株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.10.08)

2008-04-09 20:26:46 | 明日のモニタリング銘柄
些か惰性となりつつありますが、それなりに相場の傾向を示してはおりますので、もう少しOSCの4層分析を続けてみます。4月9日(水曜日)の結果です。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件
3月31日(-295円)①82件 ②23件③32件 ④65件
4月1日 (+131円)①55件 ②7件 ③53件 ④91件
4月2日 (+533円)①13件 ②3件 ③135件④55件
4月3日 (+201円)①25件 ②16件③131件④33件
4月4日 (-97円) ①59件 ②27件③46件 ④71件
4月7日 (+157円)①19件 ②13件③137件④34件
4月8日 (-200円)①69件 ②5件 ③22件 ④107件
4月9日 (-139円)①103件②51件③17件 ④27件

①の「悲観」が増え、③の「楽観」と④の「躊躇」が減り、②の「希望の芽:」が50件の大台乗せです。

過去4回、②の「希望の芽」が50件を超えておりますが2勝2敗です。従って、このデータからは何とも言えませんが、①の「悲観」の100件越えと合わせて考えてみれば、ここからは、明日の押し目からの反転が見込めるポジションと言えます。(唯一、3月7日の例外があります。翌日はOSCで最低値の29%をマーク。底値近辺でした。)

主力市場は4月7日をピークにして、今日で2日連続下落となっており、下げ基調が鮮明ですので、もし明日、プラ転が達成できなければ、OSC4層分析をトラッキングし、法則性を追求してきた努力がほぼ水泡に帰することになります。

そうなると、OSC4層分析も「既知のファクターの未知の振る舞い」に翻弄され、帰納法の弱点をはからずも証明したことになりますので、これ以上の労力をかけるのは止めにしたいと思います。

では、明日のモニタリング銘柄です。

1.2497ngiグループ
 この希代の難解株に明日は注目です。今日は、小池社長の「愛娘」ネットイヤーが一時ストップ安に沈みました。だからという訳でもないのでしょうが、引き続き続落です。この株の場合、今の現状では147K以上では仕込んではなりません。明日は137Kという3月11日の安値にできるだか引きつけておいてから、思い切って買うという手です。

その昔、西川会長とは一度仕事でお会いしました。不思議と印象に残っております。というのも、会社案内書に沢山の横文字の見慣れないベンチャー会社(ネットエイジの投資会社)のロゴがずらりと並んでいたからです。社員はPCに向かって黙々と仕事をしている風でもあり、適当に遊んでいる風でもあり、周囲は不思議な静寂が支配しておりました。別に悪い印象は抱きませんでしたが、その当時の筆者には理解し難い雰囲気があったことは確かです。しかしながら、きっと、これがこの会社の持ち味なのでしょう。とらえどころがない株ではありますが、何か得体の知れないものを持っているのではないかとの、変な感慨とでも言ったらいいでしょうか。

2.7203トヨタ自動車
 ngiとは対極にある会社ですが、やはりこの会社がここまで押されるとは、何とも言い難い気持ちではあります。トヨタ車は嫌いですが、トヨタの好きな点は、ライン管理者の50%の評価は部下の育成実績としていることです。これがトヨタを世界一にしている真の理由でしょう。どこかの会社の下手な成果主義とは全く次元が異なる人事制度です。

しかし、あのプリウス、アメリカで馬鹿売れしているとのことですが、あのデザインだけは頂けません。近未来的なデザインを追求したつもりでしょうが、新ミニのような実用的で印象的なデザインくらいは追求できたでしょうに。そうすれば、もっと沢山のハリウッドの俳優が乗ったものと思います。

ともあれ、明日は4810円近辺の抵抗ラインが破られるのかどうかに注目です。

3.OSCを上げて売買判断指数を下げている銘柄

 後はこれといった銘柄がありませんので、前日よりもOSCを上げながら、売買判断指数を55%以下に落としている銘柄を、特別銘柄として上げてみます。これらの銘柄は今日の安値近辺まで押されたら拾うのが基本です。(ngiとトヨタは該当します。)

