株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(4.9.08)

2008-04-08 19:12:12 | 明日のモニタリング銘柄
いつもの通りに、まず、OSCの4層分析で4月8日(火曜日)の相場を振り返って見ます。

注釈:①から③に件数が移動するに従い、相場環境の改善を示唆しております。④は中立。【 】内の一口定義を参照。

日付の後の( )内の数字はその日の日経平均の前日比。

①OSCが前日同値以下&終値が前日安値と同値以下で終了【悲観
②OSCがコンバージェンス&前日比マイナス引け【希望の芽
③OSCが前日以上&プラス引け【楽観
④いずれにも該当せず【躊躇

1月11日から2月22日までのデータ

2月25日から3月19日までのデータ

3月21日(+222円)①29件 ②3件 ③84件 ④84件
3月24日(-2円)  ①8件  ②35件③101件④55件
3月25日(+265円)①12件 ②14件③116件④58件
3月26日(-39円) ①20件 ②55件③101件④21件
3月27日(-102円)①40件 ②44件③49件 ④69件
3月28日(+216円)①16件 ②23件③117件④46件
3月31日(-295円)①82件 ②23件③32件 ④65件
4月1日 (+131円)①55件 ②7件 ③53件 ④91件
4月2日 (+533円)①13件 ②3件 ③135件④55件
4月3日 (+201円)①25件 ②16件③131件④33件
4月4日 (-97円) ①59件 ②27件③46件 ④71件
4月7日 (+157円)①19件 ②13件③137件④34件
4月8日 (-200円)①69件 ②5件 ③22件 ④107件

①の「悲観」が増えて、④の「躊躇」が激増し、③の「楽観」が激減し、②の「希望の芽」はまだ芽吹かず、といったところです。

言ってみれば、今年の北京オリンピックが何事もなく成功裏に開催されるかどうか、現状は「悲観」が増えて、「楽観」は激減、そして、「希望の芽」は限りなく少なくなり、開催式典に各国の元首格が参加すべきかどうか「躊躇」し始めている、という「チベット情勢と北京オリンピック」の関係に近似しております。

こうした危うい情勢のもとですが、この時期にわざわざ胡錦涛主席に会いに行って、チベット民族の自治権を認めよ、等と申し立てるのはいささか無謀であるように、明日、一押しは買いとばかりに買いに走るのも、いささか無謀ではないかと思います。

従って、明日の基本方針は、NYが今日それなりに下げれば、明日は更に下落圧力が強まる筈です。しかも皆さん、ここまで「我が世の春」を桜見物の時期に合わせて謳歌してきた訳ですから、まだまだ酔い冷ましの玉が足りません。この際、一気に冷や水を浴びせてやる位でちょうど良さそうです。つまり、売りが正解となります。筆者はあまり慣れていないので売りはほどほどにし、基本は、売りすぎた輩が慌てて買い戻す、その隙に乗じることとします。

そこで、明日のモニタリング銘柄です。

1.3770ザッパラス
 これも今日は押されましたね。ずっと290Kで指していましたが、下げの勢いがあまりに強く、280Kまで一気に押された時に、欲を掻いて275Kに落としてしまいました。まだ明日は下げる方向ですが、291Kからどれだけアンダーしても、OSCが39%をキープ出来ているようなら、地合次第ですが、そこからは反転するのではないかと見ております。まずは280Kの今日の安値を巡る攻防の帰趨の見極めから。

この株、今年に入ってVR改が100%割れを演じてからは、ほどなく回復しております。今日は95%となり、3月13日以来の100%割れです。まだ、RSIは高め(55%)ですので、下値への圧力は強いかと思います。ここは地合を慎重に図ってからの参戦となります。

2.5915駒井鉄工
 チョイと無謀な仕手株ですが取り上げます。風力発電部品を海外に販売開始したとのことで騒がれております。4月2日には262円まで165円あたりから高騰。215円前後を底にして、今日は再度上げにかかっております。OSCは52%→56%と高めですが、4月1日の81%に比べれば、それなりに調整が進んでいることが窺えます。今日は引け際に一気に暴騰したようです。裏返せば、暴落もあり得ます。しかし、よく四季報を見てみると、典型的な一発土建屋さん株ですね。とても真面目に付き合う株ではありません。一夜限りのおつきあいとの割り切りが必要かと。

3.8410セブン銀行
 今日、200K割れを待っていた方々は、後場の急騰局面では大慌てしたようです。この鈍牛のような値動きの株が、何と一気に211Kまでの駆け上がりでした。この株のどこにペガサスのような翼が生えていたのだろうか?

