最初に市場概況のおさらいです。
◆新興市場:
マザーズ指数、ヘラクレス指数ともプラス引けでOSCは67%となりました。ともに7月11日の安値を抜いたことは特筆されます。ここからは上値は重くなるのは間違いありませんが、今回の上げは調整らしい調整を挟んでおりません。このあたりが潮目がどうも変わったのではないかという気がしております。
日経ジャスダック平均に至っては、OSCが前代未聞の84%です。これはどこかでダイバージェンスを起こす気かもしれません。跳躍するにはいったん収縮する必要があるわけですが、収縮しないで跳躍することを可能にするのがダイバージェンスですね。ストップ高をつけると株価が上昇するのに、OSCを大きく下げるケースがあります。このような現象を想定しないとどうもこの高値圏は解釈不能です。一応いつ何時反落があっても対応できるようにだけはしておきましょう。
◆日経225平均:
OSCを-6%の53%まで落としました。18円落ちただけですが、これだけのOSCの下落です。これはラリー・ウィリアムズの究極のオシュレーターの数式は、最大28日のデータを対象にしているためと思われます。1日ずつ繰り上がって計算しているわけです。RSIなども同様な理由で急に下がったり上がったりすることがよくあります。この53%という水準は8月16日の74%からすると随分と調整がすすんだかの印象すら与えます。騰落レシオなども参考にしながら、どこで本格的な調整に転じるのか、それともここから第二次、第三次の切り返しの動きにつながっていくのか、相場に聞く以外にはなさそうです。
さて、明日の注目銘柄です。
テクニカル用語の簡単解説
1.2491バリューコマース ▲
ついに8月16日の安値の504Kを終値で抜きました。OSCも+9%の36%で、12K上げた8月21日の35%を抜きました。次の関門は550Kあたりですが、そこまで明日すんなりと上昇するかどうか注目です。
売買の目安:明日は強気で上昇するでしょうが、そこを辛抱強く今日の高値の511Kあたりまで降りてくるのを待っての買い。弱気相場なら490Kあたりまで降りてくると反発するかと思われます。売りは強気なら550Kまで。
2.5742エヌアイシ・オートテック ▲
この株、どういう訳だかテクニカルに反応しません。相当に過去に上げた時のしこり玉というのか無理というのか、何とも言えないわだかまりが貯まっているようです。この前80歳を超えた老婆が亭主を殺してしまったようです。長年の亭主の我が儘に耐えきれず、ついに爆発してしまったようです。何もその年になってまで爆発させることもないのにと思いますが、よく考えると若い時に刺していれば、その後のその老婆の人生はもっと悲惨だったのかも知れません。という訳で、積もり積もった長年の恨みは相当に時間を掛けないと爆発しないというこの世の摂理が、この株にも乗り移っているのではないかと思った次第です。OSCは16日の31%から着実に上昇し今日で42%です。上げエネルギーが貯まっております。
売買の目安:もう3日連続安値が181Kです。もうそこまで待つことはないでしょう。皆さんいい加減疲れております。そうした時にこそ動き出す瞬間があります。そこをすかさず買いを入れることです。電光石火の買いができるよう前もって準備しておく必要がありますが。そこまで神経を払うことが苦手な筆者のような人間はパスするのが良さそうです。
3.4563アンジェスMG △
指数値は8月11日より下。乖離幅-1K。OSCは39%で前日同値でコンバージェンス、とくればこの上昇しすぎた銘柄が多い中、この株に判官贔屓せざるを得ません。動かない日はとことん動きません。そこは要覚悟。
売買の目安:507Kで買い。520Kから540Kで売り。
4.4518富山化学 △
この製薬屋さん、日替わりでニュースに振り回されております。今日の戻しはH5N1新型インフルエンザに有効とされる抗インフルエンザ薬の臨床試験を、年内にも始めるとのニュースが手がかり。中外製薬のタミフルもそうですが、こうした新薬でぼろ儲けはできません。むしろ国策に沿って限りなく原価に近い値段で備蓄に協力せざるを得ません。そのため、中外製薬の株価が軟調になったほどです。しかし、3000万人分360億円の売り上げを目標とするなどと言われれば、投資家は中身を吟味せずに買いに走るようです。このニュースを昨日の悪いニュースを出した後に、続けて出してきたところが少々臭いと思います。多分、あまりの下げに急遽暖めていたリリースを出して、挽回を図ろうとしたのだろうと思います。という訳で結構仕手性が強い株です。テクニカルには乖離幅が-51円。OSCが36%→37%と切り返し、指数値もこのところの最低値をマークしているあたりが手がかりです。このまますんなりと上昇するのかどうか?
