株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(11.27.08)

2008-11-26 20:50:21 | 明日のモニタリング銘柄
日経平均の今の位置取りは、OSCが50%に象徴されるように、30%台、40%台、50%台、60%台の4分割の上から2つ目です。

つまり、もうすぐ頂上を極める位置取りということとなります。

但し、RSIについては34%であり、10月27日の28%以来の低さです。

OSCとRSIは通常は比例して上下しますが、このような股割き状態というのは珍しいことです。日経平均の直近には、このような例はありませんでしたが、NYダウに同様な例がありました。

それは、10月20日のデータです。OSCは52%、RSIは34%でした。この時は、ちょうど10月10日の安値からの切り返し過程でした。その後、ダウはどうなったかというと、9265ドルの終値が10月27日には8175ドルまで1090ドルも下げております。

だからといって、明日日経平均が下げると決まった訳ではありませんが、とりあえず、NYダウと為替がどうなろうと、今日までのデータから明日のモニタリング銘柄を推定する以外にありません。

1.2059ユニ・チャームペットケア
 隣の犬そっくりの白と茶のミックスのモデル犬が、この会社のドックフードの袋に印刷されているので、大変親しみを最近感じております。ペットケアというのが良いではないですか。2000円台に入れば申し分ないのですが、不景気でもペットの食事をケチる人はあまりいないとみて、このあたりから下落見極めに入りたいもの。当面は3130円の11月12日に安値接近を注視。

2.4911資生堂
 本当にこの株の値動きはよく分かりませんね。もう一度1700円台の前半まで落とされた時が買いなのか、それとも、それは単なるお化粧値段なのか?いっそのこと、スッピンになって欲しい、この株。

3.2281プリマハム
 もう一度この株を。今日は期待外れでした。しかし、OSCは28%で同値です。それにVR改とRSIが申し分なく下がっております。プリマとはプリマドンナから来ているのだろうか?何となく、ボリューム感と気品ある名前ではありませんか。一度しゃぶると癖になりそう。

4.7202いすゞ
 調子悪いのは承知の上で。はやくトヨタとの共同開発成果を出して欲しいもの。ディーゼルハイブリッドです。トラックは景気に最も左右されますので、ここまで落ちております。GMのトラック部門など買わずに、乗用車用クリーンディーゼルの画期的なものを発表すれば楽に200円は回復するでしょう。燃費はリッター40キロで40kgのトルクを持つエンジンなど。

5.5486日立金属
 まさに呪われた銘柄。何故、誰がここまでこの株を売るのか?クレディスイスの目標価格は確かに1500円から840円に落とされました。しかし、それ以上に落とされております。まるでいじめにあっているかのようですが、明日は国境なき医師団のような崇高な精神でこの株を見守りたい。

6.8113ユニチャーム
 ペットケアの親会社も同じく今日は売り込まれ、OSCは40%となりました。9月26日以来です。RSIやVR改はまだ高めですので、あくまでも十分に引きつけておいてから喰うことです。指数値倍率で後2ポイントの下落からは反発必至。

以上です。 
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材料出尽くしもこれ以上ない材料で

2008-11-26 11:26:15 | 株に出会う
ついにFRBは、金融機関はもとより、個人のクレジットや住宅ローン、企業のCPまでありとあらゆる負債を抱え込むことになりました。

後は、マフィア等のアングラマネーぐらいしか残っておりません。これは当局としては是非とも把握したいところです。イタリアなど、かつてこのアングラマネーのあぶり出しで、随分と財政的にも助かりました。

日本でも、ここは談合摘発の時に使った手法、つまり最初に自首してきた組織的アングラマネーの内通者は、各種税金が本来の2割で済んでしまうなどのインセンティブプログラムが必要でしょうね。もちろん、豚箱に放り込むことはありません。

いわゆる囚人のジレンマ状態に何とか持っていけば、芋ずる式に炙り出されるのかも知れません。

そうして合法的に巻き上げた資金は兆単位でしょうから、これを年金資金の元本へと放り込み、今の相場を無制限に買い支えるというのはどうでしょうか。

とうごうさん、と言う言葉が死語になりかけております。10-5-3の呼び名ですが、サラリーマンは100%当局に把握され強制的に税金を取られておりますが、この世には3割程度の税金で済んでいるお方も結構生息しているようなのです。いや、サラリーマンよりも豪勢な暮らしをしながら、税金を全く納めていない方々が大勢周囲にもおります。

そうしたお方にまで、今回の政府の定額給付金を差し上げた方が良いとの意見が、全国の自治体の大方の意見です。これはいかにもおかしいのでは??

