明けましておめでとうございます。
31日の為替と株は早くも波乱含みですね。「明けまして」ではなく、「空けまして」と書くのがふさわしい相場です。
ここはノーポジの筆者としては、相場については高みの見物を決め込むこととし、遊び心半分で、正月に相応しく「黄金分割」で、昨年の相場を振り返ってみたいと思います。
幸い、世の中には親切な人がいて、フィボナッチ計算式 (左のサイドバーの下の方)なるものを設置しているサイトにお目にかかりましたので、計算嫌いの筆者も正月早々その気になったという訳です。
この「今日の株価材料」というブログサイトは、様々な最新ニュースを集めたサイトとして重宝しております。
黄金分割比率の適用が難しいのは、どの時点の高値・安値をとるかということです。どなたも異論がないのが、日経平均の2006年6月14日の安値14045円と2007年2月26日の高値18300円の採用です。1-2年のスパンで投資している方はこれを見ると有効かと思います。まず、今後の値動きを占うため、その期間でスパンの幅を色々と変えてみることにしました。
しかし、それだと誰がやっても似たような結論になると思いますので、筆者独特?の、真の安値・高値に基づく「指数値」での最高値・最低値も使ってみたいと思います。
1-2年の長期スパンでは指数値は特異なデータを示しませんが、1年以内のスパンでは面白い結果が出るかも知れません。(上から①61.8%戻し②50%戻し③38.2%戻しです)
1.まず上記の18300円~14045円の黄金分割比率です。終値ベース。
①16675円----16642円(3月5日)、16677円(3月14日)
②16172円----16148円(8月16日)、16158円(9月5日)
③15670円----15234円(8月17日)、15680円(11月30日)
これから言えることは、8月16日、17日はやはりオーバーシュート(戻しすぎ)だったことと、既に③の14045円からの38.2%戻しのラインの死守には「失敗」していることの2点です。今年もこのオーバーシュートする局面は買いかと思います。
2.次に昨年1年間の「指数値」での高値・安値から求めてみました。この「指数値」は、2005年5月30日の日経平均の終値12266.33円を20000と置いた時の値ですので絶対値には意味はありません。
=指数値の高値:28360(2月26日)
=指数値の安値:24904(11月20日)
ちなみに、あの暴落した8月17日の指数値は25478です。では1と同様に戻りのフィナボッチ比率を計算してみます。12月28日の指数値は25558です。
①27040---該当無し
②26632---26521(12月11日)
③26224---26276(11月30日)
どうでしょうか。③の38.2%戻しは達成?しておりますが、②の50%戻しを達成する前に既に失速しております。このデータはもう無効ですね。
さて、そうなると困ったものです。
現在は戻し局面では既になく、押し目局面と見なければなりません。そちらで計算してみます。では、24904という11月20日の指数値の最高値を取るのは良いのですが、その前の底の値に何を取るのかが問題となります。そこで、筆者は2005年10月21日の安値12996.29円に着目します。この日を境にして、以後は13000円割れは一度もありません。この日の指数値は21705です。
3.24904~21705での黄金分割比率の計算です。
今度は①が38.2%押し、②が50%押し、③が61.8%押しです。
①23682---14870円近辺(2005年11月30日-23630)
②23305---14623円近辺(2005年11月18日-23283)
③22927---14170円近辺(2005年11月16日-22829)
①は既に昨年11月21日に到達済です。②もほぼ11月22日の安値でマークしておりますので、今年の前半に押し目があるとすれば、フィナボッチ(黄金分割)比率による計算値は、③で予測した値となりそうですね。
4.月足ベースによる予測
こうなったら、もっと大きくスパンをとって最後まで行ってみましょう。日経平均の月足チャートを見ると、2003年4月3日に歴史的安値の7604円を付けております。高値は18300円をマークした今年の2月です。ここからの押し目過程にあるとした場合の黄金分割比率は、一体どういう値になるでしょうか。
①14214円(38.2%押し目)
②12952円(50%押し目)
③11690円(61.8%押し目)
①の14214円と3項で計算した③の14170円が似ておりますね。
キリの良い数字としては14200円です。
以上、今年の押し目局面での安値の目途はまず14200円というのが、黄金分割比率遊びから得られた結論となります。これが割れれば、もっと下に行ってしまうこととなります。いずれにしても14000円が今年の最初の重要な節目の数字ということになりそうです。
そう言えば、株の「有識者」の今年の相場の予想も、確か底値の目途がこのあたりにあったような気がしますので、ちなみに日経マネー&マーケットで確認したら、筆者が一目を置く第一生命経済研究所の嶌峰義清主任エコノミストが予想しておりました。4,5月頃には株価は13000円を割り込むと言っております。つまり、4-②の50%押し目まであると見ている訳ですね。但し、年末には16000円間近まで戻るとのご託宣です。
筆者もこの見方に賛成します。嶌峰氏も言っているように、サブプライムローン問題の損失処理がまだ峠を越えていないためです。
