株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日の注目銘柄(8.18.06)

2006-08-17 22:53:36 | 明日のモニタリング銘柄
まず市況概況です。

◆新興市場

=マザーズ指数:昨日のOSCの報告が間違えておりました。(お詫びして訂正します。大勢の判断には影響なかったかと思います。)昨日は74%まで行っておりました。今日は68%と顕著な下落です。

=ヘラクレス指数:これは昨日は何と79%でした。今日で70%です。

両指数ともカットアンドペーストをやって、他の銘柄と同じくマクロを走らせてしまうのが、指数値の取り込みでのエラーになっておりました。

それもあり、今日からリアルタイムでデータを取り込める、日経ジャスダック平均も追加することにしました。

=日経ジャスダック平均:今日は+12.45円でした。他の新興市場とは対照的にまだ上昇中です。しかし、OSCは79%、RSIも78%に達しております。調整は不可避だと思われます。

◆日経225平均:

 -51円で終了し、OSCは74%→66%へと、RSIも74%→69%へとはっきりと下落。昨日の安値水準は上回って終わっておりますので、まだ落ちきっていない形です。15500円くらいまでの調整がないと反発しないかも知れません。

明日の注目銘柄ですが、地合全体は調整局面と想定して、悪地合を前提として売買価格水準について注釈をしていきたいと思います。今日の終了後のブログに書いたような好調な銘柄でも明日はひょっとすると高いOSC値からして、明日こそ調整を喰らってしまう可能性があります。その点は順張りの銘柄については十分にご注意下さい。

テクニカル用語の簡単解説

1.2432DeNA △

 押されながらもOSCは+1%の44%と伸ばしました。出来高も相変わらず高水準です。どこかの新興会社がこの株を売りさばいていたようですが、これだけ出来高があるとその売りも霞んでしまうでしょう。明日は一人孤高の上げを演じるか、それとも大勢にはさからえず、今日のようなネット決済拡大といったニュースが明日は期待できないと仮定しての下落調整になってしまうか、OSCがまだ他の銘柄に比べて低いだけに注目です。僅かな反落で調整モードにこの株も入ってしまうことになります。

買い目安:331K以下ですが、この今日の安値を下回るようなら少し様子見となります。下げ目安はこのところの安値の300Kです。とにかく今日の高値の346Kが抜けないと見るや利確に入るかたが多くなると思われます。それに乗り遅れないように注意。

2.2461ファンコミュニケーションズ △

 今日の調整が行き過ぎたと見ての注目です。この株も引け際はナイヤガラの瀑布の下落でした。指数値で見ると、ほぼ8月7日段階に到達しております。後10K程も下げると、8月8日の水準となります。翌8月9日にこの株、ストップ高を付けました。そうしたポジションに来ていることで明日、来週月曜日と注目です。明日、一気に今日のように16Kも落ちたときは、売り方の買い戻しが必ず入るでしょう。

買い目安:447K。売り465K。地合がさほど悪くないなら:465Kまでの朝市の押し目で買い。売りは480K。
 
3.2465ラヴィス △

 出来高少ない不人気株ですが、業績好調で8月7日に165Kまで買い上げられました。そこから137Kまで終値で下落しての、今日でOSC48%→54%へと切り返しての注目です。出来高はまだ少ない。これが人気銘柄なら一押し後の反転を狙って群衆が集まるところですが、何せ洒落た結婚式場を運営する会社です。そうした野次馬のような下品な方々が神聖な式場になだれ込むことを最も忌み嫌います。靖国神社を想像してみて下さい。下品な筆者は幸か不幸か行ったことがありません。そうした懸念を十分に承知して、明日はこのOSCの切り返しがどう出るか見てみましょう。

買い目安:137K。これを抜けると一旦様子見。勢いがあるなら160Kあたりまで届いて売りです。

4.3778さくらインターネット △

 今日は予想通りの下落でした。昨日のOSC40%→44%へのコンバージェンスで期待して、寄り付きに326Kで買った方は、チョイと先走りすぎました。いわば食虫植物のモウセンゴケにでも捕まったと思って諦めて下さい。さて、この株のいわゆる日柄調整には、後1-2日かかると思われます。後6K程下落すると7月27日の242Kの終値をつけた時の指数値に並びます。ここからどこまで下落して、終値ベースでプラ転するか、OSCがコンバージェンスし、その翌日の押し目で拾うか、といったスリリングな時期が迫っております。それが明日かどうかは分かりません。

買い目安:295Kあたり。売りは308K。プラ転すればそのままホールド。

5.8918ランド △

 これもさくらインターネットに似ております。引けの急落でOSCは36%→27%へと急落です。7月26日の28%に接近しました。指数値はその日を既に下回っております。年初来安値の158Kが目前です。なぜ出来高を伴って今日急落したのか、その理由の解明が必要ですが、決算が良くないのにここまで引っ張ってきた不自然な株価形成の矛盾が一気に噴きだしたのなら納得は出来ます。ともあれ年初来安値を明日は抜くかどうか注目です。7月3日の決算短信によれば、来年2月決算の八月までの中間期では赤字継続となっております。通期予想は修正なし。このあたりが影響しているかも知れません。好調な不動産業界にあって、この赤字は気になりますね。短期での勝負に徹っすることです。

