株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(1.31.08)

2008-01-30 20:43:36 | 明日のモニタリング銘柄
後場は前場終了時の予想通りの下落基調でした。

最初に、オシレーター値と値動きの推移を見ておきます。(OSC4層分析)

注:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。
日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け
③OSCが前日以上&プラス引け
④いずれにも該当せず

1月11日(-277円)①133件②19件 ③9件  ④43件
1月15日(-138円)①155件②11件 ③8件  ④30件
1月16日(-468円)①97件 ②58件 ③21件 ④28件
1月17日(+279円)①5件  ②12件 ③171件④16件
1月18日(+78円) ①4件  ②15件 ③154件④31件
1月21日(-535円)①26件 ②4件 ③6件  ④167件
1月22日(-753円)①179件②17件 ③5件  ④2件
1月23日(+256円)①12件 ②10件 ③143件④37件
1月24日(+264円)①5件  ②17件 ③169件④12件
1月25日(+536円)①5件  ②6件 ③181件④12件
1月28日(-541円)①114件②4件 ③7件  ④76件
1月29日(+391円)①17件 ②1件 ③48件 ④134件
1月30日(-133円)①46件 ②45件③63件 ④45件

見事に4つに分かれました。これは一体何を表すのかチョイと解釈に悩むところです。今晩のFRBの利下げに期待している人も、不安に思っている人も、逡巡している人も、均等に存在するということかも知れません。②が増えているのは良い兆候ですが、前日の上げ過ぎの反動かも知れません。強気・弱気が交錯している状態かと思います。

次に各市場の位置取りです。

・日経先物:OSC40%(前日同値)
・日経平均:OSC44%(+3%)
・TOPIX:OSC48%(+2%)
・マザーズ指数:OSC36%(前日同値)
・ヘラクレス指数:OSC43%(前日同値)
・国債先物:OSC33%(+2%)
・NYダウ:37.47ドル安、OSC61%(-2%)1月31日追記
・シカゴCME:13395円(大証夕場終値比-35円)同上
・ドル円:106円49銭(-64銭、円高)同上

国債先物はこれから上げる気配だし、株式市場はOSCで見る限り反転しそうな雰囲気だし、両者の綱引きが真っ盛りというところです。NYダウのOSCが昨日で63%にも達しておりますので、今晩反落する可能性が高まっておりますが、もう一段の上昇から、少々間をおいての下落のシナリオを筆者は有力と見ております。

「FRBがオーバーナイト金利をカットしても、信用収縮を止められないかもしれない。結局、信用バブルはアラン・グリーンスパンの元でFRBが徐々に金利を引き上げていた10年間で、もう制御不能に陥っていた。ノーベル賞受賞者のエコノミストであるジョセフ・スティグリッツが言うとおりに、FRBは「糸を押しているようだ。」(フィナンシャルタイムズ、1月30日付け) 筆者注:糸は押しても全く効き目がない。

この信用バブルの隠された問題が更に出てくるのではないかと市場は怯えており、金利の下げによって収拾を図ろうとする政府とFRBの感度のなさが、今回の年末年初の世界的な大暴落を招いてしまったのでしょう。

しかし、一部には今週の雇用統計がすばらしい結果となる可能性が高まっているとの、同じフィナンシャルタイムズの論調もあるようです。

まあ、今週を過ぎればそれなりの方向性が見えるかと思います。

明日のモニタリング銘柄ですが、ここまで紙幅を使いすぎました。簡単に銘柄の列挙だけとします。地合次第で一斉に同じ方向へとどうせ行くでしょうから。

1.9432日本電信電話
2.4503アステラス製薬
3.3402東レ
4.6762TDK
5.3107ダイワボウ
6.4296ゼンテック・テクノロジー

以上です。持ち越しは御法度の今日決算発表銘柄、4543テルモだけ。ごく普通の決算ですので、買わなくても良かったのかも。。。
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プロは両睨みをしているよう

2008-01-30 11:14:41 | 株に出会う
朝方の日経先物の下方への動きにあまり気づかなかった方は、そこで利益の幾らかを喪失していたことと思います。

JGB先物という、外人投資家中心の長期国債先物の価格は、前日比25銭安の137.25円で寄りついた後、9時14分に今日の高値の137.55円をマークするまで、途中の137.4円あたりでも揉みあいを経て、ほぼ一直線の上昇でした。

対する日経先物は、9時16分に今日の安値を付け、その後はJGB先物のジリ下げ傾向を受けて、大きな動きとしては右肩上がりでした。10時頃にピークを付けておりますが、その後も13500円を何度か前場の終わりにかけて奪還するも、それ以上には個別株の反応は鈍くなっております。

ここにも、相場のボラティリティが高い時間帯以外は、だらだらとした上昇、下降の繰り返しでは、例え、右肩上がりでもそれと気づかず、むしろ、相場での新鮮味がドンドンと薄れ、またトレーダーも今日の資金を投入し過ぎていたりして、段々と価格変化に対する感度が鈍っていくのでしょう。

持ち越しの6758ソニーは+90円で手放しました。

今の相場状況は、JGB先物が10時半を契機にして上げに転じております。但し、今日の朝の高値は抜けておりません。どっちかいうとボックス圏での動きです。為替は円高方向に少し振れておりますが、節目の106.2円を終値で割り込む雰囲気は今のところなし。一方日経先物は、前場引け際の上げでOSCは+1%の41%に伸ばしております。

日経平均も+5%の46%に、マザーズ指数も+3%の39%へと上げに転じております。

昨日までのOSCダイバージェンス(OSCは下げながらもプラス終了)に対しての今日のシナリオについては、朝一番の上げからの利確の動きで一旦マイナス圏に落ちるも、そこからは債券への資金の逃避があまり進まず、株への強気ぎみの投資が向かっているといったところです。引けにかけてこの13500円の節目を越えて終われるのかどうかが、後場の注目点です。

業種別では海運が上昇率トップ。途中で9113乾汽船を見た時、まだマイナスでしたので、そこで突っ込み買いをしておけば良かったのですが、様子見をしているうちに買いそびれ。

前場は、10時半の上げ転換の時に反応が遅い4293セプテーニ娘に思わず183Kで手を出しましたが、乾のような場への連動が見られず、そのうちJGB先物がおかしな雰囲気になってきましたので、-1Kで撤退しました。今日はこの株にはもうフェロモンが分泌されていなかったようです。

賑わっている株に皆さん寄りつく気持ちがよく分かります。9438エムティアイなど素直に買っていれば良かった訳ですが、利益は減っているというところに何となく疑心暗鬼があって駄目でした。そのあたり、業績狙いの場合は勝つも負けるもフィフティ・フィフティではないでしょうか。もっと、地道に狙ったところでの売買で着実に利益を積み上げる、そのテクニックに磨きをかけねばならないと、再度痛感した次第。
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