株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.28.08)

2008-11-27 22:31:19 | 明日のモニタリング銘柄
もう11月も終わりですね。株をやっていると毎日単調なのに時間が経つのが早いものです。それだけ全くの単純ゲームではなく、かなり複雑な要素が絡み合っているため、飽きないとも言えます。

しかし、自分の思った通りには買った後すんなりと上げないので、身体に悪いとも言えますね。場の値動きを見ていると、本当に皆さん計ったように売り浴びせたり、買い上がったりしております。ほぼ先物だけを見てその大量買いやら売りを目安に、5秒以内で一斉行動を取っているのが手に取るように分かります。

こうなると、1-2秒の遅れで買いそびれたり、売りそびれたりという、何だか椅子取りゲームのような様相を段々と呈してきているようです。

これは、チョイとよろしくない傾向ではないでしょうか。とは言っても、参加者がバラバラの行動を取るものなら、これは動きとリズムがメチャメチャな盆踊りを見ているようなものとなり、見物人は、一体これは何? 猿の惑星の盆踊りではないか、と一瞬思い、ほどなくして、精神が錯乱状態になるのではないでしょうか。やはり、物事にはそれなりの調和というのか統一感というのか、そのようなものが必要ですね。

そうならないために、日々精進しようとしている訳ですが、何しろ精神修養すれば勝てるものでもなし、せめて1-2時間の相場の動きの方向性だけでも、何か法則的なものに突き動かされていることが分かりさえすれば、それを突き止めることで展望が開けるとは思うのですが、なかなか、これぞという隠れた力というものが見つかりませんね。

さて、あまり禅問答のようなことを呟いても意味がないので、いつものように売買銘柄を絞り込むための明日のモニタリング銘柄です。

1.2613J-オイルミルズ
 中間期での進捗率が71%というのは悪くないはず。日清オイリオを比べてもPERは約半分ほど。ここは333円を下抜きする時には狙い目か。

2.7956ピジョン
 これも余りに地味ですが。今日は久々に一時3000円割れ。3030円まで戻してギリギリ粘っておりますが、ここは指数値倍率の悪化の度合いに注目しての押し目買い。

3.4063信越化学
 この株は3600円少々の値段が実に底堅く機能しております。もうすぐそのラインへ到達します。日本株のなかでは極めて順調に業績予想通りにこなしている株なのですが、どうも半導体や塩ビの市況関連銘柄の宿命か、先行き不安がられているようです。しかし、見方を変えれば今時、こんな堅調な会社も珍しいと思うのですが。。。

4.2281プリマハム
 今日は後場終盤の急落局面で151円の指し値を撤回してしまい見事に失敗。昨日のような大きな売り圧力は減衰してきているようです。これで18日からの安値更新にはストップがかかり、OSCも3日連続28%と地固め完了。VR改も21%と絶好の位置です。

以上です。もう1つぐらい捻りだそうとしましたが、またまたユニチャームペットケアなど書きそうだし、明日も続落しては恥の上塗りになりますので止めました。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(11.27.08)

2008-11-27 20:36:46 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

後場は日経平均が何とか8300円割れを回避し、円安もあり少し戻して終了した11月27日(木)の市場概況です。 

◆日経先物:8370円(+230円)、OSC51%(+2%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8373円(+160円)、OSC53%(+3%)11月20日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:119(-3)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:829.01(+11.8)、OSC48%(+2%)11月20日の33%から切り返し中。
◆マザーズ指数:303.59(-0.42)、OSC35%(-3%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:499.52(-4.18)、OSC48%(-3%)11月20日の38%から切り返し中。
◆国債先物:139.32円(-1銭)OSC43%(同値)11月19日の52%から緩やかに下落中。
◆ドル・円:95.38円(19銭円高)OSC47%(-2%)11月20日の39%から切り返し中(円安へ)更新
◆日経先物イーブニングセッション:8370(大証終値と同値)
◆シカゴCME日経先物:感謝祭で休場
◆NYダウ:感謝祭で休場