売買の目安:712円で買い、800円で売り。損切りは700円割れで。
5.1766東建コーポレーション △
OSCを31%まで下げました。5月1日に32%というのがありますが、それ以来です。乖離幅も-60円と拡大しております。明日は8000円割れがもしあれば、7900円台を死守できてからの反発にのる手です。売りは8150円目途に。
6.7873アーク ▲
8月11日に下方修正してから2100円の株価は今1430円です。連結で見ても経常利益で4割、利益で半減を予想しております。その意味では株価はまだ下げきっていないようですが、売上高は修正しておりません。しかしそれと短期的な株価の調整は別物です。OSCが昨日は21%まで落ちて今日は26%まで切り返しております。RSIは逆にまだ4%落として16%です。明日は1400円というこのところの安値を死守できれば、このOSCコンバージェンスからいっても相応の切り返しが期待できるところです。連結で19000名近い従業員を抱える試作品製作の大企業です。
売買の目安:1400円近辺で買い。売りは1440円から1490円。
7.2389オプト △
中間期決算の下ブレが嫌気され調整を余儀なくされてきましたが、何とか歯止めがかかりつつあります。OSCも+1%ですが56%とコンバージェンス。乖離幅はこの手の下落につきものですが-18Kと拡大。通期見通しは変えていないとのことですので、短期的にはチョイと売られ過ぎかも知れません。そこで注目です。
売買の目安:買いは464Kが底堅いのを確認して、売りは最大500Kまで。損切りライン457K割れ。
8.4680ラウンドワン △
これは乖離幅妙味だけの注目です。OSCは-5%の45%です。460K割れを起こすようだと見守るのがよいかと思います。460Kで踏ん張れば後は470Kあたりまでの控えめな上昇を予想。既存店の売り上げが予想以上に伸びているとの社長談話が今週の日経の夕刊に出ておりました。近くにも建設中ですが、実に大型のアミューズメント施設です。外観のデザインも洒落ております。あれでは行きたくなります。しかし、中はボーリング、ゲーム、カラオケと筆者の苦手なものばかりです。何だか現代のダンスホール的な趣のものばかりですね。実に泥臭い。しかし、泥臭いからといって固定ファンがたくさんいるのが我が国の現実でもあります。そこに目をつけたのがこのカタカナ会社です。
以上です。やはり過熱感は覆うべくもありません。OSCが60%以上というのがゴロゴロいました。普通ならここから反落する筈です。今日は直近IPOのイメージ情報開発やらクオールやら、全く業績など関係なく、単に出遅れているというだけでストップ高まで買われました。これらのような出遅れ銘柄はもうあまりありません。明日もさらに出遅れに対する物色がすすむのか、それとも今日で打ち止めだったのかは明日はっきりするでしょう。
◆新興市場:
マザーズ指数、ヘラクレス指数ともプラス引けでOSCは67%となりました。ともに7月11日の安値を抜いたことは特筆されます。ここからは上値は重くなるのは間違いありませんが、今回の上げは調整らしい調整を挟んでおりません。このあたりが潮目がどうも変わったのではないかという気がしております。
日経ジャスダック平均に至っては、OSCが前代未聞の84%です。これはどこかでダイバージェンスを起こす気かもしれません。跳躍するにはいったん収縮する必要があるわけですが、収縮しないで跳躍することを可能にするのがダイバージェンスですね。ストップ高をつけると株価が上昇するのに、OSCを大きく下げるケースがあります。このような現象を想定しないとどうもこの高値圏は解釈不能です。一応いつ何時反落があっても対応できるようにだけはしておきましょう。
◆日経225平均:
OSCを-6%の53%まで落としました。18円落ちただけですが、これだけのOSCの下落です。これはラリー・ウィリアムズの究極のオシュレーターの数式は、最大28日のデータを対象にしているためと思われます。1日ずつ繰り上がって計算しているわけです。RSIなども同様な理由で急に下がったり上がったりすることがよくあります。この53%という水準は8月16日の74%からすると随分と調整がすすんだかの印象すら与えます。騰落レシオなども参考にしながら、どこで本格的な調整に転じるのか、それともここから第二次、第三次の切り返しの動きにつながっていくのか、相場に聞く以外にはなさそうです。
さて、明日の注目銘柄です。
テクニカル用語の簡単解説
1.2491バリューコマース ▲
ついに8月16日の安値の504Kを終値で抜きました。OSCも+9%の36%で、12K上げた8月21日の35%を抜きました。次の関門は550Kあたりですが、そこまで明日すんなりと上昇するかどうか注目です。
売買の目安:明日は強気で上昇するでしょうが、そこを辛抱強く今日の高値の511Kあたりまで降りてくるのを待っての買い。弱気相場なら490Kあたりまで降りてくると反発するかと思われます。売りは強気なら550Kまで。
2.5742エヌアイシ・オートテック ▲
