日経平均は今年早々大きく下落して始まりましたが、つい大納会までは、歴史的875円安を付けた昨年8月17日の日の安値(15262円)を終値で上回っておりました。もっともそれ以前に14回も下回る日があって、いずれ力尽きることは眼に見えてはおりました。
今日は、年の初めのお遊びとして、個別銘柄でまだ8月17日の安値を上回っている銘柄を、せっかくですから、筆者がモニターしている200銘柄ほどの中から抽出してみたいと思います。これらの銘柄は、昨今の風雪にも比較的よく耐えている銘柄ということになります。逆に言うと、大きく押し込まれた時に仕込み妙味のある銘柄とも言えます。但し、人間の運命と同じで、昨今の海運株のように、ある日突然風向きが変わり、凋落の一途を辿ることは株にしてもよくあることですので、そのあたりは倍率が高いからといって今年も上がるだろうと安易に考えることは禁物です。むしろ下落の可能性が強いと言っても良いと思います。(控えめな倍率の銘柄がその点では狙い目か)
【1倍以上の銘柄総数】8.17安値vs.直近終値
・新興市場銘柄:45銘柄(61銘柄中)
・主力市場銘柄:48銘柄(127銘柄中)
新興市場の健闘が光ります。もっとも、筆者の場合は、出来の悪い新興市場銘柄は結構バッタ、バッタと切り捨てておりますので、その影響もあるかも知れません。
【倍率トップ10銘柄-新興市場編】
1.2159フルスピード 4.70倍
2.3715ドワンゴ 3.27倍
3.2497ネットエイジ 2.24倍
4.2121ミクシイ 2.05倍
5.2371カカクコム 1.74倍
6.8771イーギャラ 1.61倍
7.4755楽天 1.57倍
8.4822ハドソン 1.53倍
9.2148ITM 1.52倍
10.3823アクロディア1.50倍
以上ですが、僅差で下記2銘柄も追走中。
11.4293セプティーニ1.48倍
12.6907ジオマティック1.43倍
その他、1.3倍以上は、9438MTI(1.39倍)、2126GCA(1.39倍)、3843フリービット(1.38倍)、6255NPC(1.33倍)、8936リプラス(1.35倍)、8697大証(1.34倍)、6638ミマキエンジニアリング(1.32倍)、3846エイチアイ(1.3倍)となっております。
【倍率トップ10銘柄-主力市場編】
1.1518三井松島 1.88倍
2.3774IIJ 1.42倍
3.4689ヤフー 1.37倍
4.7974任天堂 1.36倍
5.7720ソキア 1.33倍
6.6463帝国ピストン1.29倍
7.5566中央電工 1.28倍
8.9793ダイセキ 1.26倍
9.7236ティラド 1.26倍
10.4543テルモ 1.24倍
その他僅差で追走中は、9650テクモ(1.21倍)、6728アルバック(1.20倍)、6849日本光電(1.19倍)、7867タカラトミー(1.19倍)5563日本電工(1.19倍)、1968太平電業(1.18倍)、8031三井物産(1.17倍)、6758ソニー(1.15倍)となっております。
番外として、1328金連動投信(1.31倍)が健闘。
以上から見えることは、
★昨年夏以降、主力市場銘柄は世界経済の影響(為替も含む)を受け苦戦中。
★新興市場はネット関連も含め、他社にさきがける独自技術を有するところが強い。
そこで、今年の重点銘柄スクリーニング戦略としては、
1.省エネ・環境型銘柄
これは環境関連銘柄だけという訳ではありません。実はネット関連銘柄というのは、大変大きな省エネ・環境関連銘柄と言えます。ゲームなどソフト関連も同様です。主力市場に入れておりますが、ヤフーやIIJの倍率を見てもお分かりかと思います。
2.内需関連銘柄のうち07年からの回復度が強いと予想される銘柄
例えばトヨタ自動車は0.94倍ですが、日産は1.07倍です。今年期待が大きい6301コマツすら0.99倍。何故日産がトヨタより善戦しているかは、一昨年の落ち込みが日産が大きかったためです。
そこで今年の注目は、去年政策的な理由から落ち込み過ぎた不動産銘柄です。ちなみに、4314ダヴィンチは1.12倍。2337アセットMも1.11倍、そしてリサは1.08倍です。倍率は低いものの既にその兆候は見えております。
3.主力市場の安定銘柄
例えば4543テルモ(1.24倍)や6849日本光電(1.19倍)の医療関連の安定銘柄が典型的です。TOPIXコア銘柄でもJR東日本やJTも比較的安定。それらが地合の悪化で大きく押された時に仕込む手です。但し、これらはデイトレではなく、少なくともスイングトレードで、ロットを少々大きくしないと旨味はありませんが、じっくりと狙えば必ず取れる銘柄です。
