明日の注目銘柄（８．９．０６）

まず、全体概況から。新興が後場の後半からよく切り返しました。まだまだ捨てたものではありません。

◆マザーズ指数、ヘラクレス指数

　両指数とも２５日移動平均に頭を押さえつけられております。しかし、今日は一旦後場に下げてから、引けにかけては尻上がりの上昇でした。ヘラクレス指数は前日安値を抜いて終わっておりますが、マザーズ指数は、後少しのところで終わっております。両指数ともＯＳＣは前日同値です。ＲＳＩは＋４％、＋３％と上昇していますので、ささやかなコンバージェンスを示しております。

今日の引けの勢いがそのまま持続する気配が濃厚となりました。

◆日経２２５平均

　昨日の下げを帳消しにするような大きな上げでした。＋３１１円。これで４日の安値も綺麗に抜いて、かつＯＳＣも＋４％の５６％と理想的な切り返しをしました。但し、ＲＳＩが＋４％の７２％まで上昇しております。反落の危険はいつでもあることを一応念頭に置いておくことですね。

後場は、下落相場に入ってしまったので、前場からの持ち越し３つのうち、９１３０共栄タンカーを＋４円の２７３円で、相変わらず動きが鈍い３３３１雑貨屋ブルドックを－５円の２６７５円で手放しました。

後は４５６５そーせいだけです。後場押されたとき２１１Ｋで追加買いを入れておきましたが、さすがに２１２Ｋまでしか降りてきませんでした。２１７Ｋ終了と尻上がりの調子ですのでまずまずといったところです。

さて、明日８月９日の注目銘柄です。

１．３７５４エキサイト　△

　引き続き注目。今日はほとんど動きなし。しかし気がついたら＋１Ｋの４４６Ｋで終了。ＯＳＣが＋２％の４４％、ＲＳＩも＋１％の２４％です。何とか体裁をつけた格好です。単独決算での減益の影響はやはりありますが、売りが何とか止まった感があります。この位置からは本来は切り返すはずです。今日の４４０Ｋの安値が歯止めとなるかどうか注目。

２．３３６０グリーンホスピタルサプライ　▲

　好調な決算でしたが意外に評価されておりません。ＯＳＣは４５％と前日同値です。＋４Ｋの１７３Ｋでの終了。大和総研は２００Ｋを目標とのこと。病院全体のトータルパックシステムと呼ばれる、この会社独自の総合的なコンサルティングサービスは他社が真似できないものです。動物病院を千里に作ったりして道草を食っておりますが、それはご愛敬としましょう。今回の決算で改めてこの会社を見直しました。ソネットＭ３より地に足がついている感じです。貸借銘柄なので買い時、売り時には注意。

３．９３７８ワールドロジ　△

　この株、かろうじてゼロ終了です。しかし人気が出ません。ＯＳＣが４８％と２％落としてはいますので、明日もよろよろの立ち上がりかと思います。そこを何方かが突き落とせば地面にバッタリ這いそうです。しかし、７月２５日のＯＳＣ４２％からの動きからするともう少しで舞い上がりそうです。それに乖離幅が－８Ｋと絶好です。何かニュースが欲しいところですが、何せ物流倉庫関連の地味な業態です。なかなかそれは叶いません。

４．２４５９アウンコンサルティング　▲

　これも引けにかけて綺麗に切り返しました。ＳＯＣも＋５％の５０％です。乖離幅も－１４Ｋと絶好。

５．４５６５そーせい　○

　今日に引き続き対抗馬とします。今日は前日安値の２１１Ｋまでは落ちませんでしたが、そこからの切り返しで終値はゼロ終了です。これでＯＳＣは＋３％の３４％、ＲＳＩも＋８％の５５％まで伸ばしました。まあ、バイオ銘柄にテクニカルは余り関係ないようですが、そうでもないことを明日証明できるかどうか注目です。１つの根拠はこの株、８月４日にＯＳＣが２５％と底を打っているのです。この時の終値が２２２Ｋでした。今日はＯＳＣが３４％まで伸ばしながら、終値は２１７Ｋに留まっております。なお、４５６３アンジェスもこの株ほどではありませんが、ＯＳＣも４８％→５１％へとコンバージェンスしながら、乖離幅を－６Ｋと拡げておりいい感じです。

