ああもう面倒だ、いやだいやだと決心して白髪頭にすることに。それが去年の9月頃。
1か月半に1回、美容院に行ってヘアーカラーをする。
その前から、白髪が出てきたなとか、カラーの色が落ちて茶色っぽくなってきたなとかのうだうだ。
美容院で拘束される時間の長さ。そんなこんなを40代後半から続けてきたから、70代に入ってもういいやって。
美容師さんには「フルメイクをしないと」と言われし、のっぺり顔の私はやまんばに見えること間違いないし。
でもでももういいの、なんでもいいの、ともかく楽ちんでいこうと思ったわけよ。
で、白髪頭にしたらこれが娘が予言したとおり、席譲られ率の高いこと。
3月の佐渡行京浜東北線の車中。
通勤客の人たちで混み合っていたからなかなか座席が空かない。
横浜駅で、私の隣に立っていた若い女性の前が空席になった、ああ残念と思ったら。
その女性は座らず空いたまま。ちょっとしてから「いいかしら」と聞くと「どうぞ」と譲ってくれた。
次の駅で、隣の席が空いてその若い女性が座ることができてほっとしたら、
彼女はあっという間に眠りに落ちた。
ああ疲れていたのね、私より前の駅から乗っていたものね、と申し訳なさでいっぱい。
結局、東京駅まで彼女は眠りっぱなしだったわ、で、降りるとき、目を覚ました彼女に、
「私、疲れていたから本当に助かりました、ありがとう」
と深くお礼を言ったわ。さりげなく譲ってくれた彼女、にっこりした。
佐渡から帰りの上野東京ライン車中でも、
お話に夢中の中年女性二人連れのお一人が譲ってくれようと立ち上ったけれど、
丁重にお断りした。話が弾んでいるのに申し訳ないもの。
やむなく乗った通勤時間帯のこまわりくんでも、若いサラリーマン氏が譲ってくれようとしたから、
「私、遊びに行くので」と。働きに行く人から譲ってもらっちゃいけないわ、ね。
で、「白髪頭になったら席譲られることが多くなったわ」とスギヤマサンに話したら、
彼女「あら、白髪じゃなくても私譲られるわよ」と応酬。
そっか、私も別に白髪頭のせいだけじゃないのね、席譲られるの。そういうことか。
鏡に映る自分の白髪頭を見ると、いまだにドキッとするの、誰だろうって。いやはや。
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