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独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.15.08)

2008-04-14 18:23:45 | 明日のモニタリング銘柄
今日は、寄り付きでのチョイ下げからの買いが大正解だったようです。しかし、それも銘柄によっては駄目だったと言えます。そのあたりの「理由」についても分析を行いながら、今日の結果をOSCの4層分析で金曜日の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件
3月31日(-295円)①82件 ②23件③32件 ④65件
4月1日 (+131円)①55件 ②7件 ③53件 ④91件
4月2日 (+533円)①13件 ②3件 ③135件④55件
4月3日 (+201円)①25件 ②16件③131件④33件
4月4日 (-97円) ①59件 ②27件③46件 ④71件
4月7日 (+157円)①19件 ②13件③137件④34件
4月8日 (-200円)①69件 ②5件 ③22件 ④107件
4月9日 (-139円)①103件②51件③17件 ④27件
4月10日(-167円)①79件 ②30件③42件 ④50件
4月11日(+378円)①5件  ②8件 ③126件④61件
4月14日(-406円)①77件 ②18件③31件 ④76件

①の「悲観」がそれなりに増え、②の「希望の芽」は、まだ育っている程ではなく、③の「楽観」が激減したのは当然ですが、④の「躊躇」への避難民も増えております。

②の「希望の芽」が30件以上に昇らないと、反発に転じないのはこれまでに示す通りです。シナリオとしては、明日は①がもっと増え、③は更に減り、④も減るというパターンを経て、②がどこまで増えるのかが着目点です。

そうした中途半端な位置取りではありますが、明日のモニタリング銘柄です。

1.6779日本電波工業
 OSCが36%まで押されましたので、まだ下がる余地はあります。しかし、RSIも既に26%まで落ちており、3月18日以来の低さです。PERは何と6.29倍にまで落とされております。明日は更に押されたところを拾う手です。

2.5491日本金属
 5479の日本金属工業ではありません。地味系のほうです。OSCは39%、RSIも28%と低レベルですが、今日の安値の235円を割り込むと、底割れとなりそうです。そうならないという前提条件での買い候補。

3.4563アンジェスMG
 連チャンでストップ高を付けてから、バイオ銘柄の宿命からか、それなりの調整をこいておりましたが、今日は、OSCを+7%上げての49%終了で立ち直りの気配が見えます。引けに最高値をマークしているのも、少々不気味。

4.3770ザッパラス
 出来高が細ってきてチョイと元気がありませんが、このところは261Kを底値として大きな下落は免れております。OSCも連チャンでの40%から今日は+4%の44%終了ですので、明日以降、いつ何時火を噴いても良いように、心構えだけはしておくと良いかと思います。この株のOSCのこのところの最低値は4月4日の39%(終値291K)、それに対して、今日は44%、終値272Kです。これがダイバージェンス現象です。(OSCを上げながら、終値は下げている現象)どこかでピーンと弾ける筈です。

5.6728アルバック
 今日はあまり冴えませんでしたが、かといって、例の転換価格の3650円に近づく訳でもなし。OSCはそれでも+4%の42%とコンバージェンスさせております。何とか3740円で底打ったのかも知れません。

以上です。

最初に書いたように、今日は寄り付きからのチョイ下げでの買いが正解だったようです。しかし、それも銘柄によります。そのあたりを、金融株の3兄弟でチョイと振り返ってみます。

 ・三井住友FG 前日OSC54%(-4%)
 ・8306三菱UFJFG 前日OSC61%(-2%)
 ・8411みずほFG 前日OSC59%(+1%)

みずほ以外は、OSCをあの爆上げの金曜日でも前日比で落としておりました。三井住友を寄り付きで買った場合701Kですが、そこからは+4Kしか伸びておりません。三菱UFJの場合は+10円の伸び、そしてみずほの場合は、+19Kの伸びでした。

これから言えることは、前日に上昇機運で終わっている銘柄が、今日のようにNYダウの不本意な下げで、寄り付きから大きくGDして始まった場合は、寄りつきでの買いが正解だったということになります。

もちろん、例外もあるでしょうが、前日の勢いが良く、本来なら今日の寄り付きからも続伸するモーメンタムを有している株が、たまたまNYダウの下落という外部要因によって頭を押さえつけられたため、その分、反発力が大きかったということが言えそうです。

これからの教訓にしたいと思います。
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市場概況(4.14.08)

2008-04-14 17:24:00 | 市場概況
4月14日(月)の市場概況です。赤字部、4月15日朝に追加

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC55%(-9%)4月7日の65%をピークに下降中
・日経平均:OSC49%(-12%)4月7日の70%をピークに下降中
・TOPIX:OSC49%(-9%)4月7日の70%をピークに下降中
・マザーズ指数:OSC45%(同値)3月28日の57%をピークに下降中
・ヘラクレス指数:OSC51%(-2%)3月26日の66%をピークに下降中
・国債先物:前日比62銭高 OSC39%(-4%)4月3日の34%をボトムに切り返し中
・日経先物イーブニングセッション:12970円(大証終値比と同値)更新
・NYダウ:12302ドル(-3ドル)OSC38%(-4%)更新
・シカゴCME日経先物:12980円(大証比+10円)更新
・ドル・円:101.07円(15銭円安)更新