６．６８７７ＯＢＡＲＡ　△

　やはりこの株底力があります。５０００円を割ると買いが入ります。筆者も朝から４８９０円台で指しておりましたが、悠然と５０２０円での終了です。これで乖離幅が－２２０円と拡大しましたので、明日はもう４９００円台を拝むことは出来ないかも知れません。ちなみに、この株出来高を見ても分かるように地味系です。だから、先だって立ち会い外分売をしたのです。やはりＯＢＡＲＡという社名は、筆者のように見る眼があれば迫力こそあれ、市井人にとっては、英語標記のためこの会社何？ということになってしまいかねません。なまじ、高等小学校でローマ字をかじったご老人にとっては、ＯをＩと置き換えて、自らの戦前戦後の人生を振り返りながら、思わず、ＩＢＡＲＡと読んでしまうようです。これは放置出来ません。そのような高齢者の方々はこれからの時代の金づるなのです。この際、英語は止めてカタカナにすることを具申します。やはり会長さんの名前である小原という名残は留めておきたいでしょうから、カタカナで「オバーラ」とするのではいかがでしょうか？　それでは原始宗教の教祖のようで生理的に嫌なら、この際、思い切って「オパール」（Ｏｐａｌ）としても、筆者、一向に構いません

【その他注目銘柄】

・３７７６ＢＢＴ　乖離幅－１０Ｋ。切り返し濃厚。
・３７７０ザッパラス　後は出来高次第。乖離幅－４Ｋ。
・４２４０クラスター　もう少し押し目を待てば。ＯＳＣは３７％と６月初め以来に。
・３７３２イーウェーヴ　今日は不発も更にテクニカルには良くなるが、低迷の理由は？？
・６９８８日東電工　新しい液晶フィルム塗布技術は侮れない。
・４３２６インテージ　決算控え押されるも、今日は切り返し。ＯＳＣが３１％→３３％
・４３０４Ｅストアー　業績の伸びが見込めない仕手性の株だが意味もなく噴くかも。
・７４５９メディセオ・パルタック　地力のある会社です。ＯＳＣ＋２％の４９％へ。

気がついたら盛夏だった

毎年今頃は暑さの盛りのようです。ある人への葉書に、今日から後は残暑というのに、なぜ暑中見舞いとしてしまったのかと、愚妻に朝方激しく叱られたばかりです。

通常、暑さの盛りからお盆にかけて企業は夏休みに入ります。株式市場もこの頃は閑散としていたのですが、昨年、一昨年あたりは違っておりました。今思えば、これは単なる異変だったのですね。

今日は朝からどうしようもない相場です。商いが閑散としながらジリジリと下げる、最も嫌なパターンです。どうせ下げるならもっと激しく商いを伴いながら下げて欲しいものです。緩慢な下げのため、そして時に緩慢に戻したりするため、つい狙い株を中途半端なところで買ってしまい失敗します。

持ち越しの４２３８ポラテクノは、朝方急に成り買いがありいきなり１８６Ｋまで跳ねました。急遽１８０Ｋあたりで売ろうとしましたが、あっという間の特売りでした。それ以降、じり安です。あの一撃は一体だれの仕業だったのだろうか？　まさしく狂気の買いでした。こういうこともあるから一応売りたいところで指しておくべきでしたが、こういうことは滅多にあるものではありません。昨日の後場の急激な買い上がりといい、何か決算を控えて臭いますが、そのような気まぐれに付き合ってばかりもいられません。二度と成り買いのお兄さん（いや、暑さに参ったお姉さんかな？）が現れないので、仕方なく前場に１７０Ｋと１６６Ｋに分けての損切りを余儀なくされました。全く、このポラテクノ、以前から社名が気になってはおりましたが、その咎が今日再度現れたようです。筆者が好きなテクノロジーのテク（Ｔｅｃｈ）という単語をこの会社から間引くと、「ポラノ」となってしまい、全く間の抜けた下品な名称になってしまいます。今更後悔しても仕方ありません。一旦おさらばします。

前場に買ったのは、今日の対抗馬の４５６５そーせいを１１９Ｋで、貶められ過ぎてもう勘弁してあげたい３３３１雑貨屋ブルドックを２６８０円で、そして、昨日四半期決算の好調で上げた９１３０共栄タンカーを２６９円ででした。

バイオの雄とファッション雑貨の異端児、それに荒くれ男の活躍するタンカーと、全く変な取り合わせになったものです。対抗馬のそーせいは、前場で筆者、落馬寸前です。

それにしても前場、後場とはよく言ったものです。まさに競馬場の場であり、賭博場の場であり、現場の場であり、修羅場の場であり、葬儀場の場であります。場違いとも言います。今はフツーの人にとっては場違いな証券市場かも知れません。場合いによってはこれは危機かも。
　
それにしても日経先物が上げている局面でも、新興市場銘柄は昨日からのモーメンタムを引きずってジリ下げです。その癖、昨日のように先物が下げればそれに同調したの下げです。これでは新興市場株を買うお客さんはいなくなるのも当然です。そして、テレウェイヴやＦ＆Ｍの変調、エスケーエレクトロニクスやザインのテクノロジー銘柄の低迷、といったことが重なれば、ますます下落に拍車がかかる訳です。

そうなると、時期を待っての下落しきったところからの反発局面しかチャンスはありません。その間は、筆者が好まない空売りで凌ぐかどうかというところです。とても普通じゃあ勝てません。これは困ったものです。さてどうしたものでしょうか？