今年の1月27日のブログで紹介した、ラリー・ウィリアムズの08年相場予測を、徒然に見直してみました。
その中の「日経の変化日」について、まず検証してみます。
◇4月11日:
3月底値から13週移動平均線を越えるタイミング。
◇6月20日:
13週と26週の移動平均線がクロスするタイミング。日経が歴史的な12連敗を喫する、その2日目。
◇9月26日:
この日につけた11893円以降、一度も日経平均の終値が上回っておりません。まさに坂道を転がり落ちるように10月10日、10月28日の歴史的な下落を刻みました。
やはりこれらの変化日は節目の日でした。
次にドルインデックスがゴールデンウィーク近辺で底を打つと彼は言っておりました。
実際にドルインデックスの日足を見ると3月のベアスターンズの時に一時的な底をつけておりますが、その後4月の後半に底打ちし、7月中旬頃からは、まさに竜が天に昇るような上昇ぶりです。71ポイントから88ポイントあたりまでの上昇です。これも当たっております。
このドルインデックスの上昇ぶりは筆者も全くの予想外でした。ここまでドル資金の新興国その他からの引き揚げの流れが続くとは、まさに信用収縮の動きの凄まじさを初めて見た思いです。
さて、過ぎ去った日々のことはさておいて、今後について、ラリー・ウィリアムズは、「大統領選挙の後は反落し年末に戻す」と言っております。
今、まさに大統領選挙の後の「反落期」ですが、年末に戻す根拠として、例のヘッジファンドの償還資金作りのための換金売りのことが考えられます。
一般には11月15日が年末償還のための期限とされておりますが、次の償還請求のヤマ場は11月26日となっているようです。まれに11月30日としているヘッジファンドもあるようです。
そして、ここからが重要なことですが、JPモルガンのストラテジストのトーマス・J・リー氏は、この償還期限が過ぎるまでは投資家は投資を見送ると指摘していることです。
また、あるファンド・オブ・ヘッジファンズの関係者は、既に過ぎた11月15日と来週の26日を過ぎれば、ヘッジファンドは、市場でかなりの買い注文を出せるようになるだろうと話しております。
これはラリー・ウィリアムズが言う、年末に戻すと言っているタイミングとピタリと重なります。
更に、理由をもう少し付け加えるならば、この間、各国中銀がマネーをじゃぶじゃぶに供給してきております。このマネーが流れ込む先が実は必要です。景気後退期にまさか再度、原油市場を始め商品や穀物市場へと流れ込ませるのは些か無理があります。つまり景気後退=需要減退であるからです。
ところが、株式市場は少々事情が異なります。むしろ、今は過剰なマネーの流入先としては債券市場か株式市場しかありません。しかし、債券市場はこのところの株安で、相当に割高になっております。(金利が低下し過ぎて旨味なし状態)
となると後は、株式市場しかありません。
とは言っても、大きな流れとしての信用収縮の動きはしばらく続きますので、戻すと言っても、ダウでも日経平均でも黄金分割比率の9400ドル近辺(日経平均は9500円近辺)までが良いところかと思います。
と言う訳で、ラリー・ウィリアムズのご託宣に従うなら、年末にかけては、今回の株安の嵐の小康状態が戻る可能性が強まっております。このまま安値更新を続けるというのは、いささか悲観的すぎるシナリオという見方となります。
う~ん、と考え込みますが、GM問題、シティ問題がある程度収束すれば、確かにこの可能性は見えております。今日の後場の日経と中国を除くアジア市場の上げも、シティのあの事業再編のニュースだけで起きたとの噂もあります。
また、外国人は12月10日ぐらいから順次クリスマス休暇に入る習慣もあります。休暇を潰してまでGM問題やシティの問題を長引かせたくないのです。そのためビック3首脳の次の議会への召還日を12月初めに設定しておりますね。彼らは12月10日ぐらいまでには一旦ケリを付ける筈です。
とか何とか様々な事情を勘案すれば、あながち12月には、嵐が止んだ後の小康状態としての上昇相場に株式市場がなることは否めませんね。もちろん、今の情勢は100年に1度の危機ですので、何が起こるのかは全く分かりませんが。
