株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.8.08)

2008-04-07 18:01:51 | 明日のモニタリング銘柄
いつもの通りに、まず、OSCの4層分析で4月7日(月曜日)の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値かそれ以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件
3月31日(-295円)①82件 ②23件③32件 ④65件
4月1日 (+131円)①55件 ②7件 ③53件 ④91件
4月2日 (+533円)①13件 ②3件 ③135件④55件
4月3日 (+201円)①25件 ②16件③131件④33件
4月4日 (-97円) ①59件 ②27件③46件 ④71件
4月7日 (+157円)①19件 ②13件③137件④34件

③の「楽観」が137件にもなって、①の「悲観」、②の「希望の芽」、そして③の「躊躇」が減っているパターンは、1月17日(翌日の日経平均は+78円)、1月25日(翌日は-541円)、2月4日(翌日は-114円)、2月14日(翌日は-4円)、3月6日(翌日は-433円)、そして3月19日(翌日は+222円)の6回ありました。

3月19日以外は概ね下落しております。その3月19日は底値からの立ち上がり過程でした。

明日は、従って、この高値圏からのこうしたOSCの4層の分布状況から、下落に転じるのではないかと勝手に推測しております。

そうしたことを踏まえての明日のモニタリング銘柄です。

1.6463帝国ピストン
 3月末に来期は経常利益が1割減少すると「正直」に告白したばかりに、それ以来100円程度落とされております。PERはたったの6.52倍の会社です。正直者は馬鹿を見るとはこのことかと。そうなると、生来の判官贔屓の虫が頭をもたげてくるというものです。今日の744円が当面の底と見ます。これが割れない限り、この正直会社に是非応援を。もし、割れたらそれこそ、物理法則の「ピストン運動」に任せる他ありません。目が回ることは必定かと。

2.6779日本電波工業
 どこかの外資が徹底的な売り攻勢をかけてからのこの株は、まさに悲哀をかこっております。別に奢っている訳ではないのですが、平家と同じような運命を辿っております。喩えれば、落ち武者のようなのです。しかし、今日は2645円まで突き落とされてからの反発で、OSCも+5%の47%まで回復しております。明日は更に一矢報うことができるのか。

3.2159フルスピード
 DeNAなどが上げている割には、この株の停滞が際立っております。4日にOSC37%を付けた出遅れ株です。もうそろそろ、フルスピードで駆け上がって欲しいものです。どうも先日322Kという節目の値段を攻略して一安心したようです。明日はもう一度296Kを試しに来るでしょう。その時に我慢できるなら二枚腰でのうっちゃりもあるかと。

4.2766日本風力開発
 今日は411Kという金曜日の安値を死守した段階で、思い切って買いに入るべきでしたが、それは後付けというものです。こうした押された銘柄は、金曜日に膠着していたラインの423Kあたりを13時過ぎに抜いていった、その時に乗るべきでした。13時半にかけての上昇がそれを示唆しております。数10枚の買い板が突如出現したのですが、その期に乗じて思い切った勝負を仕掛けることを怠った筆者の負け。抵抗線の423Kを意識していなかったためです。

これでOSCは36%→39%と理想的な上昇です。今日のこの結果を見て、明日買いが入るなら、今度こそ乗り遅れしないようにせねばなりません。434Kをクリヤーできれば、その後は450Kあたりまでの浮上もあり得るかと。

5.4062イビデン(売り)
 いくら押され過ぎていたからと言って、OSCを71%にまで上げるのは、チョイと行き過ぎではないでしょうか?去年の4月21日以来の出来事です。この会社の底力は先刻知っております。確かにこれまでは叩かれ過ぎでした。去年の8月8日、9日には、1万円を超えていた株です。それが3700円少々まで落とすとは、いかにも叩かれ過ぎです。そうは言っても、このところの上げは少々調子に乗りすぎとも言えます。一気に元の状態を回復しようとしても、物事にはそれなりの順序というものがあります。

