Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

スガハラガラス「ショットグラス・神秘的に立ち昇る泡」

2015-02-23 23:04:59 | インテリア&食器
先日スガハラガラス(sghr)からフェリスシリーズの15cmプレートを購入して
いましたが、それに加えて、もうひとつフランス料理教室で使われていた食器を
購入しました


こちらはショットグラス。容量はわずか50mlというサイズながらそのデザインの
美しさでとても大きな存在感があります

その名も「神秘的に立ち昇る泡」というシリーズで、泡の形にこだわり、サイズ
ごとに全く違う表情の泡を表現しています

「深海の中で湧き出す泡」「シャンパンが発泡するように静かに立ち昇る泡」
「平面状に規則正しく、正確に並んだ泡」の3種類がありますが、このグラスは
「シャンパンが発泡するように静かに立ち昇る泡」

食前酒用のグラスにしたり、高さがあるのでちょっとしたおつまみを出すときに
使ったり、一口だけシャーベットを盛ったりしても良さそうですね

普段はあまりこういったサイズで食前酒を飲みませんが、来月初めには早速使う
予定があるので楽しみです


雛祭りのための食器「金彩蛤/雪洞蒸し椀/男雛女雛箸置き」

2015-02-22 23:01:59 | インテリア&食器
娘の初節句は去年終わりましたが、雛祭りは毎年あるものですし、せっかくなら
毎年みんなでお祝いしたいなぁと思い、今後も出来る限り両家の両親を呼んで、
お食事などをしたいと考えています

そこで、これから娘がある程度大きくなるまで毎年お祝いするならと、雛祭りの
テーブルコーディネートに使えそうな器をいくつか買いました


雛祭りといえば欠かせないのが蛤。平安時代から内側に綺麗な装飾絵画を施した
合わせ貝として女性の遊び道具の一つでしたし、対になる貝としか合わないこと
から夫婦和合の象徴として、嫁入り道具の中でも大切なものとされてきました

こちらはその時代を髣髴とさせるかのような、本物の蛤を使った器。蛤の内側に
金彩を施し、全体をウレタン塗装しています。本物の蛤なのでサイズは幅約8cm
ですが、蓋付きで使ってちょっとしたお料理を入れることもできますし、半分で
使って小さな器として出すこともできます


そしてこちらは大きめのみかん程度の小ぶりなサイズなのですが、ぼんぼり形の
蓋付きの器。こちらも多様な使い方ができますが、今回は小さめの茶椀蒸し用の
器として使おうかと思っています


こちらは箸置き。お雛様とお内裏様の2種類のもの。箸置きはそれほど高価なもの
ではないのですが、色々なバリエーションのものがあるので、その時々に合った
ものを揃えても良いなと思っています。小さいので場所も取りませんしね

雛祭りのためだけに揃えた食器はこの3点ですが、このほかにも雛祭りとその後の
和食でのおもてなしのために揃えた食器類がいくつかあるので、また別の記事で
ご紹介させて頂きたいと思います


お茶のお稽古 / おうちごはん(イタリア料理:シチリア料理・2月)

2015-02-21 23:58:46 | おうちごはん
実は一昨日から娘がインフルエンザにかかってしまい、昨日の夜には解熱したの
ですが、保育園へは最低でも火曜日いっぱいは登園禁止。一昨日と昨日は、母に
看てもらえたおかげで助かりました。どうしても仕事が抜けられなくて…

今日は朝一番でお茶のお稽古へ行ってしまって、その後はゆっくりと娘と遊んで
過ごしていました。子供の体力はすごいもので、解熱したとたん遊びたくて仕方
ないようで、元気に走り回っています

今日のお稽古は、2月に入ったので大炉のお点前をさせて頂きました。裏千家には
大炉という通常の炉よりもかなり大きな炉を切って行うお点前があり、宗家では
2月のあいだだけ、この大炉を切ったお部屋が開かれます

