まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

「行かせていただきます」

2019-08-19 08:53:43 | くらし

毎年8月14日は帰省してる人佐渡住民の人が適当に集まってミニミニ同窓会をする。セットしてくれる遅刻友には感謝よ。
そしてここ数年、その前に我ら女子4人は喫茶店でだべる。
ヨーコチャン、モッチャン、板橋のオバチャン(この人もヨウコなのだが混乱するので通称で)私。
私以外の3人は小学校のときずっと同じクラスだったので仲がいい。私だけ接点がないので最初は遠慮していた。
が、ただひとり連絡取り合っているヨーコチャンが「どうってことないわよ」と言うので図々しく混ぜてもらった。

モッチャンが「あんたとは全然話したこともないわよね」というとおり、
小中学で同じクラスになったこともないし、ましてや高校は違ったのでこうやってお盆に帰って会わなければ、
顔は知っているけれど・・・の通りすがりの同級生で終わっただろう。それが、ね。


モッチャンは遠慮なく今頃になって言う。
「私が店番している頃さ(というと40年も前だな)、あんたが家の前を通るのよ。
それがまあひと昔も前の格好しているから、ああこのもんは実家に置いてある服をそのまんま着とるんだな、
どうい(すごくの佐渡弁)質素な人だっちゃ。こっちのもんは洋服にお金をかけるのに、と思とったわ」って。
もう大笑いよ。私もそのときの自分の姿が鮮やかに蘇ってくるからおかしくて。

そのモッチャン、多趣味な人でバラ作りや日本画を描くことなどにのめり込んでいるとのこと。
中でも山登りは最高の趣味だそうで、そのためにスイミング教室にまで通っているというから徹底している。
ヨーコチャンは「運動神経が私とおんなじくらい鈍いあんたがね」と冷やかすわけ。

モッチャンは新潟在住だから登る山には事欠かない、毎月のようにあちらこちら、ね、それがもう何十年。
そしてそのたびにご主人に、
「行かせていただきます」
って言うんですって。えっ?!驚き桃の木山椒の木よ。今どきそんなセリフ言うんかいとビックリ仰天。
「うちの変わってるからさ、うるさいのよ。どうでもいい細かいことにケチつけるからもう慣れてるわ。
こっちからこっちよ(聞き流す動作)」
自分ちがある佐渡に帰るたった1泊でもそんなこと言って来たの、と訊くと「そりゃあそうよ」ですって。
「行かせていただきます」ねぇ。私だったら切れちゃう。そんじゃあご主人は出かける時、
「行かせていただきます」なんてセリフはくのかい?言わないでしょ、まったく。

でも出ればこっちのもんでしょ、みんな忘れて楽しんでるわよ。とモッチャンはあっけらかんと。
10月にはまた北海道に行くんですって、まだうちのには言ってないけどさと付け足す。
そのときもきっと形だけ「行かせていただきます」って言うんだな、はああ。モッチャンの勝ちだわ。

コメント
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