下記の銘柄は7月18日のブログに書いたものです。7月19日にこの値段になれば買っておいても良いのではと、勝手な試算をしたものです。(黒字の最初の数字) 興味半分で、実際の底値とその日付けを検証してみました。左から、底値、付けた日、自己評価
1. 3787テクノマセ 110万円 118万円 19日 △
2. 2465ラヴィス 110K 115K 19日 △
3. 3390USS 61000円 57900円 27日 △
4. 3776BBT 270K 270K 27日 ◎
5. 3786テレビ東京BB 550K 485K 27日 △
6. 5821平河ヒュー 990円 1000円 19日 ○
7. 3807フィスコ 175K 155K 27日 △
8. 3037スタイライフ 180K 182K 19&24日 ◎
9. 3798ウルシステム 470K 461K 27日 △
10.3788GMO HS 180K 190K 27日 △
11.9756アスクプラ 660円 495円(注) 3日 ○
12.9938住金物産 360円 365円 19日 ○
13.8882ゼファー 180K 179K 19日 ◎
14.4326インテージ 2300円 2400円 18日 ×
15.2371カカクコム 290K 315K 19日 △
16.8902パシマネ 145K 161K 18日 ×
17.3712情報企画 260K 292K 19日 ×
18.6677エスケーエレ 222K 230K 19日 △
19.4340シンプレ 56K 53K 27日 △
20.4287ジャスプラ 160K 162K 26&27日 ◎
21.4792TFPコンサル 270K 280K 19日 △
22.2384SBS 250K 260K 27日 △
23.2759テレウェイヴ 250K 277K 27日 △
24.8458NIFSMBC 289K 287K 27日 ◎
25.6769ザインエレ 350K 200K(注) 26日 ×
26.4813ACCESS 590K 599K 19日 ○
27.1970日立プラテク 530円 552円 18日 ×
28.7860エイベックス 2000円 1970円 27日 ◎
29.4680ラウンドワン 380K 402K 18日 ×
「このあたりで買っておけば、気がついたら結構な利益が乗っていた、といった水準です。」と7月18日のブログに書きましたが、いくつかポイントがあるようです。
1.新興市場は19日だけでなく27日にも二番底があった。しかし、27日に底値を付けた銘柄は19日から減っている。-これ重要です。本当は全銘柄について検証が必要ですが。
2.日経は、このブログを書いた当日(18日)が底だった。エイベックスを除く。
実際にこの筆者の指し値でずっと指しておけば買えた銘柄が11件でした(青字と赤字の銘柄)。 最低単位の投資を行ったとして、投資金額は3261000円でした。その投資期間での含み損の最大値は411100円です。うちアスクプラニングセンターが165000円、ザインエレクトロニクスが150000円で全体の77%あります。
そして、今現在も保有していると仮定すると、時価は3527300円となります。
もし、ザインとアスクといった特殊要因を抱えた銘柄を除いて計算すると、総投資額は2251000円です。そして8月4日現在の時価総額は2742300円となります。約22%のリターンです。その間の含み損の最大値は、106100円です。当初の投資総額に占める比率は約5%です。
もう1つ計算例を見てみました。それは、3390USSや4340シンプレクス・テクノロジーは、10万円未満の単価のため、他の銘柄との比較から言っても1単位しか買わないということはあまり考えられません。従って、現実的な売買単位として、USSとシンプレクス・テクノロジーは4株、フィスコとゼファーは2株と想定して、アスクとザインを除いて、投資額と最大損失、そしてリターン(利益)について見てみました。
総投資額:2957000円
最大損失額:142300円(約5%)
時価総額(8月4日):3604700円
利益総額:647700円(約22%)
結果はほとんど変わりません。
さて、ここから今後の教訓として明らかなのは、
1.底だと思ったら二番底がその後に控えていようとも、思い切ってこれぞと思う銘柄にある程度の下値(ここがポイントです。)で指しておく。筆者はこのとき、結構下値を指定したつもりでした。それで約3分の1がヒットでした。もう少し底値を上げてヒット率半分程度が良かったかも知れません。当時は移動平均やら何やらで理論的に見た下限より少々下で設定しました。理論値通りだと50%位はヒットしたかと思います。
2.ロスカットラインは計算値の5%(これは平均値)ではなく10%程度に持っていく。実は、ここの判断が難しいかと思います。9銘柄中8銘柄が27日に底を付けているのです。この27日は篩い落としの日だったようです。もし5%にセットしていれば、4銘柄が損切りを余儀なくされておりました。もっと重要なことは、この27日が19日に比べて下落のマグニチュードが小さかったということです。もし、この日が更に大きな下落の地震が襲っていれば、8%どころか10%以上には行っていたでしょうか。そして、その時は迷わずロスカットする以外にはありません。
3.ロスカット8%~10%なら、リターン率はその倍の20%以上に設定する。これでこのような下落局面狙いの投資でも、まずまず勝てるのではないでしょうか。
