Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【ドルチェ編・2015年12月】

2015-12-04 23:09:15 | イタリア料理
今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室へ行かせてもらいました


今日はいつものお料理と違い、デザートのみを教えて頂くコースを受講します。
実は前々から先生にお願いしていて、今年になってやっと実現したレッスンで、
この日を待ちわびていました

もともとドルチェのコースは毎月行われていて私はあまり受講していなかったの
ですが、今月のレッスンは絶対参加しなければと予定を開けて待っていました


というのも、今日作るのは、イタリアのクリスマスには欠かせないお菓子である
「パネットーネ」というパンのような焼き菓子のようなもの

これは作るのにとても時間がかかって、1回のレッスンで作るのは難しいという
ことで先生もなかなかレッスン化できなかったドルチェなのですが、試行錯誤を
繰り返してくださって、やっとレッスン化されたのです

このレッスンが行われるのは1年にこの1回のみ。しっかりと覚えて、来年からは
毎年手作りのパネットーネを振る舞えたらなぁと思っています

パネットーネはもともとミラノの郷土菓子で、クリスマスシーズンに食べられる
パン菓子です。いまではイタリア全土で食べられるばかりでなく、日本でも年々
知名度が上がってきているようですね

イタリアでは昔からクリスマス前の4週間にあたる待降節(アドベント)の期間に
各家庭で焼かれて親戚や近所の人に配る習慣があるそうですが、昔ながらの作り
方で作るととても時間がかかるため、最近はパン屋で買うことが多いそう

常温で1週間くらいは保存が可能なので、家の中に大きなパネットーネがたくさん
あるという光景も珍しくはなかったとか


今日は先生が簡単に出来る方法を教えて下さることになっています。まず下準備
としてドライフルーツのラム酒漬けを2週間前に作っておきます

ドライフルーツはザルに入れて熱湯をかけ、周りについたオイルを落とします。
キッチンペーパーで水気を拭き取ってしっかりと乾燥させて、煮沸消毒して乾燥
させた密封できる瓶にドライフルーツを入れ、漬かるまでラム酒を入れます。

一日経つとドライフルーツがラム酒を吸うので、表面がラム酒から出ていないか
確認して、出ていればラム酒を足して、2週間ほど寝かせます。

この状態で1年くらいは保存が可能だそうなので、多めに作っても良いかも

今日はドライフルーツのラム酒漬けを使いますが、イタリアではラム酒に漬けて
いないただのドライフルーツを使うことがほとんど。

フルーツもオレンジピール・レモンピール・チェドロの3つが定番だそうです


早速生地作りに入ります。ボウルにフランス粉(準強力粉)・モルトパウダー・
パネットーネマザー・砂糖・塩を入れて混ぜ合わせたら、溶き卵と水を合わせた
ものを少しずつ加えながら捏ねていきます。

このパネットーネマザーが今回レッスンが出来るようになった最大のアイテム。
パネットーネの酵母は扱いが難しいのですが、こちらを使えば失敗なく出来るの
だそうで、私も早速買ってみることにしました

普通のドライイーストの代わりに使うことも出来るのだそうで、パン作りに活用
して使い切ろうかと思っています


ある程度生地がまとまったらバターを数回に分けて加えつつ、生地がしっかりと
まとまるまで捏ねます。今日は機械でこねていますが、手でこねる場合には20分
くらいしっかりと捏ねる必要があるそうです


生地がまとまったらレモン皮のすりおろし・バニラビーンズ・ドライフルーツの
ラム酒漬けを加えて捏ねて、生地をひとまとまりにしてビニール袋に入れます。
この状態で冷蔵庫の野菜室で一晩寝かせておきます。


一晩経った生地を取り出して、捏ね台と手にオリーブオイルを塗って丸め直し、
型紙に入れたら30度で2時間ほど発酵させます。生地が型紙の6~7分目くらいに
上がってくれば発酵は十分です


発酵が出来た生地の上部に濡らしたハサミで十字の切れ込みをしっかり入れて、
真ん中にバターをポンと乗せたら、170度のオーブンで30分焼きます。




焼く前には型の7分目くらいまでしかなかった生地が、焼き上がりでは型からはみ
出すくらいの高さにまでなりました。粗熱が取れたら上から粉糖をふりかければ
出来上がりです

まだ熱々で柔らかいので慎重にカットして、早速試食タイムに


少しボソボソした生地なので、生クリームとイチゴを添えて出して頂きました。
焼き上がりはしっとりふわふわでバニラの香りが立っていて、とても美味しい

念願のパネットーネを習うことが出来たので、自宅で一度作ってみて上手に出来
たら、年始の親族の集まりにも焼いて持っていこうかな