株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(1.10.08)

2008-01-09 21:26:28 | 明日のモニタリング銘柄
やっぱり失敗トレードをした日は気分が悪くなるものですね。場が終わった後、トレーニング場へ行って汗を流したら、結構さっぱりしました。また、明日から巻き返そうとの意欲が出てきました。

筆者が採用するテクニカル手法というのは、概ね、帰納法の推論形式を採用しております。ところが、ある本にこのようなことが書いてありました。

 「帰納法の長所は、一度仮説を立てた後は、その仮説に合致する事例だけを選択的に収拾すればよいので、知的負担が少ないことにある。」

う~ん、言い得て妙ですね。

また、こうも言います。

「チャールズ・ダーウィンは自分の理論に合致しない事実は必ずノートに記録しておくルールを自らに課していたが、それは自説に合致しない事実はかの天才の記憶力をしても長くとどめることができないことを彼が知っていたからである。」

やはり、間違っていました。ダーウィンすらやっていたことを、これまできちんとやっていなかったことを。

更に、この本は追い打ちをかけます。

「帰納法的推論の致命的な欠点は、’未知のファクターの関与’や、’既知のファクターの未知のふるまい’を想定しない点にある。そして、現実には、私たちの社会で起こる事象のほとんどは(株式市場における投資家のふるまいから、受験市場における受験生の大学選びまで)、わずかな入力差が大きな出力差をもたらす’複雑系’なので、帰納法的推論はあまり役には立たない。」

やはり、まず自らの投資理論を仮構し、それに反する事象(未知のファクターの関与や、既知のファクターの未知のふるまい)に出会ったらノートに記録し、複数の事象に共通することを、その投資理論にフィードバックをかけ修正する、といったことを継続的にしなければならないようです。

これはこれは大変なことです。しかし何とかダーウィン流にこれを突破する以外にありません。週末の課題としたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが、今日の市況です。

・日経先物:OSC34%(前日比+2%)
・シカゴCME:14610円(大証終値比+130円)9日終値
・日経平均:OSC45%(前日比+3%)
・マザーズ指数:OSC45%(前日比+7%)
・ヘラクレス指数:OSC48%(前日比+5%)
・国債先物:OSC38%(前日同値)
・ドル・円:109.83円(前日比+105銭)10日午前6時半現在
・NYダウ:OSC36%(前日比+7%)9日終値

国債先物と日経先物のOSCが共に30%台の低位な水準です。これはチョイと不気味な兆候か。債券への資金の逃避がこれから進む方向であれば、株式市場からの資金の逃避を伴う(下落)するはず。ところが、OSCが既に先物で34%と低位な水準。まさか20%台への下落を示唆しているのでは? まるでありえない話ではありません。

早速、既知のファクターの未知のふるまいに出会いました。

まあ、理屈はチョイと横にどけておいて、明日のモニタリング銘柄です。

1.8728M2J
 低迷した新興市場で最後に意地を見せたのがこれ。まだ指数値は最低値更新中。明日もう一度押されて再度不死鳥のごとく立ち上がるか?

2.4901富士写真フィルム
 4360円~4440円での仕込み。OSCは37%→42%と立ち上がりかけたところ。

3.6466トウアバルブG本社
 業績悪いものの一定程度押されたところからの反発はあり。245K~261K仕込み。

4.6486イーグル工業
 押されすぎ銘柄の代表格。OSCはついに-7%の38%へ。34%あたりまでは更に覚悟が必要か。900円台のどこで下げ止まるのか?

5.4644イマジニア
 そろそろ止まる頃か?OSCは+4%の31%へコンバージェンス。1000円割れは回避した模様。明日の多少の押し目からの狙い。

6.3715ドワンゴ
 相変わらずの人気ぶり。これも明日は273Kに近づくようなら。

7.5310東洋炭素
 OSCは+3%の36%へとコンバージェンス。しかし、以前なら素直に反発していたものを、このところのダレかたは尋常ではありません。

8.4704トレンドマイクロ
 今日の負け組のこの株も、3770円の安値からは反発するのではないかと。

以上です。

性懲りもなく持ち越しは2つ。金のあまりの高騰ぶりに、松田産業に比較して大人しかった5855アサヒプリテックを、引けに落ちないので3100円で買い。そして、前場に宣言したとおり、今日3Q決算の9793ダイセキです。ダイセキは来期四季報通りの発表と、記念配当を、また1:1.1のよく分からない株式分割を発表しております。これでは、明日はあまり変動はないでしょうね。まあ、失望売り(一体何に?)が出なければ良しとします。

それにしてもゴールドへの資金の移動が急激すぎます。ついにNHKの7時のニュースでも取り上げられておりました。インフレ調整した後では、オンス2000ドルも窺えるそうです。それに比べればまだ800ドル台の今は買い場ということか。筆者の金融資産に占めるゴールドの比率が高まるばかり。アサヒプリテックはいわば今日の失敗への「腹いせ買い」です。
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何もしない方がよかったか

2008-01-09 11:21:59 | 株に出会う
昨晩NYダウの始値の状態で+70ドル近辺でした。ところが朝起きてまさかの238ドル安。

昨日は、日本市場は8日の安値が買いだったと後悔していた方もいたのではないでしょうか。しかし、日経平均のOSCだけは正直に1%下げておりました。先物は7%も、そしてヘラクレス指数は5%も下げておりました。マザーズ指数だけ前日同値の38%でした。

昨日の引け際の勢いから日経が反発したと思っての2つの持ち越し玉については、こうしたOSCのダイバージェンスを思い出し、今日は損失を最小限とする心理状態に傾いてしまったようです。

ところが、今考えると次のような相場力学が、実は、このダイバージェンスには潜んでいることを思い出しました。

・昨日プラスで終了したということは底からの立ち上がりエネルギーが涌いていた。
・OSCがしかしマイナスということは、まだ売り圧力が残されている証拠。
・そこにNYダウの大幅安が襲った。
・そうなると、残されていた売り圧力が一気に沸騰し大きく押されてしまう。
 (これがNYダウが下げていなければ、寄り付きで少し上げたところで、待ちかまえていた売り攻勢に晒されて、結局は「OSCの予言?」通りに、押されて終わっていたでしょう。)
・売り圧力が一気になくなれば、後は先物の回復を待って、買い優勢となる。

こうした流れを冷静に読まなければなりませんでした。

ところが、損失拡大を最小にというのが頭にある限り、少し戻したところでの軽微な損失でやれやれ売りとやらに、どうしても心理状態が傾いてしまうものですね。

結局、4519中外製薬も9793ダイセキも多少の損で売り。その後の特に中外製薬の上昇ぶりはご覧の通りです。何ともまあ情けないトレードでした。

前場の終わりにかけてしつこく戻したとはいえ、シカゴCMEを既に65円も上回っております。OSCはしかし-1%の31%です。日経平均もまだ-2%の40%です。これから30%台の前半から半ばまで押される余地が残されております。

前場には、これは本来は御法度ですが、今日3Q決算のダイセキを再度ロットを落として仕込み直しました。業績がそうそう急落するとも考えられない事業形態であるためです。それと地味ながらOSCを大きく伸ばして反転体勢にある3774IIJを398Kでの仕込みです。引けまでに地合に乗って404Kを越える反転がなければ、こちらはとりあえず持ち越しはしない方針です。
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