明日のモニタリング銘柄（１１．１１．０８）

中国の大型（５７兆円）の景気対策を好感して、欧州市場は続伸しております。ついでに原油も時間外取引では６３ドル少々の水準まで上げております。

米株価先物は引け後の値段からすると６０ドル程度の上昇となり、今日一番の上げです。

今晩は、ＡＩＧやファニーメイの決算を控えておりますが、これ以外には大きなイベントはありません。

ＡＩＧ向けの支援金額はドンドンと膨らんでおります。当初の８５０億ドルのつなぎ融資から始まり、１２３０億ドルまで何時の間にやら拡大、そして今回１５００億ドルまで更に拡大です。

何やら、一度弱みを握られたヤクザに絡まれ、ズルズルとお金を巻き上げられる世の悲劇にチョイと似ておりますね。違うのは、このお金はアメリカ国民あるいはアメリカにお金を融通する外国人へつけ回しされますので、当局はとんと痛みを感じないことにあります。

超お金持ちのボンボン息子が、学校で悪ガキに掴まり、親に小遣いをせびって１０万円単位で悪ガキに貢ぐような、そんな感じとも言えますね。

しかし、こんな理不尽なことが長く続くとは思わない方が良さそうです。いずれ、お金が回らなくなる時が来るでしょう。小室哲哉が逮捕前に、一泊７万円だか８万円だかのホテルのスイートに泊まっていたそうです。家賃も払えない人間がですよ。これが放蕩にずっぽり浸かった人間の行動パターンです。本当に回らなくなるまでは、詐欺でも何でもして回そうとする。現下のアメリカにも、こうした放蕩息子と同じ道を歩まないことを祈りたいと思いますが、自分が世界の放蕩息子とは間違っても認識していないため、いささか難渋するのはこれ必定か。

さて、日経先物も＋１３０円の９２５０円と順調ですが、例のフィボナッチ比率の３８．２％戻しの９５１８円を明日越えるようなことがあれば、再度、そこから陥落する時が、年貢の納め時かと。。。

明日のモニタリング銘柄です。やはり、ＯＳＣが低位、あるいは今日大きく押された銘柄中心に選んでみます。

１．２８１０ハウス食品
　これはＯＳＣが－８％も下がっての＋６円終了でのダイバージェンス銘柄ですので、あくまでも押しに押されたところからの反発があるのかどうかの検証用。

２．８１７８マルエツ
　地味系スーパー株ですが、５３５円を明日乗り越えるようだと、更にその上を目指す勢いです。１０月９日にまずまずの中間決算を発表済。

３．８０５８三菱商事
　来期業績下方修正を３１日の場中に発表。それもそろそろ織り込みにかかっております。豪ドル相場や原油相場の影響をとりわけ受けますのでそこは注意。

４．９４３８エムティアイ
　これは今日大きく押された、そのリバウンド狙い。

５．９７６６コナミ
　強気一辺倒の銘柄から１つ。大和総研がレーティングを一段階引き上げ、強気に今日も上げております。それでもこの夏には３０００円を悠に越えていた銘柄です。しかし、この社名、どうも、紳士服のお店と紛らわしい。ミナコかナミコにならんものか？

以上です。

そのＡＩＧの決算が出ております。第３四半期は予想の１株あたり０．８ドルの赤字に対して、３．４２ドルの赤字です。にもかかわらず、米株価先物は＋１９５ドルに上昇中。

ドル・円が下支えしているも

場が始まる前の機械受注は予想よりも上。そのため先物は気配を切り上げて始まりましたが、９１２０円までは到達するも、どうしても上値が重い状態。

それもその筈で、先物はＯＳＣを金曜日には既に６０％にまで上げておりました。前場終了段階では５８％です。９１２０円の前場の高値を付けた時でも５９％でした。

今日は６０％に並ぶか越えるかしない限り、その先へと突破できないようです。それに達するのは９２４０円という、１１月５日の安値水準を奪還した時です。

そのためには、ドル・円の援助がないと、今のままでは水平飛行からの現高度の引き下げに見舞われそうです。ドル・円は９９円を今のところキープしておりますが、こちらは１００円１５銭の奪還までは、いわば空中浮遊状態です。上にも下にも行くポジションですね。

黄金分割比率の３８．２％押しが９８．５円レベルにありますので、後場にこのラインを割り込むようだと、株価もそれに合わせて下へ下へと持って行かれると思われます。

後場は、やはり為替とダウの先物の動きに注意しながら、日経先物の気配値が切り上がるようだと、一旦９２４０円を目指す可能性がありますので、寄り付きからの動向が注目です。

６７６４三洋電機はしばらく見ておりましたが、地合に反して弱いので、たったの＋２円で撤退。６７４４能美防災も節目の９０２円で指しておりましたが、前場に適当に撤退。その他、先物で少し抜いてとっただけ。

調子が良い５３０２日本カーボンと、調子の悪い？３３１５三井鉱山を下で指しておりますが、果たして後場はどうなるのか？