遅刻友とヨーコチャンが期せずして口をそろえて言った言葉。
もう、引っくり返ったね、目からうろこだわ。
遅刻友はさらに追い打ちかけるように、
「そんなの男の仕事だねか、だんなに任せておけばいいじゃないの」
はああ、そうか。そうすればいいのね。
ヨーコチャンと遅刻友はそうやって人生を送ってきたのね(ちと大げさ)。
そして、なんとなく、あの人には手助けしてやらんと、と思われる可愛い人になっていったのね。
いやいや何のことかというと、私が、
「我が家の洗濯機周りの床がべこべこして気になるのよ」
と愚痴ったときの返事お言葉。
「なに、床が抜け落ちたときに考えればいいってこと?」
と聞き返したら、
「そうや、そんときになってから考えればいいねかや。はやから考えてもどうにもなるもんでなし。
まだ抜けとらせんでしょ!?」
ああ、もう敵いません。こういう発想をする方たちがいるのね。
「壊れる前に何とかせねば」と気ばかり焦る私のようなタイプは疲れるのが当たり前だ、とすごく納得。
それからというもの、お二人の考え方を参考に、
『気にする、こだわる、焦る』なんて感情はできるだけ排除して、
「ダメになってから考えればいいじゃない」方式を実行してきたわ。私の我慢の範囲で。
だからね。
エアコンが壊れて1年以上たっても、
「いっか、別に。夏はいつか過ぎていくし、寒いときは丹前かぶれば暖かいし」
とやり過ごし、
ウォシュレットの水漏れも、
「いっか床が水浸しになるほどではないし、容器を置いてたまった水を捨てればいいんだから」
と半年もやり過ごし。
でもこれは我慢の範囲を超えているから、たまる量を計測し夫にそれとなくアピール。
テレビのリモコンが効かなくなっても、もう1台ので見りゃあいいんだ、と思えば気にもならない。
こうやって我慢比べをすると、夫の方が先に音を上げた。
今までなら、せっかちな私がその辺我慢ならないから全部交渉してきたが、
「男の仕事だ、だんなに任せておけばいいじゃないか」
の遅刻友の声が天から降ってきて、私は粘ることができたね。あんがと。
というわけでこの度は全部夫が交渉したわ、人に任せることの楽さを知って私は嬉しくなったわ。
昨日、エアコン購入、トイレ点検に来てもらい部品交換決定。
これで懸案事項解決。
ああああ、すっきり!って、思うこと自体、まだまだ二人には敵わないってことね。