買い目安:158Kの底堅さを見ての買い。売りはせいぜい今日の終値の166K。

6.3331雑貨屋ブルドック △

 この地合でもゼロに戻しました。さすがブルドック。OSCも+2%の57%です。往年のこの株、OSCを何と88%まで押し上げたことがあります。まだまだ余裕かも知れません。16日の-135円からの切り返しといい、ようやく本来の力強さが戻りつつある証左かも知れません。今日も3000円には厚い売り板が鎮座しておりました。これが崩されるかどうかがブルドックの力量が問われるときです。歯がたたん、と言って撤退するか、前歯の一本や二本は折れても仕方がないと言って猪突猛進、いや、犬突猛進するかどうかは本人の自由ですが、高見で見物している筆者としては、何とか犬突猛進して欲しいものです。その後に粛々として食い散らかされた株切れを拾っておきますので。

買い目安:2800円割れを起こさずに2920円という今日の終値からジリジリと3000円に挑戦姿を見てから買い。売りは3050円程度。3000円を崩すのに前歯が折れてしまい、それ以上を明日望むのは少々酷だから。

7.3377アイケイコーポレーション ▲

 今日の注目株、99株の「身内」でのやりとりで23K上げて終わりました。OSCも+9Kの54%です。ようやく公募騒ぎも吹っ切れたようです。いずれ東証2部になります。筆者のかな漢字変換ソフトでこの会社の名前を打つと、いつもアイケイが愛敬と出てしまい往生しております。愛嬌ではなく愛敬です。嬌笑するのではなく敬えというお達しです。まだ愛欲と出ないだけ良しとしなければなりません。という訳で、この下落モードにかかわらず引けに高値を付けたことに、改めて敬意を表します。その代わり、明日も引き続き上昇しないと不敬の輩に転落するでしょう。クルマでも中古車ビジネスはうまくやると儲かるといいます。バイクも同様です。競争が少ない分、狡猾に地域の中古店と裏で通じて、比較的安値で引きとる手法は、何やらお国の金を長年痛めつけてきた談合に似ております。それを知っている方々の間でこの株高く評価されているのでしょう。

買い目安:地合が悪くても547K~553Kあたりで踏みとどまれば買い。売りはまずは580K当たりを一里塚として、その後600K攻略までホールド。

8.2929ファーマフーズ ▲

 引け際に229Kまでのどなたかの大量買いがあったため、データが歪んでいるかも知れません。この買い上がりでOSCは+1%の42%とコンバージェンスしました。それでも15日のOSC37%からすると+5%の水準で-12Kの終値です。

買い目安:明日は押されるでしょうが、220Kという今日の安値が死守できるようだと買い。売りは230Kと控えめに。プラ転してOSCも更に伸ばして終了するならそのままホールド。

9.3042セキュアヴェイル △

 8月7日に1Q損失の決算を発表したにもかかわらず、押され過ぎと言っては少し戻してもおります。この株、7月27日の指数値に後8Kほどの下落で追いつきます。OSC面では、8月3日の37%(終値188K)に対して、本日はまだ39%(終値184K)と健闘しております。その健闘が本物かどうか見る意味で明日に注目します。

買い目安:175K。売り目安184Kと控えめ。更に上は197Kまで。

【その他注目】

・2326デジタルアーツ
・2371カカクコム
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ついに調整モードに突入

2006-08-17 15:54:29 | 株に出会う
今日の寄り付きが最後のクライマックスでしたね。
前場に書いたように、既に大方の銘柄がピークアウトしておりました。後場にかけてはやはり先物の腰砕けが原因で、マザーズ指数なども一時はマイナスに転じました。

これで誰の目にも疑いようもなく明日は本格的な調整日ということになりそうです。まだ上昇の残り火を燃やしている銘柄や、地合や業績とは関係なく動いている銘柄はあることはあります。ちなみに筆者がトラッキングしている約260銘柄の中では次のような株が残り火を燃やしておりました。いずれもOSCは既に高く、明日以降はどうなるか定かではありません。

・6263プロデュース +33K、OSC65%→68%へ。
・3387クリエイト・レストランツ +27円、OSC60%→67%へ。
・8944ランドビジネス +15K、OSC63%→67%へ。
・2448イーコンテクスト +23K、OSC72%→75%へ。
・3377アイケイコーポレーション +23K、OSC43%→54%へ。
・5821平河ヒューテック +42円、OSC68%→71%へ。
・6658シライ電子工業 +80円、OSC67%→69%へ。
・4565そーせい +40K、OSC43%→59%へ。

最後のそーせいは本当に分からない株です。昨日236Kからの下落を223Kで拾って222Kで即撤退。その後216Kまで落ちていた株です。終値でまた+10Kと盛り返してはいましたが、そこまでしつこい方々がいらっしゃるとは分かりませんでした。しかし、出来高が昨日は違いました。そして、こうした株の特徴として、出来高を伴っての乱高下が2日くらいは続くという仕手株特有の性質を念頭に置くのが出来ておりませんでした。テクニカルにはこの間何度も取り上げているように、絶好の位置を占めておりました。決算が赤字拡大であったため、これはもう枯れたと思いきや、昨日の活況でした。この活況がサインであったとは。今後の教訓にしたいと思います。

