残りもの弁当！

　キスの天ぷらに、ピーマンとごぼうのきんぴら。

おでんの残りのこんにゃくと、オムレツ。

　息子は今日も朝練で、早起き。母も眠いよ～。

「心にナイフをしのばせて」

　ご存知ですか？

今から４０年程前に、名門サレジオ学園で起こった殺人事件。

被害者と加害者は同級生でした。

　その事件の被害者の家族が、その後どんなに悲惨な人生を送ることになっつたのかをこの本は克明に記しています。

　被害者の妹さんの目を通して、この本は上申書のような文章で綴られています。その手法が、これがまさに現実に起こった事件であると感じさせます。

　被害者の母は精神障害を病み、妹さんも周囲の好奇の目にさらされます。残された家族は商売もうまくいかず、ドン底の生活に。

その生活とは裏腹に、少年法で守られた加害者は地方で名士となります。

　弁護士という資格を得て。

　被害者への慰謝料もたった２年分だけが支払われたまま。たった一言の謝罪の言葉さえもなく。
　
　この本は、少年法の是非も問いかけています。