早いものでもう夏の終わりです。高校野球も終わり蝉の鳴く声が絶える頃になると、秋の始まりとともに、子供達の憂鬱が深まるばかりか、大人にとっても心なしか寂寥感を覚えたものですが、株をやっていると全く季節感がありません。相場の循環がありその時々の値動きの流れがあるだけです。
もっとも、地球の季節も人生の道行きも日々の時の流れを引き継ぎながら、季節の循環が1年を形どり繰り返していくという循環の流れを引き継いでおります。季節感はそうですが、人間が人為的に作っている金融市場や経済の動きは、そのような規則的な循環とはいかないようです。循環ではなく、むしろ膨張と圧縮の繰り返しのように思えます。そして、その繰り返しが時にうまく制御できずに、破裂(クラッシュ)を起こすことがあるようです。それは戦争のように人為的に起こされた出来事から由来することもあれば、オランダのチューリップから始まる人類の果てのない欲望が経済原理を越えてしまってクラッシュするバブルのようなこともあります。これらはうまくやれば回避できたというようなものではないようです。いわば不可避だったのではないでしょうか。毛糸がもつれすぎ絡まり過ぎてしまうと、人為的な努力ではどうしようもなくなります。それと同じで行き詰まったものは、一旦、水に流さざるを得なかったのです。昔の徳政令もそうです。そのための引き金は、外からは戦争という国家間の欲望の衝突であり、内からは人々の欲望の行き過ぎであったに過ぎません。
ところで、アメリカの住宅バブルが軟着陸できるとFRBは考えているようですが、一方、当の住宅業界に長年身を置いてきた業界人は、未だかつて軟着陸など出来た試しがないと言い切っているのです。(日経新聞の数日前の記事より)過去の歴史を見ればどちらの言い分が実現の確率が高いでしょうか? 筆者なら学者の理屈や役所の見通しより、その業界に精通した人の長年の経験の方に荷担します。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、明日の注目銘柄です。まず相場の概況から振り返ってみます。
◆新興市場:
マザーズ指数(68%→64%)、ヘラクレス指数(70%→65%)ともにOSCを下げました。一方日経ジャスダック平均は約24ポイント上げて、OSCも79%→82%と上昇です。いずれも7月12、13、14日あたりの安値をちょうど上回ったところです。これを底入れ感が出たというべきなのかどうかですが、テクニカルにはもし循環ということがあるとすれば、やはり小調整は避けられないものと見ております。
この高い指数でも上伸しながらも急にOSCが押し下げられる時があります。去年でいうと、忘れもしません。8888クリードが7月11日のOSC59%が12日は-10Kで52%に落ち(これは普通の現象です)、13日に40K上げてOSCは35%まで落ち(これはダイバージェンス)、14日に50K上げて、OSCさらに落ちて22%でした。この間たったの5日で288Kの株価が400Kまで上げていました。金曜日の終値がこの株、ちょうど402Kです。ほぼ1年間で一巡した格好です。
もう一つ印象に残っているのは、4340シンプレクス・テクノロジーです。この株、分割してしまったのでデータをそこでリセットした関係上、具体的に数字で示せませんが、去年の夏は29万円くらいでOSCは60%から70%と高水準で推移しておりました。それが30万円を越えてからの高騰局面ではクリードと同じように、OSCが30%台まで急に落ちてきたのです。値段を更に上げながらです。
こうしたことが今の新興市場に起こるかというと、それはチョイと疑問ですね。当時のクリードやシンプレクス・テクノロジーのような高成長が市場全体としては見込めないからです。回復するにしてももっと緩やかな行きつ戻りつを繰り返しながらではないでしょうか。
◆日経225平均:
これも85円ほど上げはしましたが、OSCが66%→59%へと落ちております。16100円はキープしておりますが、5月15日の下落が328円と激しかったため、5月15日の安値の16317円を抜き去るには、まだ200円ばかりの上昇が必要です。この200円というのは、これまで急ピッチで戻した流れからいっても、一休みが必要だと思われます。4月28日から5月8日にかけての連休中の3日間に385円ほども上げましたが、今回のお盆休み中に既にそれ以上の上げがあったのです。今更、その半分たる200円も上げるだけの材料は残っていないと見るのが妥当かと思います。こうしてみると面白いことに春の連休、夏のお盆と、誰かがいない間に急上昇しているようです。面白い循環ですね。
さてさて、ここまで随分と長話をしてしまったので、一旦、明日の注目銘柄の前段としてアップロードすることにしました。概況に大して興味がない方は、素人の戯れ言でもあります。何も貴重な時間を使ってまで読む必要はないかと思います。しかし、今更文章の末尾でこんなことを宣うのは筆者らしいといえば、その通りです。読む人のことを全く考えていない訳ですが、そもそもブログというのは単なる独り言ですね。自分の何かのために書いている訳です。そして書くことによって何かが現れてきます。書かないと現れない何かです。そう思って頂ければ幸いです。