31日の為替と株は早くも波乱含みですね。「明けまして」ではなく、「空けまして」と書くのがふさわしい相場です。
ここはノーポジの筆者としては、相場については高みの見物を決め込むこととし、遊び心半分で、正月に相応しく「黄金分割」で、昨年の相場を振り返ってみたいと思います。
幸い、世の中には親切な人がいて、フィボナッチ計算式 (左のサイドバーの下の方)なるものを設置しているサイトにお目にかかりましたので、計算嫌いの筆者も正月早々その気になったという訳です。
この「今日の株価材料」というブログサイトは、様々な最新ニュースを集めたサイトとして重宝しております。
黄金分割比率の適用が難しいのは、どの時点の高値・安値をとるかということです。どなたも異論がないのが、日経平均の2006年6月14日の安値14045円と2007年2月26日の高値18300円の採用です。1-2年のスパンで投資している方はこれを見ると有効かと思います。まず、今後の値動きを占うため、その期間でスパンの幅を色々と変えてみることにしました。
しかし、それだと誰がやっても似たような結論になると思いますので、筆者独特?の、真の安値・高値に基づく「指数値」での最高値・最低値も使ってみたいと思います。
1-2年の長期スパンでは指数値は特異なデータを示しませんが、1年以内のスパンでは面白い結果が出るかも知れません。(上から①61.8%戻し②50%戻し③38.2%戻しです)
1.まず上記の18300円~14045円の黄金分割比率です。終値ベース。
①16675円----16642円(3月5日)、16677円(3月14日)
②16172円----16148円(8月16日)、16158円(9月5日)
③15670円----15234円(8月17日)、15680円(11月30日)
これから言えることは、8月16日、17日はやはりオーバーシュート(戻しすぎ)だったことと、既に③の14045円からの38.2%戻しのラインの死守には「失敗」していることの2点です。今年もこのオーバーシュートする局面は買いかと思います。
2.次に昨年1年間の「指数値」での高値・安値から求めてみました。この「指数値」は、2005年5月30日の日経平均の終値12266.33円を20000と置いた時の値ですので絶対値には意味はありません。
=指数値の高値:28360(2月26日)
=指数値の安値:24904(11月20日)
ちなみに、あの暴落した8月17日の指数値は25478です。では1と同様に戻りのフィナボッチ比率を計算してみます。12月28日の指数値は25558です。
①27040---該当無し
②26632---26521(12月11日)
③26224---26276(11月30日)
どうでしょうか。③の38.2%戻しは達成?しておりますが、②の50%戻しを達成する前に既に失速しております。このデータはもう無効ですね。
さて、そうなると困ったものです。
現在は戻し局面では既になく、押し目局面と見なければなりません。そちらで計算してみます。では、24904という11月20日の指数値の最高値を取るのは良いのですが、その前の底の値に何を取るのかが問題となります。そこで、筆者は2005年10月21日の安値12996.29円に着目します。この日を境にして、以後は13000円割れは一度もありません。この日の指数値は21705です。
3.24904~21705での黄金分割比率の計算です。
今度は①が38.2%押し、②が50%押し、③が61.8%押しです。
①23682---14870円近辺(2005年11月30日-23630)
②23305---14623円近辺(2005年11月18日-23283)
③22927---14170円近辺(2005年11月16日-22829)
①は既に昨年11月21日に到達済です。②もほぼ11月22日の安値でマークしておりますので、今年の前半に押し目があるとすれば、フィナボッチ(黄金分割)比率による計算値は、③で予測した値となりそうですね。
4.月足ベースによる予測
こうなったら、もっと大きくスパンをとって最後まで行ってみましょう。日経平均の月足チャートを見ると、2003年4月3日に歴史的安値の7604円を付けております。高値は18300円をマークした今年の2月です。ここからの押し目過程にあるとした場合の黄金分割比率は、一体どういう値になるでしょうか。
①14214円(38.2%押し目)
②12952円(50%押し目)
③11690円(61.8%押し目)
①の14214円と3項で計算した③の14170円が似ておりますね。
キリの良い数字としては14200円です。
以上、今年の押し目局面での安値の目途はまず14200円というのが、黄金分割比率遊びから得られた結論となります。これが割れれば、もっと下に行ってしまうこととなります。いずれにしても14000円が今年の最初の重要な節目の数字ということになりそうです。
そう言えば、株の「有識者」の今年の相場の予想も、確か底値の目途がこのあたりにあったような気がしますので、ちなみに日経マネー&マーケットで確認したら、筆者が一目を置く第一生命経済研究所の嶌峰義清主任エコノミストが予想しておりました。4,5月頃には株価は13000円を割り込むと言っております。つまり、4-②の50%押し目まであると見ている訳ですね。但し、年末には16000円間近まで戻るとのご託宣です。
筆者もこの見方に賛成します。嶌峰氏も言っているように、サブプライムローン問題の損失処理がまだ峠を越えていないためです。