もう先月になるが、佐渡帰りの折、江戸東京博物館で『大妖怪展』を観賞したことは報告済み。
大好きな土偶2体を見られればいいなの軽い気持ちで行ったら、なんと妖怪絵巻が面白くて。
パンフレット 拡大して↓
伝土佐光信 百鬼夜行絵巻
観ているうちにすっかり楽しくなってしまった。ニヤニヤくすくす。
いやリアルなのや幽霊画はいけない、おどろおどろしくてやっぱりちょっと受け付けない。
が、それはおいても思いがけなくて「いやあよかったよかった」とすっかり満足して博物館を後にしたのよ。
パンフレットより
妖怪は、日本人が古くから抱いてきた、偉業への恐れや不安感、また”身近なもの”を慈しむ心が造形化されたものです。
とあり、本書では
もともと妖怪はひとびとの不安や畏れに息づいたものであったはずなのに、それが怖くない。一様に溌溂として陽気で
しかも愛らしくさえある、とですって。
そういうことなのね。今なぜかこういったものに心惹かれるわけが分かったような気がするわ。
そんなわけでショップに立ち寄って手に取ってみたら、いいじゃないの可愛いじゃないの。
ケチな私が躊躇なく購入。
カバーを開くと
こちらも百鬼夜行絵巻 抄録 「朧車」 面白いよね。
妖怪たちが行列して祭礼に向かって行く、との説明が・・・
裏表紙
左お釜をかぶっている お釜神
カバーを外すと
手の目 ぬらりひょん
リアル。でも「ぬらりひょん」なんて他にもっとユーモラスなやつもあるのよ。比べてこっちがいいなとかつぶやいている。
文庫本サイズだから絵巻はどうしてもページを跨ぐ。捲って次ページに跨ぐ、それがちょっと残念。
でも、退屈な折にちょっと手に取って絵を見ながら「こりゃあ私だな」とか「ふんふんふん」とか言ってる分には手ごろよ。
(ここからの絵はwebからお借りしました)
付喪神
鉾担ぎ
白布
こういった妖怪たちがずいずいとずらーっと・・・