3859シナジーマーケティング OSC41%(+4%)売買判断45%
2461ファンコミュニケーションズ OSC42%(+2%)売買判断38%
6752松下電器産業 OSC43%(+1%)売買判断27%
・6501日立製作所 OSC51%(+3%)売買判断44%
・5401新日本製鐵 OSC56%(+2%)売買判断47%
・1968太平電業 OSC67%(+2%)売買判断38%
・5405住友金属工業 OSC60%(+3%)売買判断44%
・8086ニプロ OSC62%(+1%)売買判断39%
・5333日本碍子 OSC57%(+2%)売買判断43%
・6967新光電気工業 OSC53%(+4%)売買判断51%
・4548生化学工業 OSC55%(+1%)売買判断30%
5713住友金属鉱山 OSC47%(+1%)売買判断28%
5541大平洋金属 OSC43%(+1%)売買判断43%
4564オンコセラピー OSC40%(+2%)売買判断0%
1328金連動投信 OSC42%(+1%)売買判断11%

意外と沢山出てきました。OSCが低くて、売買判断も低い銘柄が、明日は更におされてからの反発係数が高いと言えます。お好きな銘柄のウォッチをどうぞ。(一応、色を付けておきます)
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市場概況(4.9.08)

2008-04-09 15:26:43 | 市場概況
4月9日(水)の市場概況です

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC58%(-5%)4月7日の65%をピークに下降中
・日経平均:OSC63%(同値)4月7日の70%をピークに下降中
・TOPIX:OSC63%(同値)4月7日の70%をピークに下降中
・マザーズ指数:OSC42%(+1%)3月28日の57%をピークに下降中
・ヘラクレス指数:OSC56%(-4%)3月26日の66%をピークに下降中
・国債先物:前日比5銭安 OSC41%(+2%)4月3日の34%をボトムに切り返し中
・日経先物イーブニングセッション:13140円(大証終値比+10円)
・NYダウ:12527ドル(-49ドル)OSC59%(+1%)3月28日の46%をボトムに切り返し中 更新
・シカゴCME日経先物:13135円(大証夕場比-5円)更新
・ドル円:101.77円(87銭円高)OSC56%(-4%)4月8日の60%をピークに下降中 更新

後場は更に下落。上記の通りにマザーズ指数以外はOSCを落としております。そのマザーズ指数にしても、前日安値を抜けずに終了しており、個別銘柄の下落度は鮮明です。

NYダウが今日も反落すれば、そのトレンドで日本市場は更なる調整が不可避かと思います。

後場は3623ビリングシステムのエントリーに失敗。やはり新興市場銘柄は出来高が薄い時には飛びつき買いは厳禁ですが、そのまます~と上に行くことが良くあるので、つい習性が顕わになってしまいます。

頭で思っていることと、身体の動きが異なるのは、株式市場も同じ。中途半端なところでは入らないように、明日こそ各種のパラメータを確認しながら、「自制心」を養いたいところです。

そのためのモニタリング銘柄は追って検討します。

これから隣の犬の散歩です。お隣の奥さんが単身赴任中のご主人のもとに今日から出向いているため、居住者が働いている子供だけとなるためです。その子供が毎日残業で遅くなるらしいので、当方がしばらく引き受けることになりました。少しは減量に役立つことでしょう。

------4月10日朝のコメント------

朝起きると、一転円高、原油高でした。原油がガソリン在庫が大幅に減少していたことが買いに繋がっており、一時過去最高値まで行っております。このところの円安も、OSCを見る限り、再度円高に転じた可能性が大です。

アメリカの財務次官が住宅ローン問題での公的資金の投入を否定。また、ダラス連銀総裁は利下げの効果に疑問と発言するなどが、株式市場の軟調を支えております。欧州市場もすべて下落。

日経先物は13135円と踏ん張ってはおりますが、以上の情勢からは、今日の日経は続落して始まるかと思います。

イギリスの首相はオリンピックの開会式には欠席するそうです。もし各国の首脳が欠席するようになっても、中国は決してチベット政策を改めることはありません。天安門事件のことを考えても、台湾問題を考えても、それは国家の思想に属する事項だから、外国の動きに影響されることがないのが、1党独裁政治の特徴なのです。

一時、上海株式市場が暴落すれば、プチ国民の不満が爆発し政府は窮地に追い込まれるとの見方がありましたが、あまり問題になっておりませんね。そもそも、中国の問題は内陸の農村部と沿岸部の生活格差、貧困問題にあった訳です。株で「にわかリッチ」な沿岸部の人間が損をしても、それは元々農村部からすると、うらやむような収入が目減りしただけです。ある意味で格差問題が解消されている訳ですから、暴動が起きる訳はありませんね。

