株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.2.06)

2006-08-01 23:00:34 | 明日のモニタリング銘柄
まず市況概況です。

◆マザーズ指数、ヘラクレス指数

 どちらも7月18日の安値を抜いてきました。OSCはマザーズ指数が+7%の47%、ヘラクレス指数が+4%の49%です。特にマザーズ指数は7月18日以前では7月10日のOSC50%にあと3%で並びます。ヘラクレス指数は、7月10日のOSC値に今日で並んでおります。

どちらも騰勢を強めている段階です。これまでも一旦OSCは50%から60%程度までは伸ばした後に調整を喰らっておりますので、今回ももう少し多少の調整は挟みながらも上昇するのではないかと見ております。

◆日経225平均

 こちらは-16円と軽微な下げで終わっておりますが、これにより僅かですがOSCが+1%の61%とコンバージェンスしております。RSIも+1%の49%とコンバージェンスです。60%の後半になるとこれまでの調整色を強めておりますので、そろそろ上値が重くなる時期かと思われます。

そこで、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.8947ノエル ▲

 公募発表からの最低値は196Kで7月28日にマーク。今日は+4K終了でOSCは+4%の35%と切り返しました。RSIに至っては+9%の28%と明確な切り返しです。明日はここから更に伸ばすかどうかが注目点です。PERは約11倍です。明日は押し目があったとしても206K~209Kあたりで止まれば、そこからは今日の終値越えがスムーズに運べば後は240Kあたりまでの真空地帯に入れそうです。

2.3807フィスコ △

 この株は下降トレンドを描きながらも、時折出来高が増えて結構なボラティリティを伴い動くという変な株になりました。まるで引退した世間知らずのボクサーが始めるビジネスのようです。色々と手がけるのですが、どれもこれも昔取った杵柄で当初は流行るのですが、気がついたら閑古鳥が鳴いていたという、よくある凋落のパターンです。この株もそのパターンにそっくりと嵌っておりますが、少し今日の値動きに反発の胎動が見られます。OSCは29%→32%へ、RSIも18%→21%へと上昇していることです。明日は押し目の162Kまでの下落を凌いで、OSCも7月28日の28%以上で終わっていれば、場の反転と共に意外な活況を呈するかも知れません。そのチャンスを逃がさないためにも注目です。しかし、今日の出来高の726株が、更なる衰退の前兆でなければの話です。

3.3810サイバーステップ ▲

 この株、指数値は上場来安値です。しかしここまで押されて、OSCは28%→31%へ、RSIも19%→26%へとコンバージェンスしております。明日押し目からの反転のエネルギーは溜まっていると判断します。399Kという安値は一応意識しておくと良いでしょう。

4.3030ハブ △

 指数値が上場来安値水準となりました。しかし、OSCは31%→32%へと、RSIも22%→24%へとコンバージェンスし、立ち直りの気配を示しております。ここまで下げられた銘柄です。明日は押し目狙いです。204KというOSC29%をマークした日の終値あたりまでの下落は見ておいた方が良いかと思います。まだ単なるパブにしては31倍のPERと割高です。よくぞ上場4日目に107万の高値を付けたものです。あまり高級でもない単なるパブに久しぶりに行ったからと言って、気前よくチップをはずむにしても、一人に10万円位に相当するほどの気っぷの良さだったようです。これだから株ばかりしていると世間知らずと周りから揶揄されるのでしょう。このことの反省を踏まえて、明日は身だしなみを整えて、静かにグラスを傾ける位がちょうど良いかも知れません。この手のパブには下手なチップは不要です。

