株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(11.28.08)

2008-11-28 15:40:12 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は29日朝の更新

後場の最後の30分で急激に切り返した11月28日(金)の市場概況です。 

◆日経先物:8520円(+150円)、OSC55%(+4%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8512円(+139円)、OSC57%(+4%)11月20日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:117(-2)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:834.82(+5.79)、OSC52%(+4%)11月20日の33%から切り返し中。
◆マザーズ指数:313.76(+10.17)、OSC43%(+8%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:508.51(+8.99)、OSC53%(+5%)11月20日の38%から切り返し中。
◆国債先物:139.41円(+9銭)OSC44%(+1%)11月27日の43%から切り返しに転じた気配あり。
◆ドル・円:95.55円(17銭円安)OSC52%(+5%)11月4日の62%以来の高水準。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8470円(大証終値比-50円)
◆シカゴCME日経先物:8515円(大証終値比-5円)更新
◆NYダウ:8829ドル(+102ドル)OSC54%(-1%)11月20日の37%から切り返し中。そろそろ頭打ちか。更新

今日も最後の30分で大きく戻しましたが、OSC面では60%台へと乗せる可能性もありますが、当面のピークに近づいております。

8500円は奪還しましたが、その上の8800円までいけるのかどうか?

ここで困った時の神頼みでフィボナッチ比率にご登場頂きましょう。

日経平均の直近の高値は11月5日の9521円です。安値は11月21日の7406円です。そうなると、38.2%戻しの8213円は11月26日にピッタリと奪還しました。次の半値戻しの値段の8463円も、今日見事に奪還しました。

その先、61.8%戻しは8713円です。つまり、11月11日の8704円を抜けるかどうかが次のターゲットとなります。後、ちょうど200円の上げです。

もし、NYダウや為替が良い方向に今日向かえば、来週の月曜日にこのラインに達するのかどうかです。

既に、NYダウは久し振りの4連騰をマークしております。OSCは55%ですが、直近は11月4日が58%ですので、後少しの上げ余力は残しております。

しかし、上げ材料を見つけるのに苦労すると思われます。今晩の経済指標は特にアメリカに関してはありません。ユーロ圏の失業率とか消費者物価指数の動向がダウに影響を与えるかも知れません。

いずれにしても、後200円の上げがあるのかどうかが当面の焦点です。

トレードの方は、後場も良いところなし。4088エア・ウォーターで取ったり取られたり。最後の上げにはうまく乗れず。9983ファーストリテイリングなど絶好の押し目狙いでしたが、あっという間の上昇劇で置いてきぼりといったところでした。

しかし、値動きがあまりにも目眩ませ過ぎますね。裏の裏を掻こうとしても、またその裏を掻かれてしまうような、何とも隔靴掻痒、二階から目薬といった、掴み所のない相場です。難しい。。。理屈ではもう既にないのでしょうね。

-------29日朝のコメント-------

欧州株の堅調もありダウとナスダックはプラス終了です。しかし、ダウは26日のOSC55%で底を打った可能性があります。市場は閑散としており、今週はこれで手仕舞いし、いよいよ来週末の雇用統計の発表や、景況感指数の発表を待ちますが、市場ではかなり悪いことは承知しており、今週のように「経済指標には動ぜず」の姿勢をとるものと思います。むしろ、クリスマス商戦がどの程度「悲惨」な結果に終わるのかに注目が集まりそうです。また、ビック3が5日の公聴会でどのような再建策を打ち出すのかも見ものです。

ところで、フォードのムラーリ会長は、会社が2千億ドルを越える赤字を出しながら、自らは20億円もの報酬を手にしておりますが、これをクライスラーの会長のように1ドルにすることには強く抵抗しているとのこと。2006年はたったの4ヶ月で39億円でした。

今回の公聴会でもこの点が正されると思いますが、ここでも我を通すようなら、ビック3の救済はなくなるかも知れません。幾ら何でも強欲なトップのために、自分たちが苦労して稼いだお金を貢ぐほど、アメリカ人も馬鹿ではないことを期待したいと思います。しかし、これはフォードだけの問題ではありません。多分アメリカ全体の縮図なのでしょう。
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戻り売りの心理

2008-11-28 11:21:59 | 株に出会う
いやいや、やはり株は心理戦ですね。

今日のハイライトは、寄り付きからのチョイ上げからの先物の一気の8330円までの下落でした。

呑気にチョイと押されかけた2613J-オイルミルズを324円で指しておりましたが、この大人しい株が突如荒れ狂い出したのです。よく見ると、327円の昨日来の底値が割れておりました。そのすぐ下で待つのは、決壊する堤防のすぐ側に立って川の流れを見物するようなものでした。

最近は、先物の板そのものは直接に見ずに、為替とかGlobexなどを先取りして見ている習慣がついているため、多分、この時の先物の大口の売りが分からなかったのです。

一旦、指ししている銘柄が喰われそうになると、全体状況が今どうなっているかをチェックする余裕すらほとんどなくなってしまいます。

そのためには、市場に敏感に反応する、いわば「カナリヤ株」を入れておかなければいけなかったのですが、それも今日は入れておらず、大人しい鈍感株ばかりでした。

下へと変更する時間はあったにも拘わらず、あえてJ-オイルをそのまま放置。まさか316円まで持って行かれるとは。318円あたりで切りたい誘惑に駆られましたが、ここはかろうじて避けました。そして、じっと市場全体の底打ちを待っておりましたが、一度大波にさらわれて沖合に持って行かれると、心理的には、そのアップアップ状態でのまさかの逆転買いには、どうしても入れないものですね。

これが出来るようになると、ある意味で上級者の部類に入るかと思います。但し、その後の逃げ場をきちんと全体観から見ておくことが必須です。

10月10日の時のような下落の日は、第2、第3の大波が襲ってきます。

今日は、戻し相場のエネルギーがまだあるところでの押し目ですので、必ずや反発狙いの買いが入ります。

しかし、人間の心理状態は既に大波の中です。筆者も相当に我慢したつもりでしたが、それでも早切りとなってしまいました。-1円の323円で撤退してしまいました。その後329円までは戻しているので結果的には失敗ということになります。

それにしても、5486日立金属ですが、昨日誰かの怨念が取り憑いているかのような下げと形容しましたが、今日は、全くその怨念とやらが、どこかに行ってしまったかのような、上げ一途の動きです。まるで人が変わったようです。今日のような上げを演じられると、誰も空売りをかける勇気はないでしょうね。

まだしも、5631日本製鋼所のような株は地合の反落に応じて、売りから入れる値動きです。

しかし、この日立金属、どうしてもVWAPからの上方乖離が気になります。後場は何がきっかけとなり売りが湧き出るのか注視したいと思いますが、1つの節目は昨日の高値の540円まで割れることが確実となった段階かと想定しております。これが割れるまではまだまだ下げを待っている買い方が優勢でしょうね。

ちょうどJ-オイルの昨日の安値が節目となっての急落を招いたと同じことです。

それにしても、買い板を置いておくのか、それとも置かずに状況観察をじっくりと行い、いざという段階で売買に入るのが良いのかは、これまでの経験だと、場が始まって間もない時間帯はボラが高まりますので、板に置いておかない方が良いようです。一旦巡行速度に入れば、乱気流に遭遇したとしても、どの程度の降下となるのかの見当がつきますので、その段階で板に指し値を置いておくのは良いのかも知れません。

こんなこと、上級者の常識でしょうにね。全く。
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