があろうとも、フィルムに映った彼女は本物であり、あのあどけない表情もそのまんまのものなのだ。そして彼女の言葉も真実なのである。

見出しの画像は去年の秋のパリ市庁舎前のスナップ
Robert Doisneau ロベール・ドアノー

fine ART photographer Masumi
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落ち着きのないひと

2009年06月03日 20時39分04秒 | Weblog
帰りの電車の中で、後ろに立っているカラシ色のジャケットを着た背の高いおじさん。
発車までの間、あっち向いたりこっち向いたりと忙しいひとだ空いた電車ではないからおじさんが動く度にからだがぶつかるのが煩わしいさっきまでその右手に持っていたカバンは両足で挟んでいる。両手が空くと、すがるようにつり革を両手で握った。酔っていたのだ。大抵両手でつり革をつかみ、ぶらさがるような体勢は酔った男の人に多い。電車が揺れると、まるで小学校の校庭にあったメリーゴーランドみたいにぐわんぐわんまわりだす。
(知ってますか?)本人は必死なのか、為すがままなのか、でもつかんだつり革を離せないことは重々解っているのでまわりがその動きに合わせてよける。そんなときはとっとと場所を変えるのが一番。酔った勢いでセクハラするおじさんもよくいるからだ。満員電車の通勤はいつなくなるのだろうか。


fine ART photographer Masumi
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生きている

2009年06月01日 20時01分55秒 | Weblog
先週の土曜日の深夜、長島千恵さんのドキュメンタリーを見た。
彼女は余命1ヶ月の花嫁の主人公だ。
映画は見たいとは思わなかったが、CMでほんの少し覗かせた彼女のまっすぐな瞳を見て、もっと千恵さんのことを知りたいと思っていた。
映像から、彼女の純真さが伝わってくる。
病室でビデオカメラをまわす恋人の問い「今日なにしてた?」に対する「生きてた」の一言は、絶句した彼はもちろんのこと、このドキュメンタリー見ている人すべての人の心臓にナイフを突き刺した。
いままで息をすることはあたりまえのことで、どんなに辛い事があっても寝てしまえば必ずあしたは来るものだと思っていた。でもちがっていた。
決してあたりまえなんかじゃないんだと長島千恵さんが教えてくれた。
「みなさんに明日がが来ることは奇跡です」

いちにち、いちにちを、大切に生きたい


写真は長島千恵さんが式を挙げた青山のセントグレース大聖堂



fine ART photographer Masumi
コメント (2)
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