株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.11.08)

2008-04-10 21:36:40 | 明日のモニタリング銘柄
いよいよ、ラリー・ウィリアムズの言う日経変化日を明日は迎えることになりました。

既に、変化日は経過しているかのようにも見えますが、今日も引き続きOSCの4層分析で今日の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件
3月31日(-295円)①82件 ②23件③32件 ④65件
4月1日 (+131円)①55件 ②7件 ③53件 ④91件
4月2日 (+533円)①13件 ②3件 ③135件④55件
4月3日 (+201円)①25件 ②16件③131件④33件
4月4日 (-97円) ①59件 ②27件③46件 ④71件
4月7日 (+157円)①19件 ②13件③137件④34件
4月8日 (-200円)①69件 ②5件 ③22件 ④107件
4月9日 (-139円)①103件②51件③17件 ④27件
4月10日(-167円)①79件 ②30件③42件 ④50件

①の「悲観」と②の「希望の芽」が減って、③の「楽観」と④の「躊躇」が増えております。

文字通りに解釈すると、いわば精神分裂症のような様相を呈していると言えます。このパターンは過去9回あり、翌日は2勝6敗です。

中途半端な位置取りですので、翌日の地合の影響をもろに受けることになります。但し、②の「希望の芽」がまだ30件と多めですので、明日は今日と同じく、地合に押されても一定程度の反発を演じるのかも知れません。その後は、結局今日と同じで地合そのものに押されてしまうようです。

さて、個別株を見ると結構にOSC面では押されている銘柄が目に付いております。ここ2-3日の間に底打ち気配となる銘柄を中心にスクリーニングしてみました。あくまでOSC面で底値に近づいている銘柄の場合は、翌日または翌々日に安値を付け、そこからの反転が基本パターンですので、明日は必ずしも買い時という訳ではありませんので、ご注意下さい。そこで、明日のモニタリング銘柄です。

1.1972三晃金属
 いきなりの仕手株です。OSCを39%にまで4%落としているだけではなく、指数値がこの株の記録を取りだして以来の最低値をマークしております。株価そのものを見ると、200円前後までまだ押される気配です。明日、そのあたりまで押されるなら拾っておく手です。特に相場が退屈で膠着した場合は、その前に仕手筋の買いが入る可能性もあります。

2.5479日本金属工業
 これも相変わらずの押されすぎ。ステンレス市況の影響かと思います。過大な期待は禁物ですが、276円あたりまで落ちたら、さすがに反発に転じるのではないでしょうか。OSCは-7%の34%です。これは1月22日の29%以来の低水準。

3.4340シンプレクス・テクノロジー
 この株は、うっかりすると忘れ去られる運命にある株です。業績は安定しており落ちすぎたところからは買いも入るのですが、その後売り攻勢に晒されます。OSCが36%まで落ち、指数値も1月23日以来の低さとなれば、そろそろ反転してもおかしくはありません。

4.6728アルバック
 太陽電池銘柄ですが、6255エヌ・ピー・シー同様に売り攻勢に晒されております。この株は、実は3650円が転換価格の下限となる特異株です。昨年一度3530円まで付けましたが、その後は反転しております。OSCは前日比-12%の38%にまで落とされております。そろそろ、玉の仕込みは終わったものと思われます。一応3600円あたりまでの下落も想定しながら、そこからの反転攻勢に乗る手です。明日以降の注目株。

5.6255エヌ・ピー・シー
 そのNPCですが、取り上げた理由はダイバージェンスが進んでいるためです。それは、この株のOSCが4月1日に33%を付けておりますが、その日の終値5670円に対して、今日のOSCは37%で終値が4900円となっている、そのギャップの強さを意味しております。弓矢の弦が強く後ろに引っ張られており、パチンと弾ける一歩手前まで来ている訳です。もしOSCが33%を明日下回れば、これはいわゆる底抜けとなります。そういった危うさを持っているものの、RSIも22%にまで落としており、昨年の11月27日の19%以来の低い水準です。

6.4849エンジャパン
 いい形で終わっているのがこの株。VR改という指標が29%です。昨日は19%まで落ちておりました。30%を抜く時が買いと言われております。OSCは39%→41%へと伸ばしての+4K終了は立派。RSIの29%も低水準。この株も地合にはあまり影響を受けないところがあります。と言う訳で、久方ぶりに明日は注目です。

以上です。

今日は1つ多い6銘柄となりましたが、日経平均がなかなか急落しない「高値圏」であるにも拘わらず、個別では結構押されている銘柄がありました。20銘柄ほどは魅力的なポジションにあります。そこからの6銘柄への厳選です。

現在、為替は100.21円となっており、明日はひょっとすると100円割れかも知れません。大証の先物のイーブニング・セッションも80円落としております。そうなると、一斉に悲観論台頭となります。日経が転機を迎える日とは、そういう意味かも知れません。

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市場概況(4.10.08)

2008-04-10 18:01:52 | 市場概況
4月10日(木)の市場概況です

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC59%(+1%)4月7日の65%をピークに下降中
・日経平均:OSC60%(-3%)4月7日の70%をピークに下降中
・TOPIX:OSC59%(-4%)4月7日の70%をピークに下降中
・マザーズ指数:OSC44%(+2%)3月28日の57%をピークに下降中
・ヘラクレス指数:OSC53%(-3%)3月26日の66%をピークに下降中
・国債先物:前日比36銭高 OSC46%(+5%)4月3日の34%をボトムに切り返し中
・日経先物イーブニングセッション:12880円(大証終値比-80円)
・NYダウ:12582ドル(+55ドル)OSC49%(-10%)更新
・シカゴCME日経先物:13045円(大証夕場比+165円)
・ドル・円:101.94円(17銭円安)OSC57%(+1%)更新