後場は後半に一時先物が8300円割れとなるも、その後はほぼ寄り付きの値段に戻しての終了です。午後8時半現在、Globexのダウ先物は-36ドルと、日中に比べて下げ幅を縮小しております。

OSCは新興市場を除いて、程ほどの上げですので、この後何かない限り、明日はもう一段の上げ余地はありそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相場の顔つきが悪化中

2008-11-27 11:27:52 | 株に出会う
まさか、アーバンとサイゼリヤをダシにして金融庁から行政指導を受けたバリパの影響ではないと思いますが、朝方から、相場の顔つきが悪化中。

円高は前場の終わりには窓を空けて落下するは、Globexも-27ドルあたりから始まり前場では-75ドルと下方下方へと持って行かれております。国債先物は9時48分に底値の139.07円を付けてからはかなりの上昇傾向。

こうなると、株式市場に元気が漲る訳はありません。

前場は一見すると、ボックス圏の動きのように見えますが、実態は良く戻しているという感じですね。

これが、後場にはついに存在の耐え難き重さに切れて急速落下するのかどうかが見ものですが、刻一刻とその時が迫っているような気がします。

ところで、顔つきが悪化したと言えば、FRBの資産膨張は致し方ないとしても、ビックリ仰天したのは、何とFRBがヘッジファンド張りのレバレッジを効かせて、財務省資金を水膨れさせていたとの豊島逸夫さんの記事です。

まさか、このような手段で資金を捻出しているとは、もしこれが事実ならまさに驚愕を越えて噴飯ものです。10倍のレバレッジですと。念仏でも唱えれば、1億円が10億円に化けるようですね。

こんなことをまさか世界の中央銀行はやっていないでしょうね??

これでFRBの手持ち資産が不良債権化すれば、通貨価値下落は確定的でしょう。財務省から更につぎ込んでも何しても、アメリカ政府の信認が地に墜ちる訳ですから誰も信用しなくなります。

世の中は、欺瞞に充ち満ちているようです。法と権力を握っている人間は、その法を変えればまさに「合法的」に何でも出来るようです。

未だに日本にも、日本政府の言い値で市中の金(ゴールド)を拠出させる法律があるそうです。

前場は、鉱業や海運の調子が良いようですが、監視している三井物産なども、高値圏からジリジリと押されている感じです。

モニタリング銘柄の中では、4911資生堂が、まるで歩み値チャートでは、髪の毛が逆立ったような上げ下げで比較的健闘?しているようです。昨日、スッピンになればと具申したのが効いたのかも知れません。この株には、唯我独尊のトレーダー諸氏がお集まりのようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

市場概況(11.26.08)

2008-11-27 06:19:25 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は27日朝更新

後場も揉み合いに終始し、大きな下落は回避した11月26日(水)の市場概況です。 

◆日経先物:8140円(-200円)、OSC49%(-1%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8213円(-111円)、OSC50%(-2%)11月20日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:122(+2)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:817.22(-14)、OSC46%(-1%)11月20日の33%から切り返し中。
◆マザーズ指数:304.01(-3.37)、OSC38%(-2%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:503.79(-2.11)、OSC51%(-1%)11月20日の38%から切り返し中。
◆国債先物:139.33円(+28銭)OSC43%(-6%)11月13日の35%から切り返し中。
◆ドル・円:95.57円(32銭円安)OSC49%(+3%)11月20日の39%から切り返し中。(円安方向へ)更新
◆日経先物イーブニングセッション:8200円(大証終値比+60円)
◆シカゴCME日経先物:8385円(大証終値比+245円)更新
◆NYダウ:8727ドル(+247ドル)OSC55%(+8%)11月4日の58%以来の水準。更新

後場は、最後に先物が安値の8130円をマーク。ドル・円も95円割れ寸前となり、今晩の雰囲気の悪化を皆さん想定されているようです。ダウ先物も-41ドルとなっており、今日は一度もプラ転しておりません。