筆者も、201Kでずっと指していたので、横目では「観戦」していましたが、その素早い身のこなしには、出し抜かれたというより、あっけに取られて見ておりました。

しかし、付和雷同のそうした売買をこなしながらも、引けでは何とかゼロまで戻しており、これでOSCは34%→38%となって、切り返しの体勢が出来ました。しかし、あの地味なセブン銀行にしては、実に大きな出来高が続いております。今や、楽天を抜いてジャスダックのスーパースターかのようです。

アイワイバンクなどという社名にこだわっていたら、今の人気はないでしょう。何故なら、お年寄りにとっては発音困難だからです。セブンならかろうじてOKです。間にツをいれれば、節分と発音できますので、昔懐かしい行事とこの会社の名前が、お年寄りにはダブって聞こえるという次第です。だから、多分お年寄りの年金資産もこの株に流入していることでしょう。これはこれは頼もしい限りです。

4.3623ビリングシステム
 もう、今日のところは買いモニタリングはこれで打ち止めにさせて頂きます。この株、特段、明日は切り返しそうだという訳ではないのですが、インターネットでの決済システムを提供するこの株、そろそろベンチャーキャピタルの売りも成りを潜めたのではないかと思います。これまでは、怒濤の成り売りが後場のある段階で出ておりました。今日も散発的には出ていたようですが、せいぜい50-60株程度。それよりもOSCを29%にまで落としております。明日は、180Kを割り込んで上場来安値の167Kに近づこうものなら絶好の拾い場となるかも知れません。

一度システムを作れば、自動的にお金が落ちるいわゆるチャリンコ・ビジネスをやっているのがこの会社。証券会社や外為会社のクイック入金サービスを見れば、その便利さが分かるでしょう。

5.売り候補銘柄
 チョイと手持ちぶさたですので、最後に「売り候補」銘柄をリストアップしておきます。今晩NYダウが下げれば、これ以外にもわんさかと売り候補はあります。筆者もあまりスクリーニングに自信はありません。あくまでもご参考までに。

・5202日本板硝子 
・3402東レ
・3382セブン&アイ ホールディングス
・8766ミレアホールディングス
・7003三井造船

なお、売り候補の最終決定に際しては、朝、30分程度経過した後に、業種別の動向がデータとして把握可能です。例えば、明日は保険業界が売られているとか、小売業が良くないとかです。それを確認しながら、狙った株でまだ下げきっていないものを「ねらい撃ち」するのが良いかと思います。

以上です。
 
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市場概況(4.8.08)

2008-04-08 15:45:25 | 市場概況
4月8日(火)の市場概況です

テクニカル用語の簡単解説

・日経先物:OSC63%(-2%)4月7日の65%をピークに下降中
・日経平均:OSC63%(-7%)4月7日の70%をピークに下降中
・TOPIX:OSC63%(-7%)4月7日の70%をピークに下降中
・マザーズ指数:OSC41%(-9%)3月28日の57%をピークに下降中
・ヘラクレス指数:OSC60%(-5%)3月26日の66%をピークに下降中
・国債先物:前日比33銭高 OSC39%(+3%)4月3日の34%をボトムに切り返し中
・日経先物イーブニングセッション:13240円(大証終値比-50円)更新
・NYダウ:12576ドル(-36ドル)OSC58%(+2%)3月28日の46%をボトムに切り返し中 更新
・シカゴCME日経先物:13395円(大証夕場比+155円)更新
・ドル円:102.64円(27銭円安)OSC60%(+7%)更新

国債先物との相関では、昨日は逆転されそうになりましたが、今日でよりハッキリと株式市場の退潮が明らかになりました。

ドル・円は少し円高に振れてきました。

後場の引けにかけては、どの市場もじり貧でした。

今晩の欧州そしてアメリカ市場次第では、明日は更なる下落調整が必至かと思います。

OSCの4層分析でも、当然ながら切り返しのサインは出ておりません。詳細は追って別稿にてアップします。

-------4月9日朝のコメント-------

NYダウはなかなかしぶとく粘った印象。悪材料が出てきているものの、信用不安はこれ以上悪化しないのではとの楽観的な期待が、株価の転落を免れているようです。しかし、ダウの「指数値」は2月27日と3月24日に最高値をマークしておりますが、今日のところはその値に後100ドル程度まで迫っております。OSCも直近の最高値まで後2%の上昇です。なお、前日の安値を上回っての終了が出来ておりませんので、この後反落する可能性が大となっております。

