Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【基本中級編・5月】

2016-05-18 23:32:08 | イタリア料理
今夜は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室へ行かせてもらいました


今日が終われば残すところあと1回。今日はいつも良くお会いする生徒さんたちと
一緒のレッスンで、とても楽しくお話が弾みました


まずは前菜から作っていきますね。今日の前菜は「Ciambotta」。こちらはどこの
お料理というわけではなく、南イタリア全般で食べられるもので、季節によって
温かいまま食べても冷たいまま食べても良いお料理だそうです


使うお野菜は何でも良いのですが、パプリカ・ナス・ジャガイモは基本の材料で
そのほかにズッキーニ・人参・セロリ・キノコ・オリーブなどもオススメとか。
今日は基本のパプリカ・ナス・ズッキーニを使って作ります。

冷たくして食べる場合は、最後にちぎったバジルを散らしても美味しいですね



まずは基本のトマトソース作りを。お鍋にみじん切りにした玉ねぎとニンニクを
入れてオリーブオイルでじっくりと炒めます。そこにトマト缶・水を加えて軽く
煮込んでおくと、これが基本のトマトソースになります。


野菜はそれぞれ食べやすい大きさに切って素揚げします。ナスなどのアクの出る
お野菜は塩を振って少し置き、水気を切ってから。揚げ終わったお野菜には熱い
塩を振っておきます。


素揚げした野菜を基本のトマトソースの鍋に入れ、塩コショウで味を整えたら、
5分ほど煮込めば完成です。煮込み料理は一度冷めると味が染み込むので、もしも
時間に余裕があれば、前日に作っておいて食べる時に温め直すのがベスト


次にメイン料理を作ります。今日のメインは「Filetto di maiale all’umbra」。
このソースはウンブリア州の郷土料理です。ウンブリア州は内陸で海がないため
お肉や保存食品を使った料理が多いそうで、今日は豚肉とピクルスを使います。

ソースに酸味があるので、今のような暑くなる時期にピッタリのお料理です



豚ヒレ肉はブロックを適度な大きさに切り分け、肉叩きを使って軽く叩きます。
あまり伸ばしてしまうと美味しくないので、あくまでも軽く叩く程度に留めて。
叩いたお肉には塩コショウをして小麦粉をまぶしておきます。

今日は豚肉を使っていますが、他のお肉やお魚でも合うソースだそうですよ


フライパンにオリーブオイルをたっぷりと入れ潰したニンニク・ローズマリーを
熱して香りをオイルに移します。



豚肉を入れて両面がきつね色になるまでソテーしたら、そこに白ワインを入れて
アルコールを飛ばし、みじん切りにしたピクルス、レモンの絞り汁を加えます。


ピクルスはキュウリだけのものでも良いですが、今日は彩りを加えるため色々な
野菜が酢漬けにされたものを使っています。


最後にパスタを作りますね。今日のパスタは「Fusilli con fave e pecorino」。
空豆とペコリーノチーズを使うソースはトスカーナ州で良く食べられるもので、
パスタはフジッリ以外でも良いそうです。


イタリアの空豆は日本のものよりもサヤ自体が細く、豆も小ぶりなのだそうで、
軽く煮るだけで簡単に潰れるそうですよ

空豆はサヤから取り出して薄皮を剥いておきます。


フライパンにオリーブオイルを入れ、拍子切りにしたパンチェッタを炒めます。
既に加熱されて加工されたベーコンだと旨味がしっかりと出ないので、こちらは
パンチェッタを使うのがオススメです。

パンチェッタはとても簡単に手作りできるので、多めに作って冷凍しておくのを
オススメします。とても重宝しますよ

豚ばら肉のブロックに、肉の重量の5%の塩を全体に刷り込み、キッチンペーパー
&ラップでくるんでジップロックに入れて、冷蔵庫で5日ほど置いておくだけ。
水分が出るので毎日キッチンペーパーは変えて下さいね

お好みでローズマリーなどのハーブを一緒に漬けこんでも良いですよ



パンチェッタがカリカリになったら、みじん切りの玉ねぎを加えてさらに炒め、
空豆を加えて炒めて、水を加えて空豆を潰すようにしながら煮込みます。



煮込んでいるあいだにパスタを茹でて、ペコリーノチーズを削っておきますね。
ペコリーノチーズはあれば「ペコリーノ・トスカーノ」を使うのが本格的ですが
なければ日本で一番流通している「ペコリーノ・ロマーノ」で十分です

いずれも羊乳を使った塩味の強いチーズなので、最後の塩加減には注意が必要



茹で上がったパスタをソースに入れて混ぜ合わせ、黒胡椒・ペコリーノチーズを
加えて良く混ぜ、塩味が足りなければ最後に塩を加えて完成です

全て出来上がったところで、お待ちかねの試食タイムに


前菜はチャンボッタ。お野菜を一度酢揚げしてあるので野菜の旨味が出ていて、
酢揚げして柔らかくなったことでソースを吸いやすくなるので、トマトソースを
しっかりと含んでいて、とても美味しい一品でした


パスタは空豆とペコリーノチーズのフジッリ。今が旬の空豆は、炒めるとお味が
しっかりと出てくれるので、主張の強いペコリーノチーズにも全く負けません。
春らしくとっても美味しいパスタで、一口で気に入ってしまいました


メインは豚ヒレ肉のウンブリア風。ピクルスやレモンの酸味で豚肉をさっぱりと
食べることができるので、食欲の落ちがちな季節にぴったり。色々な野菜を漬け
込んだピクルスを使うと彩りが綺麗で良いですね


食後はコーヒーを淹れて頂いてホッと一息。丸3年通ってきたこちらのお教室も、
とうとう次回で一区切り。とても寂しいですが、出産がその時期に重なったのも
何かのご縁なのかなと思い、しばらくは育児に専念しようと思います

下の子が1歳くらいになったら、また夫に夜のお世話をお願いして通わせてもらう
ことも出来るかもしれないですね