今日は確かに押されはしましたが、それにしても主力市場のOSCの下落幅が大きすぎます。10%前後の下落というのはチョイと調整のし過ぎかと思うのです。

何故、このように大きく低下したのか、日経平均で見てみると、7日のOSCの計算値が前日が0.599に対して0.444となっており、落ち幅が大きかったようです。

まあ、だからと言ってどうなのよ、と言われそうですので、あまり講釈をするのは止めにしますが、個別株でもそうですが、1つ言えることは、あまりにこのようにOSCが押されすぎると、明日は更に押されたところからは、意地の反発が見られるということです。

そのあたりは、追ってOSC4層分析でもどうなっているのか、分析してみたいと思います。その結果は後ほど。

但し、欧州市場がこの時間、軟調に始まっておりますし、円高方向へと振れかかっておりますし、大証夕場では40円下げておりますし、あまり明日は良い方向への切り返しの雰囲気には、今のところなっていないようです。しかし、NYダウの結果次第では、どうなるか分かりません。困ったものですが、日本経済がアメリカ経済の影響を大きく受けるという事実は否めませんのでこれは致し方ないかと。

-------4月15日朝のコメント-------

肝心のNYダウは、ワコビアの予想を上回る赤字決算のネガティブニュースを、石油株やコンピューター関連株が支えた格好で、小幅の下落に収まっております。為替も若干円安に振れており、今日の東京市場は比較的穏便に推移するのではないかと思います。

しかし、注目すべきはNYダウのOSCが38%(-4%)と更に下落し、1月22日以来の低水準になっていることです。いかにも相場が弱いという印象。いわば、ヤクが切れかかっている症状かと。これで金融株の決算が予想を上回る悪さなら、幾ら何でも耐えきれずに落下するかのような危うさを感じます。

本来、NYダウが底堅ければ、この38%という水準からは切り上げるでしょうが、銀行決算が予想以上の悲惨さを示せば、これはOSCを29%にまで落とした1月8日の再来となるのかも知れません。この時はOSCを、58%(ピーク)→45%→38%(急落)→29%(急落)→31%(持ち直し)→29%(1番底)→という経過を辿っております。本当の底は、この後9日目に3番底として、11634ドルを付けております。

これまでは概ね、このように日をおいて3番底を付けております。日経平均も同様です。ここは正念場を迎えたと言えそうです。筆者の予想は銀行決算は市場予想以上に悪いのではないかと思います。(予想:シティが100-120億ドル、メリルが50億ドル)理由は、G7で時価会計の見直しが議論はされているが確実な方向ではないこと、逆にそうした議論がアジェンダに乗ること自体、現下の情勢が悪いことの現れかと思います。それにIMFが修正した、世界の金融機関の今回の問題の損失総額はようやく1兆ドル近くにはなってきておりますが、まだそれでは足らないこと。(住宅価格の下落がまだ15%程度は進行する、そのリスクが勘案されていない数字だと思います。)この2つです。
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押されたところで居場所見つける

2008-04-14 11:12:39 | 株に出会う
今日は「特異株」の2142USJや4757インテリジェンスが意地でも反発はしておりますが、まさにほんの形だけのこと。セブン銀行もそう言えば、特異株の一角を形成しておりました。

こうした地合でこそ本領を発揮しております。

先物は株式も国債も、朝の押し目がよほど程よいところに行ったためか、ほとんど横一線でまさに甲乙付け難い攻防となっております。

一部の直近のIPO関連だけが、4573アールテックウエノのストップ高に引っ張られてか、3624アクセルマークや3625テックファームといった、横文字連中が気を吐いているようです。アクセルマークは下で指しすぎで逃しております。

まあ、こんな状態ではエントリーしてもまさに運頼み、風頼みになることは必定かと。

各市場のOSCは、新興市場を除いて大きく下げております。

・日経先物:64%→54%
・日経平均:61%→49%
・TOPIX:58%→49%
・マザーズ指数:45%→43%
・ヘラクレス指数:53%→50%

ちなみに、長期国債先物は61銭あげておりますが、OSCは43%→39%へと後戻り。これは後場からの起爆剤としての下げなのか、それとも、この株式市場の変調は一時的なことを示唆するものなのかは、後場の動向によってある程度ハッキリするかと思います。為替のドル・円も朝の寄り付き時間からは大きな山を1つ形成して、元に戻っているところです。

いずれもいわば膠着状態を示しております。この水準が今の段階では株式も債券も、きっと居心地がよい場所なのでしょうが、これだと、外国勢は稼ぎ時がありません。何か、後場にはしかけがあるのではないかと思います。

SQ値が13129円で4月11日に決まっている手前もあり、あまり下に持っていくのは憚れるのかも知れません。かといって、G7の結果も期待外れでもあり、ここから買い上げて、梯子を外されるのも勘弁、といったところでしょうか。

しかし、そんな殊勝なことを言わずに、外国勢は本性丸出しでいつもの露骨な仕掛けをしてくれた方が、それに乗じるコバンザメ達も、眠気に襲われずに済むのにね。
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