叔母から「彼岸には帰るのんか」と電話があった。
帰らない、帰りたいけれど寒いから帰れない。
一昨年帰ったときストーブが壊れエアコンが壊れ、炬燵ひとつで寒さに震えていた。
「墓の花はどうする?」と訊かれたから、
「○さん(マサチャンママね)が立ててくれるって言ってるわ」と返事する。
叔母も年で足も悪いから、私が帰っていたら一緒に花を立ててもらいたかったようだ。
そんならお寺へ行ってくるわ、と電話を切った。
マサチャンママからは相変わらず「なんにもいいことないわ」の電話。
「年とると、くだくだ考えんようになるがね。しつこうのうなるが」と言うから
「いいこともあるじゃないの」と笑った。
「あんまりいい花じゃないけど立てとくから心配せんでいいや」と言ってくれる。
ありがたい。
フラワーセンターのそこここでは、家族連れ、友人同士、グループが集って賑わう。
平和なひとときだ。そのときはそう思わなくても素敵な時間だ。
エントランスのお花たち
こじんまりと和風庭園「吹合の庭」
見上げる大きな大きなプラタナス 実がまた可愛くぶら下がっている
玉縄桜を背景にベンチが人待ち顔
チュッパともこんな時があったな と遠い顔
葉が茂ったときを想像する 木陰を想像する その下で集う人たちを想像する
広場では
広い園内を回ってさすがに疲れた。
出先では飲み食いしない私も売店でソフトクリーム買ってひとり舐める。おいしかったわ。