一体何を言いたいのやら分からなくなりましたが、もし明日から落ちるとすれば、こうした背伸びしすぎた株に真っ先に矛先が向かうのではないかと思う次第。

以上です。

今の相場の状態があまりに「有頂天」過ぎて、もはや筆者の心を惹く銘柄はありません。上記の銘柄にしても、これまであまり反発していないということは、すねに何か傷がある筈です。今日の相場でうまく立ち上がれなかったそうした株が、明日の地合の悪化で、一人気を吐くかどうか、トンと自信はありません。そこは悪しからずご了承下さい。
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市場概況(4.8.07)

2008-04-07 15:39:00 | 市場概況
週が開けて4月7日(月)の市場概況です

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC65%(+4%)3月10日の30%をボトムに上昇中
・日経平均:OSC70%(+5%)3月17日の30%をボトムに上昇中
・TOPIX:OSC70%(+5%)3月10日の30%をボトムに上昇中
・マザーズ指数:OSC50%(+9%)ボトムは4月4日の41%で上昇中
・ヘラクレス指数:OSC65%(+7%)ボトムは4月1日の50%で上昇中
・国債先物:前日比21銭安 OSC36%(-2%)4月3日の34%をボトムに切り返し中
・日経先物イーブニングセッション:13560円(大証終値比+70円)
・NYダウ:12612ドル(+3ドル)、OSC56%(+1%)ボトムは3月28日の46%で上昇中 更新
・シカゴCME日経先物:13470円(大証夕場比-90円)更新
・ドル円:102.37円(87銭円安)OSC53%(-2%)ボトムは3月28日の49%で上昇中 更新

後場は先物が予想通りに13500円まで到達。日経平均は15円ほど足らず。

そこからは、さすがに調整が入りましたが、それでも急落局面はなし。今晩のNY市場ではめぼしい景気指標の発表がなく、先週金曜日にわずかの下げで止まった、その勢いから少々のプラ転があると見ての強気だったかと思います。それを為替のドル・円が後押ししている形です。

長期国債先物は4月3日の安値に後2銭まで追い込まれました。OSCはかろうじて、その日よりも+2%を保っておりますが風雲の灯火です。

それにしても、日経平均とTOPIXのOSCは70%です。RSIも80%と79%です。この値は、昨年10月3日のOSC72%、RSI77%に次ぐものです。それ以前では昨年の2月20日にOSC76%、RSI67%というのがありますが、それにしても随分と大空高く舞い上がってしまったものです。

これで日銀総裁が不在であることや内閣支持率は、株式相場とは短期的には無関係なことがはっきりしましたね。

問題は、何がきっかけで相場転換となるかということですが、こうなりゃ、もう筆者の手には負えませんので、この道の大家にご登場して頂きましょう。年初に書いたラリー・ウィリアムズのご託宣(ロードマップ)によれば、日経の変化日は、今週金曜日の4月11日となっております。

まあ、金曜日かどうかピンポイントで昨年のうちに当てるのは神業ですので、今週あたりに何らかの転換が起こる程度に理解しておいた方が良さそうです。

但し、ここまでのテクニカル指標面からは、明日以降、いつ反落に転じてもおかしくはありません。きっかけなど何でもありがこの世界です。

しかし、日経225平均がこんなに切り返すとは誰も思っていなかったのではないでしょうか?

テクニカル指標に基づくトレーディングは、いわば、過去の4本足データからの「帰納法」に基づいております。

「前日まで太陽が朝に東から昇ってきたから、明日も同じように東から昇るだろう」と考えるのが帰納法ですね。

これは既知の出来事の既知の振る舞いと言えますが、実は、太陽が100%明日も東から昇るとは限りません。今晩に地球に大彗星が衝突することだってあり得ます。更に、それぞれの人の意識がこの世界を作っていると仮定すれば(可能世界)、今晩、もしある人が心臓発作で息を引き取れば、その人にとっては、明日の朝、太陽が東から昇ることは起こりえません。

今の科学では、彗星の衝突確率については予測可能なほどに発達しておりますので、実際には地球に今晩衝突する確率はゼロと言えますが、帰納法の致命的な欠点は株式市場においても典型的に現れます。

それは、内田樹氏の次の言葉に集約されております。

帰納法的推論の致命的な欠点は、未知のファクターの関与や、既知のファクターの未知のふるまいを想定しない点にある。

既知のファクターの既知のふるまいだけで世の中が動くなら、こんなに楽なことはありません。筆者にしても、家人から雷が不意に落ちそうになっても、直前にそれをすばやく察知し、たやすく避けることが出来るというものです。ところが、世の中そうはうまくは出来ておりません。となると、せめて、「雷に打たれ強くなる(注)」以外に、この「我が身の不幸」を避ける手だてはなさそうです。

