昨日、大学の同窓生から電話があった。
彼女のは、大学を卒業してすぐに、松山の精神科の医者に嫁いだ。何年か前に、地元で開業なさったと聞いた。
同窓会で会ったときから、友人は一人娘の婚活に頑張っている様子だった。
彼女の娘は、松山で薬剤師として仕事をしている。年は、我が娘と同じ。安達祐実似の可愛らしい美人だ。
「そんなに、早く結婚させんでいいのと違う?」回りの仲間同様、私もそう思ったが。
「いや、早くさせへんと。一人っ子やから売れ残る」と、友人は頑として譲らず。
田舎だと、なかなか周囲の目も厳しいようで、早く嫁がせないといけないそうだ。
とにかく、どなたか良い人をと言う事で。「都会に住む、医者。私が田舎に引っ込んだから、娘は都会に嫁がせたい」
と言う条件下のもと。お一人の青年医師を紹介したものの、その方とのご縁はなく。
とても可愛らしい、素直なお嬢さんだけに、私もずっと気になっていたが。
めでたく今春、東京で勤務する医師と結婚なさったらしい。
心から、おめでとうとお祝いをのべ、お預かりしていた釣書を近日中にお返しする事になった。
お幸せに新生活をスタートされた事に、ほっと胸を撫で下ろした。
「父のような真面目なお医者さまと、早く結婚したいんです」と大きなくりくりとした目で、話していた友人の娘。ちょうど、去年の6月頃だった。
同い年で都会にすむ我が娘とは、ずいぶん違うな~と感じたものだ。
「私の目の黒いうちは、結婚なんかせんでええんや~。結婚は、私が死んでからにしてくれ」と、のたまう夫。
その理由は、「世の中に不幸な男が増える」。
「パパ、変わってるわ~」と言いながら、娘は呆れ。私は私で、「不幸な男って、それ自分の事も含めての意味?」と、気分も悪く。
私は夫とは違う考えだが、決して世間体や回りに流されて結婚はして欲しくないと思う。
無理矢理推し進めて、娘に一生恨まれるのもゴメンだ。
娘が自ら選んで、この人とならと感じた人と、互いのグットタイミングで結婚するのがベストだと思う。
出来れば、少し一緒に暮らしてみてからでも遅くはないし。
余りに生活環境がかけ離れた人でも、後々大変かなぁとは思う。
フツーのご家庭で育った、真面目で、誠実で、健康な人がいい。
息子ではないが「本人が尊敬できる人」で、何より娘を愛してくれたら何も言うことはない。
それと同時に、娘は華やかな世界で仕事をしているだけに、私生活も同様に思われがちだが。そんな面ばかりに、惹かれる人は困る。
娘は賑やかな「サザエさん一家」で育った、ごくごくフツーのワカメちゃんタイプ。
「私、ママのように気楽に暮らしたい。パパのような人を見つけて、パン教室の先生とか自分の好きな事して」
と、少し前に言っていたが。娘からみた母親像は、相当気楽らしいよ・・・・・。
「料検受けようかな?」なんて言っていた時期もあったから、お料理にも栄養にも関心は深いようだ。
夫に寄りかかるだけの人生でなく、自分のやりたい事とも両立しながらの結婚生活もいいのではないかと。
心密かに願う・・・・。
気も強いが、それ故弱音は一切吐かない。これだけは、母親の私も感心するところだ。
潔癖症で、ごだわりが強すぎると言う点が、恋愛を通じて少し緩和されるといいなとも思うが。
そんなそぶりも、全く無い様子・・・・・。
目下の彼女の関心は、ひとり暮らしを始めたばかりの弟のことらしい。
先日も、「ママっ何度もあの子に電話やメールしているのに、返事ないねんそっちには、あった」
と、すごい剣幕。
確かに、男の子はメールしても、なかなか返信してこないし。無視される事もしばしば。
「しつこいメールしてこやんといて」と、お怒りメールをしてくる娘の方が、まだマシ?と最近気づいた。
「ちゃんと、食べてるやろか」と、息子を心配してつぶやくと。
「私、来週なにか作って持って行くわ」と、週に一回は料理を運んでくれている。
「私はいいから、レオに教科書代振り込んでやって」と、さりげなく夫にもメールしているようだ。
息子が今何をどう感じているか、こちらが聞くまでもなく報告してきたり。
まるでチイママのごとく、世話を焼いてくれている。
まぁ、息子もお姉ちゃんが傍にいて、不安はないだろうが。私以上に、監視の目が厳しいようで・・・・。
この分じゃ、娘に桜咲く日は遠いだろーなぁ。