元同僚、私を含めて5人ほぼ同年代。
佐渡生活が終わり、お誘いを受けてからほぼ10年にはなる。
不定期な会合から二ヶ月に1回集まろうということになって。安否確認。
その間、時々の話題は介護の話からお墓の話に移り、それも一段落して
今は病気披瀝。ま、そんなに重症な人はいないので情報交換程度ね。
不思議だけれど、それぞれ持ち回りのように屈託真っ最中の人がいて。
その人が打ち明ける。
今回は息子さんと二人暮らしのオーヤサンが。
「夫との二人暮らしの方が楽かも」と切り出す。そうだわ先回も彼女、
大変よって言ってたもんな。息子さんが細かいんだって。
息子さん、リモートワークで1日中家で仕事しているから顔を合わせる。注意を受ける。
具体的なことは言わないけど、そのたびに彼女いちおう「気を付けます」
ってなことで済ますそう。うーん。
言い返すと面倒なことになるからねって。冷静な人であまり愚痴を言わない人が
言うんだから、やはり相当堪えているんだと思うの。
私が乱暴に「家、追い出しちゃいな」と言うと、周りはそうはいっても助かることも
あるし、年取ったらなおのことよ、と諫めてくれる。彼女もそうなのよねって。
犬のすみれちゃんを飼っていてほんとによかったって、慰められるって。
「〇さん(私のこと)、犬はいいわよ、かわいいわよ」聞いた私は、
「オーヤサン、すみれちゃんに嫌なお兄ちゃんだね、とかなんとか話しかけて
いるんでしょ」と冷やかす。
夫婦関係も難しいけれど、親子関係もなかなか難しい。
続いてサトーさんが。
今年のお正月、一人暮らしをしている息子さんが来なかったんですって。
毎年一緒にお正月を迎えていたのに、ね。
ちょっと障害を抱えているから、彼女は物心両面にわたって長年援助を続けてきた。
月に数度の食事に連れて行って、年に1度母子で旅行に出かけて、その他もろもろ。
私たちもその様子は聞いている。
それが「ひとりで過ごす」と言ってきたからびっくりするやらなにやら。
同時に切なくなってさびしくなって、なんとも言えない気持ちになったそうな。
50にしてようやく自立したかと思うと・・・って言ってたわ。
(写真は葉山マリーナ)
人は何歳でも変われることを実感。