単に事務的に困難だからというのは、これまで如何にアングラマネーの把握はもとより、とうごうさん、という税の歪みを是正することを政府・地方自治体として怠ってきたのかの証拠です。

プライバシーの侵害がどうのこうの言わずに、国民背番号制をとっとと導入しておけば、こんなこと朝飯前でした。

株式市場は下落させたい理由を多分見つけたいのでしょう。ところが、ここまで国家管理が行き届くことになるのなら、これは生命維持装置がきっちりと患者に付けられたことを意味します。つまり、死亡(金融恐慌からの大波乱)はなくなった訳です。栄養補給はきっちりと計算されて、毎日リンゲル注射が打たれます。

しかし、これで本当にかつてのように、野山を駆けめぐる健康人になれるのだろうか?

もうリンゲル無しでは生きることが出来ない身体になってしまうのではないだろうか?

そんな気迷い状態を如実に現したのが、前場の株式市場の、落ちそうで落ちないが次第に弱体化して買いの勢いを削いでいる現状かと。。。

しかし、どうも変な世の中になりかけておりますね。しっくりこないね。何もかも。
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ケース・シラー住宅価格指数(9月度)

2008-11-26 07:36:42 | 金融全般
昨日、ケース・シラー住宅価格指数の9月度データが発表されました。

8月度に全米20地区のうち、上昇ポイントがたったの2ヶ所に減っておりましたが、9月度は全滅です。つまり全ての地区で前月より下落しております。

モニターしているポイントのロスアンジェルス地区は184.54ポイントで4.64ポイントの下落と拡大傾向にあります。過去2年間の平均下落率は約4ポイントです。

142ポイントという下げ止まり想定ポイントまでは、あと42ポイントあります。ということは、平均4ポイントで下落が続くとすると後10ヶ月程度で下げ止まりということになります。ということは来年の7月がその時期ということになります。

これは8月度データからの下げ止まり予測時期より、下げの加速によりむしろ早まるという皮肉な結果となっています。

値上がりの激しかったロス地区ですら、来年の7月で下げ止まるなら、それ以外の地区はもっと早いはずです。

FRBなどが来年半ばには底打ちするとのメッセージをしきりに流しておりますが、これはこのケース・シラー住宅価格指数の傾向からも十分に裏打ちされております。

株式市場がそれを認識するのは、やはり来年の秋から末ということになりそうですが、その数ヶ月前には、市場は住宅市場の「異変」について察知するはずですね。

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市場概況(11.25.08)

2008-11-26 06:20:16 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は11月26日朝に更新

後場は株価優勢の勢いでジリジリと先物が切り返した11月25日(火)の市場概況です。 

◆日経先物:8340円(+390円)、OSC50%(+4%)11月20日の42%から切り返し中。
◆日経平均:8323円(+413円)、OSC52%(+6%)11月20日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:120(-6)数字が増えるほど下落傾向を示します。
◆TOPIX:831.58(+28.9)、OSC47%(+4%)11月20日の33%から切り返し中。
◆マザーズ指数:307.38(+1.93)、OSC40%(-2%)11月20日の31%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:505.9(+10.77)、OSC52%(+2%)11月20日の38%から切り返し中。
◆国債先物:139.05円(-31銭)OSC49%(+4%)11月13日の35%から切り返し中。
◆ドル・円:95.25円(-1.94円)OSC46%(-4%)11月20日の39%に収斂中。更新
◆日経先物イーブニングセッション:8280円(大証終値比-60円)
◆シカゴCME日経先物:8335円(大証終値比-5円)更新
◆NYダウ:8479ドル(+36ドル)OSC47%(+5%)11月20日の37%から切り返し中。更新