シカゴCMEの終値が、イーブニングセッションより155円も高く終わっているのは、ドル・円の影響があるにしても、NYダウとの関連性からは奇妙な値動きかと。

なお、ドル・円はOSCを一気に60%に乗せております。これは急落した3月3日のデータがOSCの基礎データに取り込まれたためですが、サイクル的にはそろそろ円安も頭打ちとなり、再度円高への巻き戻しが起こってもよいタイミングです。

オーストラリアドル・円やカナダ・円は、既にその時期のOSCは軽く上回っております。ほぼ最高値水準です。この資源国通貨のピークアウトも、商品相場の高騰を抑えており、それがダウに良い影響を与えているのかも知れません。

いずれにしても、頂上付近でのせめぎ合いといったところです。金融不安が再燃するような新たなニュースが出ない限り、1Q決算の悪化も想定の範囲ということで、大きな押し目にはならないのかも知れません。

落ちる時は一気でしたが、落ちない時はこんなもんでしょう。市場は出来事をある局面では「より都合良く解釈」し、別の局面では「より都合悪く」解釈しがちのようです。昨年の一時のNYダウのあの粘りに粘っての上昇過程がそうでしたね。
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徐々に衰退中

2008-04-08 11:29:21 | 株に出会う
さすがに昨日13500円を達成して「オプション取引のノルマを果たした」外国勢は、ここからは上昇させる必要性もないらしく、日経先物は、シカゴCMEの先物価格の13470円よりも80円安く始まり、前場の終わりにかけて少しずつ切り返す気配はあるものの、長期国債が10時50分頃から強気に買われるに従って、前場の終了にかけては馬脚が現れ、そのまま再度衰退に向けての下降曲線のラインに沿っての値動きとなっております。

これで、各市場の指標は、不動産銘柄の迷走に振り回されて方向感をなくしているヘラクレス指数を除いて、OSCを先物は1%、日経平均は5%、TOPIXは4%、そしてマザーズ指数は5%落としての前場終了です。

NYダウは確かに昨日は3ドル高で終わっておりますが、高値の12733ドルからの下落は顕著です。今日はさすがに息切れして終わるのではないかとの見方もあり、ドル・円が比較的小康状態を保っているにも拘わらず、各市場はこのまま調整の度を後場は強めそうな雰囲気です。

何事も、最初はゆっくりです。そのうち勢いがつけば上がるのも下がるのも弾みがつきます。そうなると、その慣性の法則により、相場は行き過ぎます。今は、上へと行きすぎた状態ですので、まだ市場にはもう少し儲けようとする欲、あるいは、もう少し高いところに行くのを待っての売りを期待する向きが大勢いるらしく、一気に相場が崩れるのを防いでおります。

後場に切り返すようだと、まだ売り方は踏み上げを警戒して本格的な攻勢はかけないと思われますが、意外に弱々しい値動きが続くようだと、引けにかけて一気に勝負に出るのかも知れません。しかし、それには何らかのきっかけとなるニュースが必要かと。

筆者が住んでいるオセアニア地方の大雨注意報程度のニュースでは駄目でしょう。

オリンピックの聖火リレーが長野に入るのは、もうチョイ先かもしれませんので、大人しい日本人が善光寺に引かれてきた牛のお小水を、聖火にぶっかけるシーンが見られるのはまだ先のことでしょう。

今話題のチベット、中国がなぜそこまで弾圧するのか、その背景の一端が分かりました。1250億ドルにのぼるとされるチベットの地下資源が狙いだったようです。
しかも、鉱山開発に伴う欧米企業の自然環境破壊は目に余るものがあるようです。

これが過去の中国によるチベットの強制併合と、100万人におよぶ反対勢力の虐殺の真の理由だったとは、満州鉄道を敷設して同様のことを行った旧日本軍と同じことが、この21世紀においてもまだ行われている訳です。株を楽しんでいるどころではありません。

このチベット情勢と一触即発のイスラエル情勢が、これから起こると言われている世界経済の動乱の引き金を引くのかも知れません。

相場が暗くなると話題もついつい暗くなります。天気も悪いしチベットの人々の心情を察しながら、あまり無理をしないようにしたいと思います。(意味不明か?)

前場は落ちてきた2159フルスピードを306Kで拾って309Kで売ったトレードのみ。他に5つほど下で指しておりますが、後場の情勢次第では一旦取り下げるかも知れません。ジリジリと落ちてきたのに捕まっても、落とされるゴム鞠の高さが20センチほどだと、せいぜい2センチ程度しか「リバウンド」しません。これでは証券会社を儲けさせるだけかと。。。

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