炉は大きくなるものの釜の大きさは変わらないので、その隙間から炉灰の様子が
見られるため侘びの強い茶席となって、さらには燃える炭からの熱が茶室の中に
広がりやすいため、2月という寒さの一番厳しい時期にぴったりなのです

ただ、大炉は「逆勝手」に切ることになっているためお点前が全て通常とは逆に
なるので、足の運びやお道具を置く位置も逆で、なにかと混乱しやすいのです。
案の定、今日のお点前はお師匠さんにご指導頂きながらのお点前になりました

お菓子はこの時期らしく可愛らしい鶯を模した「うぐいす餅」で「伊勢屋」製。
お軸は「一剣依天寒(いっけん てんによってさむし)」と書かれた墨蹟です。
茶花は深い赤の「ト伴」椿と、白梅が一枝活けられていました。

娘はまだタミフルを飲んでいるので、いつもの土日よりも早めに寝かしつけて、
それからディナーの準備をしました

今日のお料理のレッスン記事はこちら↓
【イタリア料理教室:シチリア料理編・2月】
【イタリア料理教室:プライベートレッスン編・第2回】


前菜はシチリア風ライスコロッケです。イタリア語ではアランチーニ(=小さな
オレンジ)と呼ばれるこのお料理。その名の通り、オレンジをイメージして中に
詰めるお米はサフランで黄色く色を付けます

日本でも定着しているアランチーニ。作るのは面倒ですが、食べるのがなんだか
楽しくなるような一品です



パスタは手打ちパスタ・マッシュルームソースのタリオリーニ。本来はこちらの
コースのパスタは、アーモンドとケッパーを使った別のパスタだったのですが、
夫がケッパー味の強さが苦手だったようで、封印メニューとなりました

そのため以前プライベートレッスンで習ったパスタを変わりに組み込みました。
ふわふわの手打ちタリオリーニとマッシュルームソースは相性抜群


メインはタラのメッシーナ風。淡泊なタラはトマトと良く合って、冬のシチリア
料理では同じ組み合わせで良く出てきますね。イタリア料理を習い始めてから、
タラの消費量がぐんと増えました


「美しいキモノ」と「きものサロン」発売

2015-02-20 23:57:45 | 日記
今日は3ヵ月に一度の楽しみである、着物雑誌の発売日でした。特に今日は2誌が
同時に発売されるので、朝から本屋さんに行きたくてうずうずしていました

ゆっくり読むのは週末にするとして、ランチタイムに本屋さんへ買いに走って、
ランチを食べながらパラパラとめくって楽しんでいました


美しいキモノの今号の表紙は常盤貴子さん。お若いころから変わらない美しさの
女優さんですね。表紙でお召しになっていた訪問着の地色が、昨年に私が誂えた
「花の丸」柄の一つ紋付付下げとよく似た色合いでした。春にも合いますね


今回一番大きな特集が紬だったのでかたものに興味の無い私には残念でしたが、
もうひとつの特集では、春~初夏にかけての染めの着物が掲載されていたので、
そちらを中心に見ていました。

やはりこの時期はピンク、水色、若草色など華やかな地色が目立ちます


いまは卵色の付下げの別誂えをお願いしていますが、次回の付下げには、明るい
オレンジか藤色の地色を考えているところで、こちらの着物はその地色の参考に
ぴったりでした。淡すぎない明るい藤色で、裾濃になったもの

考えている図案はまったく違いますが、地色のイメージはこんな感じです。裾の
藤色はもう少し濃くして、明るめの京紫くらいが良いかも知れません


こちらは図案の参考に。好きな雰囲気の着物だなぁと思ったら、やはり千總製。
普段ですと人物や動物などが描かれた着物や帯は、着こなしが難しいのであまり
好まないのですが、こういう優しい雰囲気の帯があったら良いなぁ


こちらも図案の参考に。春になったら秋に向けてまた小紋と帯の別誂えを考えて
いるところですが、11月に着られるような一揃いにしようと思っていますので、
テーマは紅葉。初めは楓と流水で竜田川を表現した着物にしようと思っていたの
ですが、こちらを見て、帯を竜田川にして、着物は源氏香柄などにするのも良い
かもしれないと思い始めました