5.4565そーせい ▲

 215Kあたりまで降りてきたら地合との相談で買い。207Kならなお良し。OSCは34%→36%へ、RSIも40%→46%へと回復。「そーせい」というひらがな社名がこの会社の柔軟性と包容力を現しているようです。HPのURLを見ると分かりますが、この会社はSOSEIなのです。SOUSEIだとマンション会社になります。SOSEI=蘇生を意味しているに違いありません。そう思いつつHPで社名の由来というのを見ましたら、明治維新の牽引役の長州藩の毛利敬親が財政難の藩を立て直すための改革を行ったそうですが、その時、家臣からの進言には何事にも「そうせい」と言ったそうです。つまり、蘇生ではありませんでした。しかし、「そうせい」と言って家臣を激励することで藩の蘇生を図ったことは言葉の駄洒落かも知れませんが、本人もそれを意図していたことでしょう。バイオ銘柄のリード役ですが、さすがにその一端が、英国においてこの会社が組織している「科学諮問委員会」に現れております。この会社のアドバイザリーボードのようです。聞いたことのない外人がこの委員会に4名参加しております。うち博士号取得者3人。もう1人はスミスクラインの元副社長のようです。スケールが違いますね。この会社。

6.6428オオイズミ ▲

 8月4日が1Q決算であることに注意。パチスロ入替特需で囃された銘柄ですが、このところ下落基調を強めております。しかし、OSCは44%→49%へとコンバージェンスし、RSIは25%で前日同値と踏ん張ってはおります。

この会社に注目するのは、筆者が最近重視しているテクニカルパターンにずばり当て嵌まるからです。今日は引けに高値を付けております。チョイと押されすぎと皆さんが考え始めているのではないかと推察します。高く始まるようだと思い切って買いから入るのも手かと思います。

7.4771エフアンドエム △

 この株の今日の驚異的な出来高といったらありません。下げている理由は不明。前日下げすぎと見て、ハイエナのごとく集まった方々が、更に更に下げるので買いに入った者から順に損切りに入る、そのため更に下落しそれに惑わされた欲深い方々が後から買いに入る、そして、その買いを見て死屍累々たる死体の中でまだ息のある方が売りに入る。といった、まさに阿鼻叫喚の地獄絵のようでした。こういう修羅場は筆者の愚妻は得意なようです。128K→132Kで売り抜けたようです。奇跡です。さて、この株OSCは-5%の23%まで落ちました。RSIはまだ22%です。もうこれまでかと、今日の引けに買いに入った方々、明日は更なる下落があるかも知れませんよ。RSIが10%台、OSCが10%台に入らないと、このような場合に本当の底打ちにはならないものです。それは7月27日の9438MTIを見れば分かります。OSCが17%、RSIは5%まで、この株も意味もなく落とされていたのです。F&Mよりも更に下に無間地獄があったようです。

しかしながら、MTIが今日ストップ高までぶっ飛ばしたように、いわれなき下落は短期間で調整されるようです。その意味で明日はどこまで落ちるか興味津々です。MTIのようにはっきりとしたプラ転になってからの買いでも決して遅くはありません。慌てる乞食はもらいが少ないと言うではありませんか。しかしこの株、不自然なまでに200K前後で我関せずと孤高の踏ん張りを見せておりましたが、ここにきてガタが急激に来たようです。相場に逆らうとこういう咎を受けるという見本かと。
 
【その他注目銘柄】

・8997日本パーキング あまり同じところに長くいるのは商売柄からか?
・9756ASKPLANNING 元の木阿弥から意地で脱するか?
・8738ひまわりHD 咲き乱れる季節になりましたが、下ばかり向いております。
・9916バイタルネット 今日上げるはずが上げ不足でした。
・3713ネットマークス 不可解な動きです。テクニカルには更に良くなる。
・8894原弘産 もうひと花咲かせることができるか?
・5480冶金工業 どうした老舗。平金にここまで置いて行かれることはない。

以上です。今振り返れば先週の27日あたりが絶好の買い場でした。その日のブログにもその旨は書いたのですが、現実には底では買えませんでした。それは何故か? 簡単です。底打ちするまで底が見えないからです。ということは、底打ちをいかにして素早く察知するかというのが、一番難解でもあり極めるべき事かと改めて思っております。その手がかりは既にこれまでのテクニカル分析で得てはいるのですが、どうしても実際のトレードになると木を見て森を見ずになってしまうのです。それを回避するには、この際、数日のスイングトレードに思い切って代えなければならないかも知れないと思うようになってきました。
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新興市場切り返しましたね。