問題は、既にお気づきだと思いますが、①今の相場が底だと思っても二番底が控えている事を予測し、その二番底が最初の底よりも深い場合は撤退というリスクを、どういったデータを根拠に判断するか。②その底の程度から、どの程度のヒット率を狙って買値をセットするか。二番底が浅い場合には、20%のリターンに来るまで自制できるかどうか。③27日の二番底が最初の19日よりマグニチュードが浅い場合は、19日が底であったと強く認識し、27日の引けか28日の寄り付きで全力買いに入るのが一番の正解。
この3点、いわばトレーダーの永遠の課題のようなものかと思いますが、①と②はこれは当たりはずれが大きすぎます。実は大正解は③だったのです。
そのことの検証です。28日の寄り付きで上記の赤字の9銘柄を1単位づつ買ったとして、8月4日現在でどうなっているかを試算してみました。
総投資額:2297800円
最大損失額:15600円(0.6%)
時価総額(8月4日):2742300円
利益総額:444500円(19.3%)
瞠目すべき事は、これは当然ですが、最大損失額がほとんどゼロに近いということです。利益率は20%を切っておりますが、これは金曜日に調整したためと思われます。水曜日か木曜日の高値のときは、悠に20%を超えていたと思われます。
まあ、後講釈をいくらやっても駄目、と言われればそれまでですが、こうした投資を今後は何とかモノにしたいものです。(これだけのことを検証するのに3時間も費やしてしまいましたが、漠然としていた相場の底についての考えが少しは明確になりました。)リスクがほぼゼロでリターンが20%、しかも数日間でです。そのためには7月19日と7月27日の2つのボトム圏での相場判断が最も重要です。多分プロトレーダーはこうしたマクロの動きをきちんと見定めて、28日にもう下げ止まったと判断しての一斉に買いに入ったかと思います。
マザーズ指数とヘラクレス指数で見ると、27日の方が19日より指数値を下げております。曲者はこの下げですね。まだ3番底があると思わせる下げです。ところが19日と違うのは、その日にプラス終了しただけでなく、翌28日も続けて反発したということです。これが二番底を形成しながらも脱したという隠れたサインだったのですね。慎重を期するなら28日の寄り付きではなく終値で買った方がより良かったかも知れません。何のことはありません。時間をかけて色々と検証するまでもなく、こうした動きをウォッチしていれば28日に買いに入れたのかも知れません。ここのところは、今後も繰り返されるかどうかしつこくフォローしていきたいと思いますが、「そんなコトしなくてももう分かっているよ、馬鹿なことをして」とおっしゃる方、きっといるでしょうね。そうでない方も含めてコメント大歓迎です。
注)アスクプラニングとザインエレクトロニクスは急激な下げに見舞われておりますが、これは決算や商業施設がらみといった特殊要因があります。
1. 3787テクノマセ 110万円 118万円 19日 △
2. 2465ラヴィス 110K 115K 19日 △
3. 3390USS 61000円 57900円 27日 △
4. 3776BBT 270K 270K 27日 ◎
5. 3786テレビ東京BB 550K 485K 27日 △
6. 5821平河ヒュー 990円 1000円 19日 ○
7. 3807フィスコ 175K 155K 27日 △
8. 3037スタイライフ 180K 182K 19&24日 ◎
9. 3798ウルシステム 470K 461K 27日 △
10.3788GMO HS 180K 190K 27日 △
11.9756アスクプラ 660円 495円(注) 3日 ○
12.9938住金物産 360円 365円 19日 ○
13.8882ゼファー 180K 179K 19日 ◎
14.4326インテージ 2300円 2400円 18日 ×
15.2371カカクコム 290K 315K 19日 △
16.8902パシマネ 145K 161K 18日 ×
17.3712情報企画 260K 292K 19日 ×
18.6677エスケーエレ 222K 230K 19日 △
19.4340シンプレ 56K 53K 27日 △
20.4287ジャスプラ 160K 162K 26&27日 ◎
21.4792TFPコンサル 270K 280K 19日 △
22.2384SBS 250K 260K 27日 △
23.2759テレウェイヴ 250K 277K 27日 △
24.8458NIFSMBC 289K 287K 27日 ◎
25.6769ザインエレ 350K 200K(注) 26日 ×
26.4813ACCESS 590K 599K 19日 ○
27.1970日立プラテク 530円 552円 18日 ×
28.7860エイベックス 2000円 1970円 27日 ◎
29.4680ラウンドワン 380K 402K 18日 ×
「このあたりで買っておけば、気がついたら結構な利益が乗っていた、といった水準です。」と7月18日のブログに書きましたが、いくつかポイントがあるようです。
1.新興市場は19日だけでなく27日にも二番底があった。しかし、27日に底値を付けた銘柄は19日から減っている。-これ重要です。本当は全銘柄について検証が必要ですが。
2.日経は、このブログを書いた当日(18日)が底だった。エイベックスを除く。