注:例えば、何かまずいことが起きた時は、相棒には「決して口答えしないこと」です。何か一言だけ、言い訳したくなるのを、ぐーっと我慢して耐えることです。少しばかり同情を誘う「苦悶の表情」はしてもOKです。

これがあなたを救うでしょう。筆者はこの「悟り」を得るのに何10年もかかりました。

今日は、最後は何だか変な話になってしまったようです。多分、今日の相場があまりに変だったからでしょう。

--------4月8日朝のコメント-------

NY市場はほとんど動かず。AMDやアルコアの決算が悪かったようです。ポールソン財務長官は、「住宅価格が更に下落するかもしれない」と言ったそうですが、未だにそういう認識だとはこれは驚き。住宅価格はその国の人々の年収の範囲で買えるところまで調整するのが常であり、これこそ市場原理というものです。筆者が80年代後半によくアメリカに出張していた時の住宅価格は、フロリダの普通の住宅地でも15万ドルぐらいでした。日本はそのころバブルで高くなりすぎており、実にうらやましく思ったものです。アメリカの住宅価格はこれからも調整が続き、後20%程度は最低限下げると思います。

一方、日本のバブルの時とは違い、アメリカの損失公表と処理のスピードは桁違いに速いため、日本の失敗の轍をアメリカは踏むことはないとの論調もありますが、これは単に損失処理のスピードが速いだけです。住宅価格の下落のスピードまで速くなっている訳ではありません。じわりじわりと落ちるはずです。そのところが全く誤解されているようですね。その意味で、クリントン候補が日本の失敗を繰り返さないよう、早期に公的資金を入れることを言っているのは頷けますが、住宅価格がまだ落ちきっていない現状で、当面の底値をつけ、流通を促す意味での公的資金の投入は一定程度の役割はあるにしても、年収に比して高すぎる住宅を既に買った人々が、ローンが支払える程度にまで「ローン総額の減額」をしないことには、根本のところ(買い手がきちんと利息を払って返済を続けること)が解決しません。かといって、それを解決するために、巨大なローン残額に対して一体どういった理由で国の税金を投入できるのか?という問題ですね。しかもローンの債権者は、豪奢な生活をこの略奪的ローンなどで堪能した世界の金融機関です。
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正体不明

2008-04-07 11:14:37 | 株に出会う
今日こそは、シカゴよりも安く始まり、その後切り返してからの反落を予想するも、前場は少なくとも、正体不明の上げに見舞われております。

13400円見当のシカゴCME値までは行くのかも知れませんが、そこからの視界は極めて不良。

OSCは前場終了段階で、先物が64%まで上げて、4月3日に並びました。日経平均に至っては何と69%で「新高値」です。RSIも80%です。

この余波を受けて、国債先物は10銭下落(金利は上昇)し、-3%の35%と、4月3日の34%に肉薄です。

まあ、株式市場が時ならぬ「高騰劇」を見せているため、ここは少ししゃがみ込んで様子を見ている様がありあり。

ここから買い上がる勢いも、筆者がモニタリングしている銘柄ではあまりありません。ズルズルと上に行くので、仕方なく追随する方々がポロポロと出ている感じ。いつでも、逃げられる体勢での買いですので、全く腰が入っておりません。

こんな難解な局面では思い切って手出ししないようにするつもり。

前場は3116トヨタ紡織でたったの20円抜きだけでした。

4403日油なども下で指しておりますが、1円下げては2円上げといった、誠にやりにくい上昇です。どうせ上げるなら思い切って一気に行って欲しいものが、気が付けば売り板がこっそりと食われており、じり高で買値をドンドンと上げていく始末。どこかできっぱりと追いかけるのを止めようかと思っております。

要は、なぜここにきてまだジリジリと上値を追っているのか、正体不明の相場ということですね。オプションの手口を見ても13450円どころが上値目途ですので、後場にもう一段の上げがあったところからは、一気に落とされるかも知れませんので、そのあたりには注意。
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