その中の「日経の変化日」について、まず検証してみます。
◇4月11日:
3月底値から13週移動平均線を越えるタイミング。
◇6月20日:
13週と26週の移動平均線がクロスするタイミング。日経が歴史的な12連敗を喫する、その2日目。
◇9月26日:
この日につけた11893円以降、一度も日経平均の終値が上回っておりません。まさに坂道を転がり落ちるように10月10日、10月28日の歴史的な下落を刻みました。
やはりこれらの変化日は節目の日でした。
次にドルインデックスがゴールデンウィーク近辺で底を打つと彼は言っておりました。
実際にドルインデックスの日足を見ると3月のベアスターンズの時に一時的な底をつけておりますが、その後4月の後半に底打ちし、7月中旬頃からは、まさに竜が天に昇るような上昇ぶりです。71ポイントから88ポイントあたりまでの上昇です。これも当たっております。
このドルインデックスの上昇ぶりは筆者も全くの予想外でした。ここまでドル資金の新興国その他からの引き揚げの流れが続くとは、まさに信用収縮の動きの凄まじさを初めて見た思いです。
さて、過ぎ去った日々のことはさておいて、今後について、ラリー・ウィリアムズは、「大統領選挙の後は反落し年末に戻す」と言っております。
今、まさに大統領選挙の後の「反落期」ですが、年末に戻す根拠として、例のヘッジファンドの償還資金作りのための換金売りのことが考えられます。
一般には11月15日が年末償還のための期限とされておりますが、次の償還請求のヤマ場は11月26日となっているようです。まれに11月30日としているヘッジファンドもあるようです。
そして、ここからが重要なことですが、JPモルガンのストラテジストのトーマス・J・リー氏は、この償還期限が過ぎるまでは投資家は投資を見送ると指摘していることです。
また、あるファンド・オブ・ヘッジファンズの関係者は、既に過ぎた11月15日と来週の26日を過ぎれば、ヘッジファンドは、市場でかなりの買い注文を出せるようになるだろうと話しております。
これはラリー・ウィリアムズが言う、年末に戻すと言っているタイミングとピタリと重なります。
更に、理由をもう少し付け加えるならば、この間、各国中銀がマネーをじゃぶじゃぶに供給してきております。このマネーが流れ込む先が実は必要です。景気後退期にまさか再度、原油市場を始め商品や穀物市場へと流れ込ませるのは些か無理があります。つまり景気後退=需要減退であるからです。
ところが、株式市場は少々事情が異なります。むしろ、今は過剰なマネーの流入先としては債券市場か株式市場しかありません。しかし、債券市場はこのところの株安で、相当に割高になっております。(金利が低下し過ぎて旨味なし状態)
となると後は、株式市場しかありません。
とは言っても、大きな流れとしての信用収縮の動きはしばらく続きますので、戻すと言っても、ダウでも日経平均でも黄金分割比率の9400ドル近辺(日経平均は9500円近辺)までが良いところかと思います。
と言う訳で、ラリー・ウィリアムズのご託宣に従うなら、年末にかけては、今回の株安の嵐の小康状態が戻る可能性が強まっております。このまま安値更新を続けるというのは、いささか悲観的すぎるシナリオという見方となります。
う~ん、と考え込みますが、GM問題、シティ問題がある程度収束すれば、確かにこの可能性は見えております。今日の後場の日経と中国を除くアジア市場の上げも、シティのあの事業再編のニュースだけで起きたとの噂もあります。
また、外国人は12月10日ぐらいから順次クリスマス休暇に入る習慣もあります。休暇を潰してまでGM問題やシティの問題を長引かせたくないのです。そのためビック3首脳の次の議会への召還日を12月初めに設定しておりますね。彼らは12月10日ぐらいまでには一旦ケリを付ける筈です。
とか何とか様々な事情を勘案すれば、あながち12月には、嵐が止んだ後の小康状態としての上昇相場に株式市場がなることは否めませんね。もちろん、今の情勢は100年に1度の危機ですので、何が起こるのかは全く分かりませんが。