株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

これまでのところ善戦か

2008-11-07 11:29:15 | 株に出会う
円高も前引けにかけて少し円安に切り返したものの、朝から97円を挟んだ動きであり、国債先物も20銭上げている割には、株式市場は低位への沈み込みからは、水面上に顔を出した銘柄もあり、トレンドとしては緩やかながら右肩上がりです。

しかし、これは先物主導といってよい動きであり、先物のOSC値だけ+5%の58%に反発しているものの、日経平均他全ての市場ではOSCを下げております。明らかに下落トレンドに入っております。

この円高と、かつトヨタがここまでの業績悪化を示した相場環境では、意外な強さと言えます。特段のニュースが支えている訳でもなさそうです。

単に2日間もNYダウの急落に影響されてのリバウンド狙いの動きが勝っただけと言えます。

今日は、さすがにトヨタがあれだけの決算を出したのなら、一旦リバウンドがあっても、その後は売りに押されると見ていただけに、この前場の値動きには全くついて行けず。

というよりも、相場の流れの見極めがどうも出来ておりません。先物が8400円を何度かトライしながら、それを綺麗に抜いた段階で買いなんでしょうが、ウォッチしている8031三井物産など一向にぶっちぎれる気配を見せず、かといって、5631日本製鋼所は何時の間にやらプラ転をしているし、些か、この極端な値動きに錯乱状態と言っても良いかも知れません。

こういう時は、リハビリを兼ねて、無理をせずに相場の流れを見る力を養う以外にはありませんね。1つ惜しかったのは、6594日本電産があと一歩で4880円で買えるところを逃がしたことですが、これも優柔不断といってしまえばそれまでですね。歩み値を念のため見ましたら4890円までは来ていたようです。

この株に見られるように、あれほど昨日は売り圧力が強かった銘柄は、今日のような日には反発力が出ております。それと対照的に三井物産は、昨日はあれほどの切り返し力が強かったのに、今日はまるでさっぱりです。日本製鋼所は、昨日同様に切り替えし力が強かったようです。

このように3者3様の動きを目の前で見せられると、ついフツーの男は「精神錯乱状態」に陥ってしまうという訳です。

これで、また後場になるとガラッと雰囲気が変わることがありますので、全く、美女に言い寄る醜男の心境がよく分かるというものです。心は、相手次第。中身は見透かされている。。。

持株の6764三洋電機は買値のまま。まあ、引け後のアナウンスがどうなろうとも、そのまま放置しておく予定。いずれにしてもパナソニックの傘下に入って、今より業績が悪くなるとは思えません。
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市場概況(11.6.08)

2008-11-07 08:36:55 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

後場は、一転じり貧相場となった11月6日(木)の市場概況です。 赤字部は11月7日朝更新

◆日経先物:8800円(-720円)、OSC53%(同値)10月27日の33%から切り返し中。高値圏でのOSCコンバージェンス。
◆日経平均:8899円(-622円)、OSC64%(+2%)10月24日の33%から切り返し中。高値圏でのOSCコンバージェンス。
◆日経平均指数値倍率:112(+7)
◆TOPIX:903.3(-58)、OSC63%(+1%)10月24日の37%から切り返し中。高値圏でのOSCコンバージェンス。
◆マザーズ指数:324.65(-10.84)、OSC62%(+2%)10月28日の40%から切り返し中。高値圏でのOSCコンバージェンス。
◆ヘラクレス指数:520.71(-8.11)、OSC69%(+7%)10月27日の39%から切り返し中。高値圏でのOSCコンバージェンス。
◆国債先物:137.99円(77銭高)OSC38%(-4%)10月20日の31%から切り返し中。
◆ドル・円:97.71円(46銭の円高)OSC50%(-9%)11月4日の62%から下落中。(円高へ)更新
◆日経先物イーブニングセッション:8690円(大証終値比-110円)
◆シカゴCME日経先物:8370円(大証終値比-430円)更新
◆NYダウ:8696ドル(-443ドル)OSC42%(-13%)11月4日の58%から下落中。更新