2006-08-01 11:57:57 | 株に出会う
朝の下げでどうなることかと一時は思いましたが、マザーズ指数もヘラクレス指数も、結局は僅かな下げから上昇に転じました。これは、昨日の日経225平均のOSCが6%も下げており、この影響でシカゴの225先物が25円高で始まっていたにもかかわらず、少々のテクニカル調整を余儀なくされたためと思われます。

前場は昨日仕込んでいた9424日本通信3713ネットマークスを利確しました。日本通信は場が下げに転じるリスクを考え、少し控えめの53000円で指しておりましたが、これは7月21日の安値の53100円を意識してのものでした。あっさりと54200円まで行きましたが、7月18日の安値の54700円を今日抜けなければ、一旦揉み合う展開と考えた方が良さそうです。その1つの兆候が前場の終わり頃の急激な下げです。52900円まで下げられております。この時は4340シンプレクス・テクノロジーも62600円まで-1000円レベルまで下げられておりました。

この時の理由を詮索しましたが、要するに日経先物が10時16分に15540円という今日の高値を付けてから、10時半頃に15470円まで「急落」したためだと思われます。しかし、そこからは再度15540円近辺まで切り返しておりますので、新興市場の銘柄も切り返しがありました。しかし、この日経の先物、今日はノコギリ山の頂点を2つ形成し、今ちょうど下りの6合目あたりの描画に入っているようです。9時につけた15380円に後場はどんどんと近づいていくのではないかと思っております。この流れによく注意して売買を行うことが必要なようですね。

天の邪鬼の筆者としては、このところ膠着している感がある3041ビューティ花壇を試し買いしました。3分足で見ると、この株の先週26日あたりからの頂点は359Kでした。それを抜けて363Kを付けた時に361Kで思わず買ってしまいました。しかし、これはVWAPからの乖離という点では、少し高値掴みだったようです。VWAPは355Kです。しかし、OSC面では、7月21日につけた23%というこの株の直近最低値の時の終値がくしくも359Kでした。この359Kをいざ抜いたという段階でしたので飛びつきましたが、本来はもっと前からマークをかけておき、今日の安値348Kから前日安値の350Kを抜いた段階での買いが正解だったのでしょうね。そういう目で、この株の今日のチャートの動きを見ると、9時10分の348Kの安値からVWAPを抜いて一旦355Kまで切り返し、その後の押し目でVWAPを僅かに割り込むも、350Kはきっちりと底値として意識され、そこからは363Kまではほぼ一直線での切り返しが見えます。

こうして個別銘柄の動きをみても、市場全体の朝の動きに連動し、そしてこの株固有の底値が意識され、といった具合に大中小の入れ物がそれぞれ入れ子構造になっているのがよく分かります。この入れ子構造の特徴をよく読みながらトレードをすれば、あまり損失を抱え込むことがないのは明らかです。後は帰納法的にはこうした後講釈はいくらでも出来るのですが、問題は先読みをそれまでのデータをよりどころにして如何に正確に行えるかということですが、あまり精緻に考えすぎてもうまく行かないことは、昨日307Kで手放してしまった3776ブロードバンドタワーをみても明らかです。この株は5分足という少し長いレンジのチャートで見ると、昨日から今日の9時5分までの押し目は、7月27日の9時25分につけた安値270Kからの上昇トレンドの線上にきちんと乗っかっておりました。この株は短期的には7月25日の高値の315Kというのが意識されるところでした。今日は前場で7月18日の高値の339Kまでも抜いておりますので、一旦達成感が出ての調整過程に入っているようです。

個別の株の値動きでもこうした複雑な要因が混ざり合っての値動きですので、全くそうした予備知識なしで徒手空拳で相場に向かっても勝てる確率は限りなく低くなるのが今の相場です。筆者もジリジリとしか残高が増えていきません。リスクを小さくしながらのトレードに今のところは徹しているためです。思い切っていきたいのですが、こうした動きを瞬時に判断できるだけのツールがまだうまく駆使できていませんので、それはまだ差し控えております。まあ、勇気がないだけかも知れません。しかし、蛮勇を奮うことは株式市場においては禁物です。相手は巨大な投資機構と不確実な世界経済です。蛮勇などひとたまりもありません。
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