まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

須賀敦子さん

2006-11-06 14:51:10 | Weblog
須賀敦子さんについて全く無知だった私は「ヴェネツィアの宿」の文庫本を手にとって、観光案内書だとばかり思って購入した。もう、何年も前に。
読み始めたら、その奥の深いこと。いっぺんに魅了されてしまった。
で、次々に読み出したのがこれら↓の書物なのです。

他に「ミラノ 霧の風景」「須賀さんについてのムック本」もある。

1950年代に大学に入り、そこから更なるものを求めて、あの時代に女性一人がパリ、ローマと海外留学をする。もう、それだけで、どんなに強い意志の人か分る。
61歳にして作家デビュー、そのすぐ第1作品「ミラノ 霧の風景」ですでに女流文学賞を受賞している、その前に上智大学の教授になって・・・
多くのファンが、須賀さんの作品を読むことを期待していたのに、69歳でがんで亡くなってしまった。
河出書房で分厚い全集が出ている。

だから、昨夜のBS朝日{須賀敦子のイタリア}をすごく楽しみにして待っていたのに。2時間じっくり見せてくれているのに、どこか中途半端。ああ、もったいない。
尊敬する詩人サバを求めて須賀さんが訪ね歩いたトリエステを一緒に旅したいのか、須賀さん本人を追い求めたいのか、番組の意図がはっきりせず、見ていて、どうにもイライラした。もっと奥深い作品を見せておくれ!ご本人と同じような・・・と、切に願ったしだいで。
須賀さん本人の語りをした某女優がまたなんともへたくそなのが、イライラに拍車をかける。

あっ、ただ、ヴェネツィアもトリエステも映像はすごくきれいで堪能させていただきました。
ヴェネツィアは、もう一度行きたい。行って、ぶらぶらしたい!!
で、もう一度「ヴェネツィアの宿」を読み返してみようと思った。
コメント
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