上記の景気が良かった株も、OSC面ではアイケイコーポレーションを除いては、いつ反落してもおかしくない水準です。いち早く、今日の引けにかけては大きく下落した銘柄が数多くありました。後場の+10K位の水準からマイナスへの転落はまだ傷が浅い方です。例えば、筆者が下落からの反発時期についてマークしていた6324ハーモニック・ドライブ・システムズの引け際の分足チャートをご覧下さい。ナイヤガラの瀑布もびっくりの見事な下落ぶりです。

こうした思わぬ動きに傷ついた方もいらっしゃるでしょう。全体の地合の変わり目を読むことが如何に大切かということですね。

後場はOSCが前日31%と落ちていた5742NICオートテックを、指数の反発を期待して190Kで買いましたが、そこからの先物の動きがおかしいので、かろうじて同値での撤退でした。

2491バリューコマースは、朝から483Kで指しておりましたが、後場の遅くになって486Kまで降りるようでは明日が思いやられるためキャンセルしました。しかし、上場日の高値の488Kを2K分オーバーシュートして終えるという点については、ほぼ前日の予想通りでした。

さて、明日は見るべき注目銘柄は少ないかも知れませんが、日経も含めて広く上げ潮に乗っている銘柄を中心に検討して見たいと思います。

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どこで手仕舞いしようか思案中

2006-08-17 11:31:17 | 株に出会う
タイトルは筆者のことではありません。市場全体のことです。今回の上げ相場では、それまでの特に新興市場の値動きがあまりにトリッキーだったので、そのトラウマで上昇傾向そのものが信じられずに結果的には乗り遅れました。

あまりに細部にこだわりすぎて、全体の値動きをきちんと見ていなかった反省です。全260銘柄ほどをチェックかけましたが、既にほぼピークアウトしているようです。まだ指数値はプラス圏での推移ですが、これはできるだけ引っ張りたいという投資家心理を反映してのことだと思います。

持ち越しの6877OBARAも+20円で売り、今は完全な様子見です。下落時には、ここまで下がればお買い得とばかりに、つい数日前までの高値圏での賑わいが目に焼き付いているため、思わず飛びつきたくなるものですが、それは登山に喩えれば、大勢が下山しているその細道をかいくぐってバトンを受け取り(買い)ながら頂上をひとりで目指すようなものです。自分だけ高見に立ったところで、周りに人は既にいないため、バトンを渡す(売る)にも、その頂上では無理です。やむを得ず降りていかなければなりませんが、自分がバトンを引き継いだ時点にすらもう人はおりません。更に更に急いで降りていってやっと奇特な方に巡り会えて、火山灰で真っ黒(いや赤字だから真っ赤ですね)になったバトンを引き渡すというはめになります。

多少の調整は必須です。ここは来週まではじっと我慢ですね。落ちるところまで落ちれば反発するのは、赤字決算など出した株についても言えるようです。長く持ってはいけませんが、今日でいうと3390USシステムズがそうです。中間期赤字転落で11日にストップ安を付けた銘柄です。一時的なものではないと判断し、筆者は監視銘柄から削除しました。今日のストップ高はその単なる反動です。そういうリバウンドを狙っても、皆さん単なる日銭稼ぎで馳せ参じているだけですから、前もっての予兆など確たるものがある訳ではありません。

しかし、テクニカルにはそういった株も反応するようです。4779ソフトブレーンがそうです。この株は昔からのなじみの株なので消さずに監視しております。テクニカル面で8月15日の終値が買いだったようです。

何とか、この間の相場の流れを分析し直すことで、再度今回のような相場が訪れた時はテクニカルなサインを見落とすことがない「自信」がつきかけております。そのためには、やはり中期のトレンドの中でのテクニカル指標の現在値をできるだけうまく把握して、買い時の設定を洗練させることですね。その買い時さえ誤らなければ、買ってからの下落に見舞われることはあまりありません。そして、数日、長くて1週間くらいで十分に利が乗ってくるトレードが出来る筈です。

後場は果たして、各指数がマイナスに落ちるのかわずかにプラス終了するのか、いずれにしても爆上げすることは今更考えられませんので、そのあたりの傾向を見定めたいと思います。その中から、来週以降に反発するであろう銘柄の値動きをチェックしておく予定です。

3390USシステムズについて:

消したと書いたのは間違いでした。まだ残してありました。テクニカルにおさらいをすると、この株のOSCのこのところの最低値は8月14日の48%でした。この時の終値が57500円。その後2日連続コンバージェンスし16日は55%まで上昇。終値は56500円。そして、今日は押し目を作ることなくそのまま57000円始まりから61500円まで上昇しストップ高。こうしたパターンは業績とは関係なくテクニカルに反応するパターンとして有効なようです。こうした動きをうまく捉えていきたいと思います。
11時47分追記
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