今日の後場は、これまでと違ってギャップダウンしての始まりでした。個別株はしばらく上昇モードのものもありましたが、程なく下降線を描き始めました。

後場の寄り付きの状況が、その日の状態を左右するというジンクスがまだ生きていたようです。円高の進行が進んだことや、米株価先物が軟調だったことも後場の下落に一役買ったようです。

どうも頭の切りかえがうまくいきませんでした。6674GSユアサを、前場の爆発的な切り返しのエネルギーにかけて、334円で約定するに任せたのです。ところが、そこからの反発のエネルギーが全くなく、下落相場が続いた時の悪い雰囲気が漂い始めました。3円安で仕方なく逃走。その後323円で終わっておりますので、完全に売りから入るべきところ、買いから入ってしまったようです。

そんな中でも8031三井物産や5631日本製鋼所は、ほぼフラットなボックス圏での動きでした。8113ユニチャームは13時半頃までは一貫して上げております。こういう展開は誠にやりづらいもの。先日の買値の6960円より下の時に何故買えなかったのか?

前場の日本カーボンの297円での空売りの同値撤退といい、歯車が狂いっぱなしです。

思い切って突っ込まなかったため、チャンスを逸し、下で待っていてうまく反発に最初は乗れても、その後は同じところにドジョウはおらず儲けは吐き出し、と言った具合ですね。自分で自分がいささか嫌になっております。怪我の程度は少ないものの、ユニチャームようにちぐはぐになってしまっては、歯車が更に更に狂うというものです。

引け際に、やけのやんぱちで、家人の薦めもあり、6764三洋電機を206円で買いました。もうすぐ約定する寸前まで行ってから、その後の買い上がりで209円まで行ったので、今日はできないと諦めていたところ206円で突如約定。もの凄い売りがあっという間にあったようです。引けも204円と早速含み損。

どうやら、これも裏目に出たのか?TOB価格が明日出るようですが、これで25日移動平均線の163円とでも発表されれば、泣き面に蜂、いや、馬鹿丸出しとはこのことか。。。

-------7日朝のコメント-------

欧州の株安を受けてダウは2日連続大幅下落です。但し、ドル・円は97.65円レベルで現在推移しており、以前のようなパニック的円買いにはなっておりません。これは当面は金融市場の混乱が収まっていることを意味します。米ドルLIBORは、リーマン破綻前の水準に落ち着いております。

つまり、今の株安は企業業績不安から来ているということですね。それは世界最強とも言えるトヨタの決算に如実に表れております。何と、前期比74%減の営業利益です。予想を1兆円も下回る内容。トヨタはアメリカ市場をドル箱としてきましたが、9月の販売の減速時にアメリカ市場での収支はとんとんか赤字に転落しております。10月は多分赤字でしょうね。トヨタすらこうならGMは言うまでもありません。(注:新聞によると7-9月期で既に赤字。)

これが英中銀が予想を上回る1.5%の利下げに踏み切った理由です。スイスも予想外の0.5%利下げを実施。ECBも0.5%の利下げをしましたが、英中銀に比べて見劣りすることでユーロが売られております。こうなると、ECBの7月の利上げは最悪の選択だったようです。そのためか、トリシェ総裁の辞任説が出回っております。

こうして、金融不安→金融危機→金融恐慌(マスコミの用語の変遷)は、時間差を置いて実態経済へと波及してきているのです。10-12月期は更に悪化するでしょうね。

あまり目立ちませんが、カナダの経済は意外と調子が良いのです。金融機関もサブプライムに汚染されておりません。何か経営哲学のようなものが幸いしたようです。そのためか、カナダの9月の住宅建設許可件数は予想の-1%に対して+13.4%にもなっております。極めて好調。カナダが地球最後の楽園か?

今日の日本市場は何と言ってもトヨタショックと言われる事態に翻弄されることでしょうね。
コメント (2)
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