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化けの皮が剥がれつつある状態か

2008-04-09 11:28:01 | 株に出会う
どうやら波乱含みの展開に段々となってきましたね。

昨晩のシカゴの日経先物の値段がそもそもおかしかった訳ですが、さすがに今日の寄り付きでは日経先物は13350円と、前日夕場比+110円で始まるのがやっとで、高値も13380円となり、4月7日の13500円へのタッチ以来、ジリジリと下げてきております。

心理的には、そろそろだろうと思い出してから数日経過して、既に数字の面でも覆い隠せなくなったのが、この3日連続での下げ基調です。

いわば、化けの皮が剥がれつつある状態かと思います。

こういう時に個別株で、いきなり素手で勝負するのは些か危険が伴います。

怪しい仕手株の5915駒井鉄工など酷いものでした。昨日の引けに意図的に買い上げて雰囲気を作っておいて、今朝の寄り付きでも高く始まるそぶりを見せておりました。ここの寄り前の買い板は、その筋の操作だったのでしょう。

1つの兆候は、8時40分頃には240円以上の気配値まで上げておりましたが、実際の寄り付きは238円でした。しかももの凄いのが、その寄り付きから成り売りの玉がしこたまあったらしく、あっという間に227円まで11円も落とされております。

本来の動意付いた銘柄の場合は、この1押しで必ず買いが咄嗟に入り、寄り付きの値段を超えて行くのが通例です。この株はそれがありませんでした。ここは筆者も、昨日の下値付近の214円での指し値は撤回しました。仮に突き刺さっても、既に資金が逃げた後の仕手株は、いわばもぬけの殻であり、それ以上の反発はないものと思ったからですね。

2766日本風力開発の場合は、いささか値動きが異なりました。筆者は2回目の押し目の後、217Kで拾ってしまいましたが、最初の反発での420K超えに行きそうな雰囲気がなかったため同値降りしました。その後419Kまでは行ったようですが、今日の反発はこの地合では「これ以上はなし」と見た連中が、一斉に前場の終わりにかけて降り始めました。何と404Kまでの急落です。こうなると、この株も底割れ状態ですから、どこが真底なのか見極めが付くまでは手出しは出来ません。VWAPからの乖離が激しすぎた地点で、思い切って買いを入れる「特攻隊戦法」はなきにしもあらずですが、まあ、自分に爆弾を巻き付けて突撃する若さは、段々と筆者からは失われているようです。

但し、一度さらわれた値段が更に押した時の「我慢のしどころ」だけは、ここまでのキャリアで多少は培われていたようです。それは5541大平洋金属を941円でさらわれた時です。この株の場合も、その急落場面は一斉に売り方が攻め込んできます。さすが、1部市場の人気銘柄だけあります。かなりのベテラン投資家がこの株を鵜の目鷹の目で狙っているのがよく分かります。

その下げ局面では、この平金さん、938円まで落とされました。これまでだったら938円での損切りをしていたでしょうが、必ずや買い戻しが入ると見ておりました。それは分足でもティックチャートでも結構ですが、あまりの急落からは買い戻しが出るのが、これまでの経験から分かっていたためです。しかし、ここまでの押し目です。欲を掻いて待つべきではありませんでした。たったの+1円ですが、942円まで戻したところで手放しました。3円損切りするのと1円でもプラスで手仕舞うのとでは、年間を通じての損益はかなり違ってくる筈です。

後は、押しに押された3402東レの反発局面での3円抜きが今日の前場でした。

日経平均とTOPIXのOSCは+2%とコンバージェンスしておりますが、これはこうした局面で現れる、テクニカルな綾と言えます。先物の動きが先行指標としては信頼できますが-4%で前場は終了です。マザーズ指数、ヘラクレス指数は通常に続落。

後場もなかり高度なトレーディングをしないと、不意打ちを食らったり、思わぬ下落、又は上昇に手出しをして手負いになる可能性が大です。ここは、慎重に切り返し局面を見極めてからの手出しが有用かと。

その意味では、長期国債の分足チャートの出来高(買いは赤く出ます)を見ながら、RCIの位置取りと、日経先物の分足のMACDの位置取りとの歪み(ディストーション-Distortion)が出た時に、売買のエントリーをかけるのがかなり有効だと、再認識している次第です。

特に、長期国債は、以前は日経先物の動きに後から連動するものと思っておりましたが、意外や意外、先に長期国債に目立った買いが入ってから、日経先物が下落に転じる局面が結構あるようです。そのほんの数秒から10秒程度の差で、他人の売り買いに先んじることができますね。しかし、このようなタッチの差の真剣勝負、還暦を迎えているのに何時までやっていられるものやら??
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