後場は、予想通りに円安が優勢となるにつれて、先物主導でほぼ寄り付きの値段まで戻して終了。

しかし、総じて円高傾向で推移していることと、NYダウが、一旦材料で尽くし感で下げる方向にあること、それを受けてダウ先物は今日のところは、金曜日と比べて、ほぼ+-拮抗している動きとなっていること等から、明日は上げ一服となるのではないかと予想しております。

今晩のアメリカ市場は、GDP-3Qや個人消費-3Qの改定値の発表の他に、S&Pケース・シラー住宅価格指数の発表が注目されます。前月より前年度比で深めの落ち込みの-16.9%が事前予想です。

この景気動向を示す数字如何では、今日のNYダウは反落する可能性が強まっております。

いずれにしても、シティバンクにあれほどの資金を入れる決断をしたのは、他の大手銀行に対しても同様の処置をとると言明したことになり、まだ、住宅価格が下げ止まらず、シティにしても簿外の1兆2千億ドルにも上るSIVなど別働隊の資産の毀損が激しいであろうことを考えると、救済資金が更に膨らむことが予想されます。しかし、ここでシティを潰せば、更なる金融市場の混乱を招くため、やむを得ない選択だったのでしょう。

しかし、アメリカにこれらを支えるお金はない筈。昨日などABCニュースを見ていても、救済のためのお金を誰がどう工面するのかについての不安については、一切コメンテーターからは語られておりませんでした。

これには唖然とするものがあります。自分たち自身で幾らでも賄えるという意識が充満しているようです。ドル基軸通貨国なのでお金は幾らでも刷れると思っているのかも知れません。

この楽天的というのか、誰のお陰でいままでの借金生活が支えられていたのか、このことをアメリカ人というのは一切考えたこともないようなのです。とにかく、リボルビング払いで、いくらでもお金が使えると思っていたようなのですね。カードを使うということは後から返済しなければならないといった、ごく初歩的な知識すら欠いている人々が大勢いるようです。まるでクレジットカードは魔法の杖とでも思っているようです。

今になって、近くの教会でも、クレジットカードの使いすぎを戒める初歩的な講座を開いており、それを聞いた一般の人々は、生まれて初めて、お金の正しい使い方を学んだとインタビューに答えていている有様です。

こうした国民に対して、これからも貢げるだけ貢ごうとする、この国の政府についつい怒りを向けたくなりますので、今日のところはこれくらいで止めておきます。

-------26日朝のコメント-------

米財務省がついに、消費者ローン担保証券などの資産担保証券(ABS)の買い取りプログラム(当初2000億ドル)を発表し、8600ドルまでダウは伸ばしましたが、ケース・シラー住宅価格指数、OFHEO住宅価格指数がともに市場予想より悪化、またシスコが事業所を一時閉鎖するなど、ナスダックの悪化ともに、値を崩し、結局+36ドル高の8480ドルで終了しております。

しかし、コンファレンスボード消費者信頼感指数というのは前月の38.8に対して44.9と戻しております。これは何故か不明。内容を見ると「期待指数」が35.7から46.7へと急増しており、ここにもアメリカ人の楽天的な性格が現れているようです。オバマへの単なる期待ですね。

GDP、個人消費などはほぼ事前予想並で、相場の波乱材料にはなっておりません。

ところで、カナダの経済が金融システムを始め打撃を受けていないことから堅調と書いておりますが、これが9月の小売売上高でも証明されております。0.4%の予想のところ、1.1%です。前回も-0.2%に修正。

欧州株も微増で終了。

原油は昨日上げすぎた反動で下落。

ダウのOSCは47%と戻し、以前反発体勢継続ですが、昨日発表のような材料が今晩でなければ、明後日は感謝祭での休場となりますので、一旦利益確定の動きとなるものと予想。それを先取りして、今日の日経は比較的軟調に推移するのではないでしょか。円高傾向も効いております。結局96円90銭レベルはキープできずに跳ね返されております。
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