今日の後場は最初は前場の流れを汲んで上昇しましたが、その後、今の下落基調の相場の勢いが勝って、結局13000円を回復できまいままに終わりました。

国債先物のOSCが、紛れもなく上昇してきていることからも、株式市場の退潮はは明白です。

先物のOSCは1%だけコンバージェンスはさせておりますが、4月3日の64%からは下落基調にあることは疑いを差し挟む余地はありません。

ドル・円も、更に円高が進んでおります。

また、ロンドン市場での原油価格は最高値を更新中です。ユーロ・ドルが再び上昇(ユーロ高)になっていることは当然です。

欧州市場のオープニングは、高安まちまちの状態となっております。

トレンドとしては、以上に記したように、ドル安(円高)の進行、欧州市場も下げる方向、原油価格の上昇、などの要因から、NYダウがこれ以上の上値を追うには今の時点では力不足であり、続落するようなら、明日の日本市場は、今日の後場の流れを引き継いでの、安値始まりとなりそうです。

そのあたりは別稿にて、OSCの4層分析でも検証してみたいと思います。

-------4月11日朝のコメント-------

昨晩進んだ円高は朝になって円安方向へと戻しております。CMEも165円高で返ってきております。NY市場はハイテクの良かったナスダックの上げが顕著。欧州株は軒並み小幅下落。

注目すべきはNYダウのOSCが49%となり10%も前日から下落していることです。2月29日に315ドルも下げた、その日のデータが外れると、OSCはその下に圧迫されていた分、通常は上げる筈ですが逆に出ております。

そこで、エクセルのパラメーターを見てみたところ、7日間と14日間のデータが下がっておりました。特に7日間のデータの下げ方が寄与したようです。理由は、従って4月1日の391ドルという馬鹿上げのデータが外れたことでした。

このようにOSCは、一面では機械的な計算処理をしておりますので、突出して上げた日のデータが除去されると、値に大きな変化が現れたりします。

NYダウは3月28日にOSCを46%として、このところの安値を付けております。(実際の安値は翌日マーク)そこから59%までは戻したのですが、このOSCの下値の「高さ」は異常です。FOMCのなりふり構わぬ処置が功を奏した形です。人為的に支えられている相場かも知れませんし、このまま、金融機関の1-3月期の決算が、市場の予想通りか、それ以下で平穏に発表されれば、もう少し伸ばすかもしれません。

この予想を指数値で見てみると、ダウの高値は、7月19日(今回の混乱前)が14395、その後は、14192、13737、14627(これは高値を付けた10月9日)、14186と続き、今年に入ってからは、13754、13910、13903、13900、となっております。そして今現在は13804まで来ております。

今年は一度も14000ポイントをマークしておりません。従って、もしここから伸びるにしても後100ドル程度がやっとということになります。逆に今年の指数値の最低値は、1月22日の12564ポイント~12927ポイントですので、1000ポイントほど上に位置しております。上は100ポイント、下は1000ポイントということは、9合目までは今は上りつめている段階かと言えます。ここから9.5合目あたりまで行ってから、燃え尽きるのか、それとも今の9合目からだらだらと滑落するのか、果たして今日のOSCの49%という値がどちらを示しているのか来週が楽しみです。

いずれにしても、3月18日の0.75%の利下げ以来、ダウは奇妙な静寂のうちに推移しており、それに伴い、鬼の居ぬ間に日経平均が結構な上げを演じた後、今は少々疲れている段階です。しかしNYダウがまだ明らかな調整モードには転じていないので、少し落ちては、また息を吹き返しつつ、段々と落ち込みつつあるのが今の現状かと思います。

まあ、こんなこと、日足チャートを見れば誰でも分かることでしたね。
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二枚腰発揮中

2008-04-10 11:07:55 | 株に出会う
前場の終わりにかけての切り返しはひょっとすると、今日はわずかながらもプラ転して終了するのではないかと思わせるような上げっぷりでした。

池に落ちかけた犬が、この春爛漫の雨模様のどさくさの中で、どぶ池からの思わぬ浮上を遂げたかの感があります。毛の色はホワイトではなく、当然、黒っぽく薄汚れておりますので、そこは注意が必要かと。

これで先物のOSCも58%→62%へと回復中。日経平均も+1%の64%、TOPIXは前日同値の63%、マザーズ指数は+5%の47%、ヘラクレス指数は同値の56%となっており、今現在マイナス圏に沈んでいるのが不思議のような光景。

国債先物も22銭上げて健闘はしておりますが、OSCは-1%の40%と押されております。

今日プラ転しなければ、OSCの4層分析は止めにすると宣言しましたので、後場の寄り付きからの動向に注意。

一時為替のドル・円は101円を切りそうになりましたが、これが先物の宣戦布告だったようです。

セブン銀行など、知らないうちにジリジリと上げており、下で待つのを真骨頂にし始めている筆者には、捉えがたい相場でした。
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