以上です。
今日は、年の初めのお遊びとして、個別銘柄でまだ8月17日の安値を上回っている銘柄を、せっかくですから、筆者がモニターしている200銘柄ほどの中から抽出してみたいと思います。これらの銘柄は、昨今の風雪にも比較的よく耐えている銘柄ということになります。逆に言うと、大きく押し込まれた時に仕込み妙味のある銘柄とも言えます。但し、人間の運命と同じで、昨今の海運株のように、ある日突然風向きが変わり、凋落の一途を辿ることは株にしてもよくあることですので、そのあたりは倍率が高いからといって今年も上がるだろうと安易に考えることは禁物です。むしろ下落の可能性が強いと言っても良いと思います。(控えめな倍率の銘柄がその点では狙い目か)
【1倍以上の銘柄総数】8.17安値vs.直近終値
・新興市場銘柄:45銘柄(61銘柄中)
・主力市場銘柄:48銘柄(127銘柄中)
新興市場の健闘が光ります。もっとも、筆者の場合は、出来の悪い新興市場銘柄は結構バッタ、バッタと切り捨てておりますので、その影響もあるかも知れません。
【倍率トップ10銘柄-新興市場編】
1.2159フルスピード 4.70倍
2.3715ドワンゴ 3.27倍
3.2497ネットエイジ 2.24倍
4.2121ミクシイ 2.05倍
5.2371カカクコム 1.74倍
6.8771イーギャラ 1.61倍
7.4755楽天 1.57倍
8.4822ハドソン 1.53倍
9.2148ITM 1.52倍
10.3823アクロディア1.50倍
以上ですが、僅差で下記2銘柄も追走中。
11.4293セプティーニ1.48倍
12.6907ジオマティック1.43倍
その他、1.3倍以上は、9438MTI(1.39倍)、2126GCA(1.39倍)、3843フリービット(1.38倍)、6255NPC(1.33倍)、8936リプラス(1.35倍)、8697大証(1.34倍)、6638ミマキエンジニアリング(1.32倍)、3846エイチアイ(1.3倍)となっております。
【倍率トップ10銘柄-主力市場編】
1.1518三井松島 1.88倍
2.3774IIJ 1.42倍
3.4689ヤフー 1.37倍
4.7974任天堂 1.36倍
5.7720ソキア 1.33倍
6.6463帝国ピストン1.29倍
7.5566中央電工 1.28倍
8.9793ダイセキ 1.26倍
9.7236ティラド 1.26倍
10.4543テルモ 1.24倍
その他僅差で追走中は、9650テクモ(1.21倍)、6728アルバック(1.20倍)、6849日本光電(1.19倍)、7867タカラトミー(1.19倍)5563日本電工(1.19倍)、1968太平電業(1.18倍)、8031三井物産(1.17倍)、6758ソニー(1.15倍)となっております。
番外として、1328金連動投信(1.31倍)が健闘。
以上から見えることは、
★昨年夏以降、主力市場銘柄は世界経済の影響(為替も含む)を受け苦戦中。
★新興市場はネット関連も含め、他社にさきがける独自技術を有するところが強い。
そこで、今年の重点銘柄スクリーニング戦略としては、
1.省エネ・環境型銘柄
これは環境関連銘柄だけという訳ではありません。実はネット関連銘柄というのは、大変大きな省エネ・環境関連銘柄と言えます。ゲームなどソフト関連も同様です。主力市場に入れておりますが、ヤフーやIIJの倍率を見てもお分かりかと思います。
2.内需関連銘柄のうち07年からの回復度が強いと予想される銘柄
例えばトヨタ自動車は0.94倍ですが、日産は1.07倍です。今年期待が大きい6301コマツすら0.99倍。何故日産がトヨタより善戦しているかは、一昨年の落ち込みが日産が大きかったためです。
そこで今年の注目は、去年政策的な理由から落ち込み過ぎた不動産銘柄です。ちなみに、4314ダヴィンチは1.12倍。2337アセットMも1.11倍、そしてリサは1.08倍です。倍率は低いものの既にその兆候は見えております。
3.主力市場の安定銘柄
例えば4543テルモ(1.24倍)や6849日本光電(1.19倍)の医療関連の安定銘柄が典型的です。TOPIXコア銘柄でもJR東日本やJTも比較的安定。それらが地合の悪化で大きく押された時に仕込む手です。但し、これらはデイトレではなく、少なくともスイングトレードで、ロットを少々大きくしないと旨味はありませんが、じっくりと狙えば必ず取れる銘柄です。
以上です。