夫がいつものぶらぶらコースから帰ってきて「今年初めてヒガンバナを見た」と言う。
そうか、もうそういう季節になったのか、それでは私も、と昨日ヒガンバナスポットへ。
好きか、と聞かれれば、そうでもないとしか言いようがない花だけれど。気になる。
小学校の国語の教科書に載っていた 新見南吉作 『ごんぎつね』
ごんが兵十のおっかあの葬式の列をお地蔵様のかげに隠れて見ている場面、そこに彼岸花がでてくる。
お城の屋根瓦が光っていて
墓地には彼岸花が赤い布のように咲き続いて
白い着物を着た葬列の者たちがやって
赤と白
彼岸花は葬列の人たちによって無惨にも踏み折られてしまう。
非常に印象的な場面で。情景が絵になって浮かんでくる。
彼岸花でかくれんぼしているありがいた
花と葉を 同時に見ることはできない。
葉のあるときには花はなく、花のときには葉がない。
うーん、なんともはや。