昨夕
佐渡からの帰り、駅前バスロータリーのこまわりくんバス停へ。
先客がおひとりベンチに座っている。私より年上の女性と見た。
「暑いわねえ」と声をかけられて「ほんとに暑いですよねえ」と。
暑くても私は毎日外出しているよ、今日も出かけた帰りなんだけど仏の花を買い
忘れたからここまで来たんだって。
家まではバス停一つだけど、これがあるからさバスに乗って帰るの、と敬老パス提示。
そうよそうよ、暑いなか歩くことはないわよね。
発車時刻まで10分くらいあったかしら、話を聞く。今73だよというから、あれま。
亭主が死んだ後も70まで働いたからさ、息子と二人暮らしだけど大威張りだよ。
なんかあると「出ていけ!」って言えるもんね、息子に「出ていけ」って言われたら
みじめなもんだ、って。息子は電気技師関係で働いているからねって何気にご自慢。ん。
大学もご主人のお墓もみんな私が出したんだと、自分の頑張りを褒める。
カラッとして明るく話すから自慢気に聞こえない。一緒にバスに乗った。
「涼しいねえ、このままずっと乗ってたいねえ」と言うから、
「終点まで乗って行ってまた帰ってきたら」と言ったら「それじゃばかじゃん」だって。
ほんとだ、笑ったわ。彼女は一つ目のバス停で下りて行った。
で、ついで歩きのあちらこちらでのたくましき植物たち。
*高砂百合 ほんとにいろいろなところに 中にはえらい美人もいる
*エノコログサ そろそろ色あせてきたかしら
*ヘクソカズラ 最盛期のころには撮り忘れ 虚子さんのこんな俳句があるというのに
名をへくそ かずらとぞいふ 花盛り