そしてこちらはいつも楽しみにしている十三参りの特集。十三参りは関西発祥の
風習で、関東ではあまり一般的ではないと書かれていましたが、東京生まれ東京
育ちの母の意向で私も十三参りをしましたので、東京でも下町には昔からあった
のではないかと思っています。

娘には十三参と成人式で最低でも2枚の本裁ちの振袖を誂えるつもりでいますが、
十三参りの振袖は、やはりこちらの写真のように子供らしく大きめの柄で作って
あげたいなぁと思っています。成人式では華やかながらも品を感じるものを


きものサロンの表紙は壇れいさんです。お美しいのに、いつまでも少女のような
可愛らしさも持ち合わせていらっしゃって、憧れの女優さんのひとりです

表紙で着ていらっしゃる訪問着がとても良いなぁと思っていたら、おか善さんの
ものでした。やはり好きなテイストの着物というのは、一瞬で目を奪われます


以前は小紋も訪問着も、柄が多めで華やかな色使いのものを好んでいましたが、
娘が生まれてからはやはり気持ちが「母親」に少し傾いているのか、こういった
色数を抑えていながらも女性らしさが光る着物も気になるようになりました


榊せい子さんのおもてなしの特集では、上巳の節句と端午の節句の点心の写真や
レシピが掲載されていて、来月に行う娘の雛祭りのお祝いの参考になりました。
やはり雛祭りのお膳は漆の赤を効かせて、端午の節句は黒い漆が良いですね


こちらは夏物の参考に。絽の染め帯は気に入るものを色々持っているのですが、
着物はまだお気に入りが少なくて、絽の小紋もまた別誂えをしようと考えている
ところなのですが、こちらのような優しい地色に、緑やオレンジを効かせた萩の
柄の小紋などは、7月8月どちらにでも着られて良さそうです。

こうして着物雑誌を見ながらあれやこれやと次の別誂えの図案を考える時間が、
いまはとても貴重な息抜きの時間です


雨水・氷雪解け雨水温む

2015-02-19 23:57:24 | 季節行事

今日は雨水。降る雪が雨へと変わり、氷が解けだすころです。昔からこの季節は
春に向けて農耕の準備を始める目安とされてきました

初候である2/19~2/23は「土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)」。
中国から日本へ伝来した七十二候暦ですが、古代中国ではもともと雨水の初候は
獺祭魚と言われていました。獺は魚を捕らえたあと、それを岸に並べてなかなか
食べようとしないことから、祭のお供え物をしたように見えたことによるとか

この時期は柔らかくて美味しい春キャベツがたくさん出回りますね。また、布を
染める藍の種を蒔く時期でもあるそうです

次候である2/24~2/28は「霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)」。
春霞がたなびき山野の情景に趣きが加わるころです。この時期は奈良の若草山、
京都の大原、山口の秋吉台などでは風のない晴天の日を選んで野焼きが行われ、
春の風物詩となっています

また、二月十五日は菅原道真公の忌日にあたりますので、菅原道真公を祀る京都
北野にある北野天満宮では、梅花祭が行われます。上七軒の芸舞妓による野点を
楽しむこともでき、年によっては雪中梅も楽しめるそうです

末候である3/1~3/5は「草木萌え動く(そうもくもえうごく)」。
草木が芽吹き出すころで、雨水のこの時期に降る雨を「木の芽起こし」と言うの
だそう。植物が花を咲かせるのに大切な雨で、木の芽が膨らむのを助けるように
降ることからそう呼ばれるのだとか

この時期に咲き始める菜の花はいまや雛祭りに欠かせないようになりましたが、
花開く前の蕾にはビタミンC、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれています。
雛祭りと言えば蛤も欠かせませんね。蛤の貝は対となるもの以外はかみ合わない
ことから、夫婦和合の象徴とされ、古来より慶事の食材となっていました