この株、どういう訳だかテクニカルに反応しません。相当に過去に上げた時のしこり玉というのか無理というのか、何とも言えないわだかまりが貯まっているようです。この前80歳を超えた老婆が亭主を殺してしまったようです。長年の亭主の我が儘に耐えきれず、ついに爆発してしまったようです。何もその年になってまで爆発させることもないのにと思いますが、よく考えると若い時に刺していれば、その後のその老婆の人生はもっと悲惨だったのかも知れません。という訳で、積もり積もった長年の恨みは相当に時間を掛けないと爆発しないというこの世の摂理が、この株にも乗り移っているのではないかと思った次第です。OSCは16日の31%から着実に上昇し今日で42%です。上げエネルギーが貯まっております。
売買の目安:もう3日連続安値が181Kです。もうそこまで待つことはないでしょう。皆さんいい加減疲れております。そうした時にこそ動き出す瞬間があります。そこをすかさず買いを入れることです。電光石火の買いができるよう前もって準備しておく必要がありますが。そこまで神経を払うことが苦手な筆者のような人間はパスするのが良さそうです。
3.4563アンジェスMG △
指数値は8月11日より下。乖離幅-1K。OSCは39%で前日同値でコンバージェンス、とくればこの上昇しすぎた銘柄が多い中、この株に判官贔屓せざるを得ません。動かない日はとことん動きません。そこは要覚悟。
売買の目安:507Kで買い。520Kから540Kで売り。
4.4518富山化学 △
この製薬屋さん、日替わりでニュースに振り回されております。今日の戻しはH5N1新型インフルエンザに有効とされる抗インフルエンザ薬の臨床試験を、年内にも始めるとのニュースが手がかり。中外製薬のタミフルもそうですが、こうした新薬でぼろ儲けはできません。むしろ国策に沿って限りなく原価に近い値段で備蓄に協力せざるを得ません。そのため、中外製薬の株価が軟調になったほどです。しかし、3000万人分360億円の売り上げを目標とするなどと言われれば、投資家は中身を吟味せずに買いに走るようです。このニュースを昨日の悪いニュースを出した後に、続けて出してきたところが少々臭いと思います。多分、あまりの下げに急遽暖めていたリリースを出して、挽回を図ろうとしたのだろうと思います。という訳で結構仕手性が強い株です。テクニカルには乖離幅が-51円。OSCが36%→37%と切り返し、指数値もこのところの最低値をマークしているあたりが手がかりです。このまますんなりと上昇するのかどうか?
売買の目安:712円で買い、800円で売り。損切りは700円割れで。
5.1766東建コーポレーション △
OSCを31%まで下げました。5月1日に32%というのがありますが、それ以来です。乖離幅も-60円と拡大しております。明日は8000円割れがもしあれば、7900円台を死守できてからの反発にのる手です。売りは8150円目途に。
6.7873アーク ▲
8月11日に下方修正してから2100円の株価は今1430円です。連結で見ても経常利益で4割、利益で半減を予想しております。その意味では株価はまだ下げきっていないようですが、売上高は修正しておりません。しかしそれと短期的な株価の調整は別物です。OSCが昨日は21%まで落ちて今日は26%まで切り返しております。RSIは逆にまだ4%落として16%です。明日は1400円というこのところの安値を死守できれば、このOSCコンバージェンスからいっても相応の切り返しが期待できるところです。連結で19000名近い従業員を抱える試作品製作の大企業です。
売買の目安:1400円近辺で買い。売りは1440円から1490円。
7.2389オプト △
中間期決算の下ブレが嫌気され調整を余儀なくされてきましたが、何とか歯止めがかかりつつあります。OSCも+1%ですが56%とコンバージェンス。乖離幅はこの手の下落につきものですが-18Kと拡大。通期見通しは変えていないとのことですので、短期的にはチョイと売られ過ぎかも知れません。そこで注目です。
売買の目安:買いは464Kが底堅いのを確認して、売りは最大500Kまで。損切りライン457K割れ。
8.4680ラウンドワン △
これは乖離幅妙味だけの注目です。OSCは-5%の45%です。460K割れを起こすようだと見守るのがよいかと思います。460Kで踏ん張れば後は470Kあたりまでの控えめな上昇を予想。既存店の売り上げが予想以上に伸びているとの社長談話が今週の日経の夕刊に出ておりました。近くにも建設中ですが、実に大型のアミューズメント施設です。外観のデザインも洒落ております。あれでは行きたくなります。しかし、中はボーリング、ゲーム、カラオケと筆者の苦手なものばかりです。何だか現代のダンスホール的な趣のものばかりですね。実に泥臭い。しかし、泥臭いからといって固定ファンがたくさんいるのが我が国の現実でもあります。そこに目をつけたのがこのカタカナ会社です。
以上です。やはり過熱感は覆うべくもありません。OSCが60%以上というのがゴロゴロいました。普通ならここから反落する筈です。今日は直近IPOのイメージ情報開発やらクオールやら、全く業績など関係なく、単に出遅れているというだけでストップ高まで買われました。これらのような出遅れ銘柄はもうあまりありません。明日もさらに出遅れに対する物色がすすむのか、それとも今日で打ち止めだったのかは明日はっきりするでしょう。