今から12年も前、5年間にわたる佐渡生活のときのこと。
私も老人会ボランティアで介護施設のおむつたたみに参加していた。
そこでも人生の先輩たちがあれこれの話に花を咲かせて。ある時イワハラサンが、
私たちの年になるとみんな孫の話になるっちゃ。
うらやましいと思ったけど、近頃は「いてもよし、いなくてもよし」と思うようになったわ、と言った。
まだ子供たちが結婚していなかった私は、そういうものかと思って聞いていた・・・
父が懐かしそうに言っていたことを今になって思い出す。
当時息子はいわゆるかぎっ子(あまりいい言葉じゃないわね)だった。
学校から帰るとひとりで家の鍵を開けて、私は全く把握していないが、留守番するやら遊びに出かけるやらしていたらしい。
それが父が家に来ていると、
「角を曲がると遠くから、おじいちゃーーんって言いながら走って来たが」
と何度も嬉しそうに話していた。息子も嬉しかったに違いないが、父も孫のそんな様子が可愛かったに違いない。
昨日、1か月半ぶりにちゅっぱが遊びに来た。5歳、もう来年は小学生になる。
こまわりくんから降りてくると、バス停のそばで待っていた私のところに弾丸ライナーのように飛び込んでくる。
腕の中に柔らかい身体を受け止めるとやっぱり嬉しくて、ちゅっぱをぎゅっと抱きしめる。
逆上がりができるようになったちゅっぱ。
ダンゴムシと遊ぶちゅっぱ
お絵かき