もっとも、地球の季節も人生の道行きも日々の時の流れを引き継ぎながら、季節の循環が1年を形どり繰り返していくという循環の流れを引き継いでおります。季節感はそうですが、人間が人為的に作っている金融市場や経済の動きは、そのような規則的な循環とはいかないようです。循環ではなく、むしろ膨張と圧縮の繰り返しのように思えます。そして、その繰り返しが時にうまく制御できずに、破裂(クラッシュ)を起こすことがあるようです。それは戦争のように人為的に起こされた出来事から由来することもあれば、オランダのチューリップから始まる人類の果てのない欲望が経済原理を越えてしまってクラッシュするバブルのようなこともあります。これらはうまくやれば回避できたというようなものではないようです。いわば不可避だったのではないでしょうか。毛糸がもつれすぎ絡まり過ぎてしまうと、人為的な努力ではどうしようもなくなります。それと同じで行き詰まったものは、一旦、水に流さざるを得なかったのです。昔の徳政令もそうです。そのための引き金は、外からは戦争という国家間の欲望の衝突であり、内からは人々の欲望の行き過ぎであったに過ぎません。
ところで、アメリカの住宅バブルが軟着陸できるとFRBは考えているようですが、一方、当の住宅業界に長年身を置いてきた業界人は、未だかつて軟着陸など出来た試しがないと言い切っているのです。(日経新聞の数日前の記事より)過去の歴史を見ればどちらの言い分が実現の確率が高いでしょうか? 筆者なら学者の理屈や役所の見通しより、その業界に精通した人の長年の経験の方に荷担します。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、明日の注目銘柄です。まず相場の概況から振り返ってみます。
◆新興市場:
マザーズ指数(68%→64%)、ヘラクレス指数(70%→65%)ともにOSCを下げました。一方日経ジャスダック平均は約24ポイント上げて、OSCも79%→82%と上昇です。いずれも7月12、13、14日あたりの安値をちょうど上回ったところです。これを底入れ感が出たというべきなのかどうかですが、テクニカルにはもし循環ということがあるとすれば、やはり小調整は避けられないものと見ております。
この高い指数でも上伸しながらも急にOSCが押し下げられる時があります。去年でいうと、忘れもしません。8888クリードが7月11日のOSC59%が12日は-10Kで52%に落ち(これは普通の現象です)、13日に40K上げてOSCは35%まで落ち(これはダイバージェンス)、14日に50K上げて、OSCさらに落ちて22%でした。この間たったの5日で288Kの株価が400Kまで上げていました。金曜日の終値がこの株、ちょうど402Kです。ほぼ1年間で一巡した格好です。
もう一つ印象に残っているのは、4340シンプレクス・テクノロジーです。この株、分割してしまったのでデータをそこでリセットした関係上、具体的に数字で示せませんが、去年の夏は29万円くらいでOSCは60%から70%と高水準で推移しておりました。それが30万円を越えてからの高騰局面ではクリードと同じように、OSCが30%台まで急に落ちてきたのです。値段を更に上げながらです。
こうしたことが今の新興市場に起こるかというと、それはチョイと疑問ですね。当時のクリードやシンプレクス・テクノロジーのような高成長が市場全体としては見込めないからです。回復するにしてももっと緩やかな行きつ戻りつを繰り返しながらではないでしょうか。
◆日経225平均:
これも85円ほど上げはしましたが、OSCが66%→59%へと落ちております。16100円はキープしておりますが、5月15日の下落が328円と激しかったため、5月15日の安値の16317円を抜き去るには、まだ200円ばかりの上昇が必要です。この200円というのは、これまで急ピッチで戻した流れからいっても、一休みが必要だと思われます。4月28日から5月8日にかけての連休中の3日間に385円ほども上げましたが、今回のお盆休み中に既にそれ以上の上げがあったのです。今更、その半分たる200円も上げるだけの材料は残っていないと見るのが妥当かと思います。こうしてみると面白いことに春の連休、夏のお盆と、誰かがいない間に急上昇しているようです。面白い循環ですね。
さてさて、ここまで随分と長話をしてしまったので、一旦、明日の注目銘柄の前段としてアップロードすることにしました。概況に大して興味がない方は、素人の戯れ言でもあります。何も貴重な時間を使ってまで読む必要はないかと思います。しかし、今更文章の末尾でこんなことを宣うのは筆者らしいといえば、その通りです。読む人のことを全く考えていない訳ですが、そもそもブログというのは単なる独り言ですね。自分の何かのために書いている訳です。そして書くことによって何かが現れてきます。書かないと現れない何かです。そう思って頂ければ幸いです。