各市場とも、OSCを1-2%ずつ落として珍しく足並みを揃えております。こういう真綿で締められるような下落は、意外とボディブローのように効きます。

今晩のNY市場は、シカゴ購買部協会景気指数(11月)、ミシガン大学消費者信頼感指数(11月)、新規失業保険申請件数、それに新築住宅販売件数(10月)と、悪い数字が並ぶであろう指標が目白押しです。この他、コア・デフレーターや個人支出(10月)も大いに注目。

今のところ、これらの指標にサプライズが出るとはとても思えません。しかし、楽天家揃いのアメリカ人ですから、気分で変わるミシガン大学消費者信頼感指数などは、先日のコンファレンスボードのように、オバマ期待だけで予想以上の結果が出るかも知れません。

しかし、NYダウが今晩も上げるためには、これら景気指標だけでなく何かの施策の発表が必要ですが、今のところほぼ対策は出尽くしておりますので、感謝祭を控えて、どこまで踏ん張れるかといったところでしょうね。ダウが9400ドルを奪還するようだと、日本株も日経平均の9500円の奪還が見えてきます。この両方の数字は、フィボナッチ比率での38.2%戻しの数字です。

一度、このラインを11月4、5日に奪還したのですが、それ以降は両市場とも奈落へと転落しそうになって、何とか踏ん張っているのがやっとの状態です。

GM問題は来週の5日に公聴会ということで、彼らが再度プライベートジェット機で来ることはないでしょうが、もう世界中に知れ渡ってしまった後です。仮にエコノミーで来るようなことがあれば、返って逆効果でしょう。そこまで芝居をしているのか?といった見方をされるためです。

このように世界中の人々に広まった、まるで劇画のようなビック3のエクゼクティブ達の振る舞いが、次回の公聴会でどういった顛末を招くのか、他人事ながら興味津々です。

-------27日朝のコメント-------

米経済指標は軒並み悪化です。

個人消費は-1%と同時多発テロ以来の悪さ、11月のシカゴ購買部協会景気指数は26年ぶりの低水準。その中の雇用指数は33.4(前回41.5)に急減。新規失業保険申請件数は52.9万件で6千人ほど予想を下回っただけ。耐久財受注は-6.2%(予想は-3%)、新築住宅販売も43.3万件と予想値を1万件ほど下回りました。

当然株価も一時は軟化。しかし、終わってみれば高値引け。もう、この程度の落ち込みでは市場は驚かなくなっているようです。

ドイツの消費者物価指数は予想よりも大きく落ち込んでおりますが、まだ対前年比では1.5%程度のインフレです。

欧州株は、独DAXがほぼ前日近辺で終了したほかは、軽いマイナスで終了。

ダウのOSCは8%も伸ばして55%となっております。このところ、52%、54%、58%が天井です。ここは、暴落とはいかないにしても、反落局面に入っているのは明らかです。RSIも50%でほぼ高値圏。11月4日の63%まで行けばまだ上がりますが、この弱い経済指標を飲み込みながら、強気で買い上がる力はないのではないでしょうか。

ドル・円は昨晩より50銭ほど円安に振れております。

原油は、原油在庫が80万バレル増の予想のところ、何と730万バレル増でした。ガソリンも40万バレル増の予想に対して190万バレル増でした。

にもかかわらず、終値は7.2%高の54.44ドルでした。

こうしたことから言えることは、原油安にしても株安にしても、これまで行き過ぎた面がありすぎたのを補正しにかかっているのではないかと言うことです。

特に株は先を読みますので、考えられる対策が出尽くした以上、当面の景気悪化はいわば完全なる折り込み済みとして、どんなに悪化していても驚愕するような悲惨なデータでも出ない限り株価はむしろ上げていくという、その典型例でしょう。

この次の焦点はビック3問題ですが、これも一旦破綻させてうまく再生させるシナリオが有力となりかけとります。そのままの存続では返って延命処置に終わるだけであり、市場が失望するのではないかとの観測が増えております。従って、単なる救済劇となった場合はむしろ市場が失望するのではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする