株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(1.30.08)

2008-01-29 16:07:07 | 明日のモニタリング銘柄
後場は、最初の押し目を乗り切ってからは、意外としぶとく粘ったようですね。まず、オシレーター値と値動きの推移を見ておきます。(OSC4層分析)

注:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
  日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日(-277円)①133件②19件 ③9件  ④43件
1月15日(-138円)①155件②11件 ③8件  ④30件
1月16日(-468円)①97件 ②58件 ③21件 ④28件
1月17日(+279円)①5件  ②12件 ③171件④16件
1月18日(+78円) ①4件  ②15件 ③154件④31件
1月21日(-535円)①26件 ②4件 ③6件  ④167件
1月22日(-753円)①179件②17件 ③5件  ④2件
1月23日(+256円)①12件 ②10件 ③143件④37件
1月24日(+264円)①5件  ②17件 ③169件④12件
1月25日(+536円)①5件  ②6件 ③181件④12件
1月28日(-541円)①114件②4件 ③7件  ④76件
1月29日(+391円)①17件 ②1件 ③48件 ④134件

④が急増しておりますが、これはほとんどのケースがOSCのダイバージェンスです。つまり、OSC値は下がっているのに価格は上昇しているケースです。

このケースは明日の地合で2通りが想定されます。NYダウや為替など外部環境が良かった場合は、寄り付きからしばらくして高値を付けますが、その後利確攻勢での逃げが強まり、OSC通りに価格も下げに向けて収斂して行きます。逆の場合は、今日のプラスはうたかたの夢と消え、寄り付きから逃げ一辺倒になってしまいます。

その中間の場合は、今日の安値・高値ともに引けにかけて更新して、着実な底固めが完了することになります。その段階でのOSCは前日比でプラ転している筈です。

この傾向は市場全体、特に新興市場に強く出ております。

・日経先物:OSC40%(+2%)
・日経平均:OSC41%(前日同値)
・TOPIX:OSC46%(前日同値)
・マザーズ指数:OSC36%(-9%)
・ヘラクレス指数:OSC43%(-6%)
・国債先物:OSC31%(前日同値)

不気味なのは国債先物です。今日は58銭値を落としておりますが(金利は上昇)、25日のOSC27%からはまだ上昇するつもりです。これが最低限50%台までは上昇するにつれ、特に先物のOSCが下がるのが一般的な傾向です。まさに、このような不安材料を内包しているのが今の相場という訳ですね。

さて、NYダウの動きに大きく影響される日本市場で、今の時間で明日のモニタリング銘柄を探すのもチョイとむなしさを覚えますが、明日は比較的底堅く推移する前提で、今日、特に揉み合いからの脱出機運の強い銘柄、つまり、OSCを控えめな上昇からプラ転させている銘柄を中心にスクリーニングをかけてみます。

テクニカル用語の簡単解説

1.8728M2J
 今日は兄貴分の8732マネパに引っ張られておりますが、まだ公募の165Kからすると割安レベル。家人は何と最高値の300Kで逃げている縁起のよい株。尖塔のてっぺんにその足跡が付いている筈。注意して見ると「命知らず」と読めるかと。

2.9020東日本旅客鉄道
 今日に引き続きリバウンド体勢に注目。

3.6758ソニー
 既にオイルダラーが逃げたとは思いたくもありませんが、よくここまで下げました。何とか今日は綺麗に反発。OSCは+3%の35%と、本来なら理想的は位置取り。明日は、床にこぼれた油で足を滑らせなければ良いが。

4.2914日本たばこ産業
 OSCを+1%の42%へと反転させております。病み上がりの時というのはこんなものです。ましてや、長年のニコチン中毒患者の場合は、丸7年は肺の中が綺麗になるのにかかると言われております。平均寿命まで後7年ある方は、禁煙をお勧めします。

5.4548生化学工業
 地味なりに戻しつつあります。気が長い方向け。

6.7202いすゞ自動車
 あまり見通しが良くないということで売り込まれて来ておりますが、この会社のヂーゼル技術がトヨタとの間で花開く時まで我慢出来る方向け。また、筆者のように、いすゞという名前に一抹の郷愁を覚える方向けでもあります。(山田五十鈴を連想?)

7.4543テルモ
 この株5200円割れからはしぶといです。OSCは前日同値の36%。業績に安定感ある内需関連優良銘柄。買う株がなくなった方向け。6849日本光電工業も同じ。

8.5202日本板硝子
 この株の値動きはかなり難解ですが、ジリジリと下値を切り上げてきております。出来高が伴えば。OSCは+2%の41%と反転体勢。

9.4293セプティーニ
 この株も安いところを拾っておくといつの間にか戻している、新興にしては面白い株です。高値追いをしているところからも良くお分かりかと。セプティーニというイタリア娘のような社名が、ひょっとすると淡いフェロモンに弱いトレーダー連中を引きつけるのかも知れません。

以上です。いわば正統派順張り銘柄を中心に揃えましたが、今日うんと押された銘柄が明日は突然蘇生したり、超強気の株が更に大群を引き寄せながら野山を闊歩したりするのが株というものです。それらも明日は注視しながら、大いにトレーディングを楽しまれんことを祈りつつ、今日の引けの感想兼モニタリング銘柄の発表に代えさせて頂きます。
 
持ち越しは6758ソニーのみ。

★最新市況:1月30日午前7時追記

・NYダウ:96ドル高 OSC63%(+7%)
・シカゴCME:13560円(大証夕場比+60円、終値比+110円
・ドル円:107.13円(前日比+25銭)OSC57%

ダウの上昇がそろそろピークか。12月10日を上回り12月6日に次ぐ水準です。一方、ドル円はまだ107.6円を終値では回復出来ておりません。まだ106.2円との間でのレンジ相場です。
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前場の最後に馬脚が現る

2008-01-29 11:19:20 | 株に出会う
何事も無理すると最後にその反動がきますね。

先の女子マラソンでのトラック1万メートルの勇者?がそうでした。筆者は、普段マラソンにあまり興味がないせいか、既にその勇者の名前を忘却しております。年には抗えません。この時は、馬脚が現れたのではなく、一瞬ですが折れました。しかし気持ちは折れておりませんでした。よって完走して確か19位と、まずまずの立派な?成績を残したのはさておいて、あれだけの「ドラマ」を見せつけられて、一躍テレビのヒーローになったようです。人間、何が幸いするのか、災いするのか全く分かったもんではありません。

以前に、貴乃花が足を痛めながらも歯を食いしばって優勝し、その時、時の総理の小泉氏が、「感動した!」などと口走っておりましたが、筆者はそういうのは性分に合いません。白々しく感じる方です。当の小泉氏は本心から叫んだのかも知れませんが、心のどこかに計算があったと、意地悪く思ってしまう性分です。これはどうしようもありませんね。

朝方からの動きは極めて難しい相場展開でした。前場の最後になって、国債先物が激しく高騰しております。ドル円は下落傾向です。ということは、後場は日経の先物が激しく調整する余地が出てきました。

実は、各市場のOSCを見ると、昨年の12月13日からの激しい下落の数字がまともに反映されてきたためか、先物の+1%を除いて、軒並み下落を示唆しております。日経平均が-3%、マザーズ指数は何と-10%、ヘラクレス指数も-9%、TOPIXは-3%といった調子です。

今の相場はアップダウンの激しい相場ですので、このような28日間のトレンドでも、それなりの傾向を示しているものと思われます。

ちなみにNYダウは、FOMCでの0.5%程度の追加利下げを織り込んでか?OSCは+6%の56%と急上昇です。これは12月26日の58%に次ぐ水準です。あまりにバーナンキに期待し過ぎるのではないでしょうか。

際限がないとはこのことです。段々と薬(ヤク)の効き目が落ちてきております。末期癌の患者へのモルヒネの投与と同じです。量を増やさないことには痛みを緩和出来ません。しかし、量を増やせばその分意識がますます朦朧としてきます。アメリカ人もこの朦朧とした気分を求めているのでしょう。そうでないと、これまでの元禄大平の大消費の快感が瀕死の淵に沈んでいるのを直視できないようです。

グリーンスパンも言っていたように、バブルの清算は金融政策でどうなるものでもなく、行き着くところまで行き着く以外にはないようです。

ゴールドで2-3年前から、この事態に対してヘッジをかけている身としては、特段このような傾向に驚く訳ではありませんが、ヘッジをかけることすら覚束のない年金暮らしのお年寄りの今後を思うと、日本の政治の現状に怒りを覚えます。年金の積立不足などを含めると2000兆円にも及ぶ借金を、この期に及んでまで、まだ後世に先送りするつもりなのか!!お年寄りが長年にわたってせっせとため込んだ1500兆円など、とうの昔に食い潰されております。日本株が買われない真の理由はここにありと思っております。(しかし、大前研一ではありませんが、この3流政治を選んで来たのも、高齢者を中心とする日本国民の総意なのです。これから起こる未曾有の悲劇を甘受する覚悟は、国民の間に十分にできているものと、意地悪くも忖度します。)

呉々も、貯金通帳の円資産の金額が減っていないからと言って安心召されないように。あれは、単に数字が印刷してあるだけなのです。(ここまで言うと言い過ぎか?)それに、政府はぬかりなく、いざという時に、ゴールドの現物まで言い値で買い取る法律まで用意しているのです。三井物産のロンドン渡しのゴールド売買が、昨年いきなり停止したのも、どこかの圧力でしょう。

この話になると、どういう訳かやたら気が立ってきますので、ここら辺で止めておきます。
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