実際にこの筆者の指し値でずっと指しておけば買えた銘柄が11件でした(青字と赤字の銘柄)。 最低単位の投資を行ったとして、投資金額は3261000円でした。その投資期間での含み損の最大値は411100円です。うちアスクプラニングセンターが165000円、ザインエレクトロニクスが150000円で全体の77%あります。
そして、今現在も保有していると仮定すると、時価は3527300円となります。
もし、ザインとアスクといった特殊要因を抱えた銘柄を除いて計算すると、総投資額は2251000円です。そして8月4日現在の時価総額は2742300円となります。約22%のリターンです。その間の含み損の最大値は、106100円です。当初の投資総額に占める比率は約5%です。
もう1つ計算例を見てみました。それは、3390USSや4340シンプレクス・テクノロジーは、10万円未満の単価のため、他の銘柄との比較から言っても1単位しか買わないということはあまり考えられません。従って、現実的な売買単位として、USSとシンプレクス・テクノロジーは4株、フィスコとゼファーは2株と想定して、アスクとザインを除いて、投資額と最大損失、そしてリターン(利益)について見てみました。
総投資額:2957000円
最大損失額:142300円(約5%)
時価総額(8月4日):3604700円
利益総額:647700円(約22%)
結果はほとんど変わりません。
さて、ここから今後の教訓として明らかなのは、
1.底だと思ったら二番底がその後に控えていようとも、思い切ってこれぞと思う銘柄にある程度の下値(ここがポイントです。)で指しておく。筆者はこのとき、結構下値を指定したつもりでした。それで約3分の1がヒットでした。もう少し底値を上げてヒット率半分程度が良かったかも知れません。当時は移動平均やら何やらで理論的に見た下限より少々下で設定しました。理論値通りだと50%位はヒットしたかと思います。
2.ロスカットラインは計算値の5%(これは平均値)ではなく10%程度に持っていく。実は、ここの判断が難しいかと思います。9銘柄中8銘柄が27日に底を付けているのです。この27日は篩い落としの日だったようです。もし5%にセットしていれば、4銘柄が損切りを余儀なくされておりました。もっと重要なことは、この27日が19日に比べて下落のマグニチュードが小さかったということです。もし、この日が更に大きな下落の地震が襲っていれば、8%どころか10%以上には行っていたでしょうか。そして、その時は迷わずロスカットする以外にはありません。
3.ロスカット8%~10%なら、リターン率はその倍の20%以上に設定する。これでこのような下落局面狙いの投資でも、まずまず勝てるのではないでしょうか。
問題は、既にお気づきだと思いますが、①今の相場が底だと思っても二番底が控えている事を予測し、その二番底が最初の底よりも深い場合は撤退というリスクを、どういったデータを根拠に判断するか。②その底の程度から、どの程度のヒット率を狙って買値をセットするか。二番底が浅い場合には、20%のリターンに来るまで自制できるかどうか。③27日の二番底が最初の19日よりマグニチュードが浅い場合は、19日が底であったと強く認識し、27日の引けか28日の寄り付きで全力買いに入るのが一番の正解。
この3点、いわばトレーダーの永遠の課題のようなものかと思いますが、①と②はこれは当たりはずれが大きすぎます。実は大正解は③だったのです。
そのことの検証です。28日の寄り付きで上記の赤字の9銘柄を1単位づつ買ったとして、8月4日現在でどうなっているかを試算してみました。
総投資額:2297800円
最大損失額:15600円(0.6%)
時価総額(8月4日):2742300円
利益総額:444500円(19.3%)
瞠目すべき事は、これは当然ですが、最大損失額がほとんどゼロに近いということです。利益率は20%を切っておりますが、これは金曜日に調整したためと思われます。水曜日か木曜日の高値のときは、悠に20%を超えていたと思われます。
まあ、後講釈をいくらやっても駄目、と言われればそれまでですが、こうした投資を今後は何とかモノにしたいものです。(これだけのことを検証するのに3時間も費やしてしまいましたが、漠然としていた相場の底についての考えが少しは明確になりました。)リスクがほぼゼロでリターンが20%、しかも数日間でです。そのためには7月19日と7月27日の2つのボトム圏での相場判断が最も重要です。多分プロトレーダーはこうしたマクロの動きをきちんと見定めて、28日にもう下げ止まったと判断しての一斉に買いに入ったかと思います。
マザーズ指数とヘラクレス指数で見ると、27日の方が19日より指数値を下げております。曲者はこの下げですね。まだ3番底があると思わせる下げです。ところが19日と違うのは、その日にプラス終了しただけでなく、翌28日も続けて反発したということです。これが二番底を形成しながらも脱したという隠れたサインだったのですね。慎重を期するなら28日の寄り付きではなく終値で買った方がより良かったかも知れません。何のことはありません。時間をかけて色々と検証するまでもなく、こうした動きをウォッチしていれば28日に買いに入れたのかも知れません。ここのところは、今後も繰り返されるかどうかしつこくフォローしていきたいと思いますが、「そんなコトしなくてももう分かっているよ、馬鹿なことをして」とおっしゃる方、きっといるでしょうね。そうでない方も含めてコメント大歓迎です。
注)アスクプラニングとザインエレクトロニクスは急激な下げに見舞われておりますが、これは決算や商業施設がらみといった特殊要因があります。